横岳〜チシマギキョウ見頃の高山植物の楽園〜ちょっとゆっくり目杣添尾根ピストン
- GPS
- 08:10
- 距離
- 10.9km
- 登り
- 1,190m
- 下り
- 1,172m
コースタイム
- 山行
- 6:25
- 休憩
- 1:43
- 合計
- 8:08
天候 | 曇時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・10台くらい ・朝6時すぎで半分くらい。その後は誰もきませんでした。連休中は全くとめられなかったって途中で会った方が言ってましたが、連休あけの平日だからか焦らなくても余裕ありました ・朝あいてた枠にその後人がきた感じはあまりなく、帰ってきたら3台くらいしかとまってませんでした ・トイレなし ・10月までさらに上の林道の先までゲートあいててそっちにとめられました ・そこは5台くらい。朝8時通過時満車でした ・ここにトイレ2基あります ・下の駐車場〜上の駐車場までは別荘地の中の単調な道で正直下に駐めるメリットはないです。あいてたら上とめた方がいいです |
コース状況/ 危険箇所等 |
○整備されていて目立つ危険箇所はすくない △要注意箇所等 △三叉峰〜横岳、岩場続く。足元不安定。滑落に注意 ・ハシゴ2ヶ所あります。ハシゴ自体はしっかりしていますが、前後の岩場が高度感あります。左右とも切れているので注意してください ・稜線にでると基本的に両側切れたガレ場が続いています。それほどヤセている感じではないですが、通過時は足元に気をつけてください ・おおむね普通のガレ場という感じで高い山を歩き慣れてる方にとってはそれほど難しいガレ場ではないですが、時々これはさすがに大丈夫と思うような大きい岩が浮いていることがあります。変な岩に躓いたり踏み外すと滑落事故につながるので気をつけてください △見晴台〜横岳分岐、木の根がはっていてすべりやすい ・整備されていて切られてもいるのですが、かなりハイマツの根が登山道をおおっていて滑りやすいです。 ・ロープが補助的に2ヶ所かかっていますが、よほど濡れているときやぬかるんでいる時でなければ使わなくても通過はできると思います。 △南八ヶ岳林道登山口〜杣添登山口、下り方向で道いくつもわかれています。「この先杣添登山口にはいけません」の看板倒れていて見落としやすいです。迷い込まないようにしてください ・南八ヶ岳林道登山口の東屋の横、駐車場の脇から下っていく道はショートカット路のように見えるしヤマレコの歩行履歴(オレンジ色の線)も繋がっているように見えるのですが、道のわきに「この先杣添登山口にはいけません」という看板が倒れて草に隠れています。 ・正規ルートは大回りして川を迂回するのですが、そっちの道に入るとその先で川を渡れないように見えました。 ・このあたりはいくつか道が交錯していて、迷い込みやすいです。正規ルートを回り込んだ先の別荘地エリアに入っても目印を追って進んでいると鹿よけ柵のゲートを見落とすと別の川沿いの道につづく目印の方へ迷い込みます。 ・そこに迷い込むと鹿よけ柵をこえることができなくなって柵の外を歩く道になっていて、おそらく地図見てる感じでは行けそうですが、駐車場までは遠回りになりますし、別荘地の私有地に下りてしまうかもしれません。 ・このあたりで道に迷っても人家も道路も近いので遭難することはないですが、別荘地のど真ん中を通っているので登山道から外れると私有地や人の家の庭に迷い込むことになりかねず、望ましくないです。地図を確認して歩いて下さい。 ▽見晴台より下(特に中間点より下)で下り通過時にいくつか迷い込みそうなところありました。目印は多いので目印をはずさないように気をつけてください ▷全体には単調な樹林帯歩きで見晴台をすぎて三叉峰に登るまではあまり楽しい道ではないです。道のキツさはそれほど難しい印象はなかったですが、標高がたかいせいか天候のせいか体調のせいか思うようにペースが上げられませんでした。終盤は距離はないのに全然進めぬ急登です。三叉峰まで登り切るまでは結構消耗しました。 〜〜〜〜〜 ◎お花 見晴台まではお花あまりありませんが見晴台をすぎるとキバナシャクナゲのお花が増えてきて稜線でるとお花いっぱいです ○キバナシャクナゲは見晴台付近はかなり終わりかけてますがもう少し上にいくとまだ見頃の株おおいです。三叉峰の山頂近くがお花の状態はよかったです ○チシマギキョウが三叉峰〜横岳奥の院までで見頃はじめです。7分咲きくらいできれいな状態のお花が多くお花の数も多く目を楽しませてくれます ○高山植物は三叉峰をすぎると急に増えてあちこちがちょっとしたお花畑です。 ○ミヤマダイコンソウ、イワツメクサ、ゴゼンタチバナ、チョウノスケソウなどなどあちこちにいろいろなお花咲いていて楽しいです。多種多様な高山植物がいっぺんに見頃きているので楽園です ○コマクサ、ウルップソウがこのへんで咲いているらしいという情報は聞いていたのですが、今回の山行ではどちらも見つけることはできませんでした |
写真
感想
夏といえば八ヶ岳!猛暑日が続く今日この頃ですが、涼を求めてやってきました八ヶ岳
今回はいままで行ってなかった地図の空白地帯横岳に登ることにしました。
さて、杣添登山口の駐車場は混むと噂を聞いていたのでちょっと焦りながらの朝6時過ぎ着。
…ところがどっこいあまり混んでいません。5台くらいとまってるけれど人の姿はなく、あとからくる車もいません…。ツクモグサも終わったし連休も明けたしで閑散としていました。
まあいいんですけどね。あとあと上で会った方は「あっという間に満車になってとめられなかったから他にとめた」と言っていたので連休中は早い時間に満車だったのかもしれません。連休明けはすいてましたね。
さて身支度整えます。
それにしても涼しい。というか雲もかかって肌寒いくらい。猛暑の下界との温度差で体がイマイチ馴染んできません。
温まってこない体ですが、まあスタートします。
序盤は別荘地の中。人の家の庭みたいなところが延々と続くので結構気を使います。静かすぎるし朝も早いので音もあまりたてないように通過。
で、林道終点まできたらなんとここに駐車場があるじゃないですか。しかも仮設だけどトイレつき。
なーんだ……ここまでくればよかった。。。ちなみに朝8時で満車でした。
ここを過ぎるとあとは見晴台のところまで延々と単調な樹林帯歩きです。
この時間雲が分厚く垂れこめていてあまり気温があがりません。急登とはいいませんが勾配はあるところはあるので体は熱くなってくるのに気温はひくいのでだんだん暑いんだか寒いんだかわからなくなってきて体温調節がバカになってきました。
そんなわけでなんとなくペースが上がりきらない。
寒いときなら運動強度あげてあたためますし、暑いときは汗たくさんかけば冷えるんでいいんですけど、汗はたくさんでるのに気温は低くて風は冷たいけど夏は夏、暑いんだけど寒いみたいな。
それでも中間点くらいまではぼちぼちいいペースできていたのですが、このへんからガスガスしてきてテンションも下がって徐々に歩行ペースが下がり気味。
どうにも天気が悪くなると途端にテンションも下がって歩行ペースが落ちてしまうのはあまりいいことではないんですけどね。
ここらへんはひたすら景色の変わり映えもなく八ヶ岳らしい樹林帯。キノコが時々かわいらしい。
でもこのへんでなんとなく胸が悪い。。。朝食のやたら甘い菓子パンが胸のあたりから消えてくれない。
このあとは山頂まで延々とこの微妙な胸の悪さに悩まされることになります。
そんなこんななので小休止がちょいちょい挟まりました。小休止するようなちょっと開けた場所は何ヶ所かあります。
ぼちぼちな感じで見晴台まで。
見晴台には他の登山者さんたちいました。
しかーし、ほとんどガスの中。なにもみえない。
たまに赤岳がガスの向こうに荒々しい姿を覗かせますが、あとは一面ガスの中。
テンションが下がる→歩行ペースも下がる→体が冷える→動きが悪くなる→さらに体温が下がる→コンディションが悪くなる→ペースが落ちるの悪循環に入り始めてしまいました。
日差しがでれば暑くなるのはわかる感じなのに日が出ないから肌寒い。
この先はハイマツの海です。木の根が登山道を覆っているので歩きにくいです。整備されて切られてるので歩けないわけじゃないんですけど歩きやすくはないです。滑りますし足の置き場すくないですからね。
このへんで珍しくやたら息が上がる。。。
なんというか酸素が薄い。
いままで似たような標高のところ(阿弥陀岳とか)登っても特に感じたことのなかった酸素の薄さをすごく感じる。
もしやこれって高山病ってやつ…?とちょっとびびります。
似たような標高の山は歩いてるから大丈夫だろうと根拠なく思ってましたけど、明らかに息が上がる。呼吸が速くなって落ち着かない。ペース落として運動強度さげてるのに酸素が行き渡ってない感じがする。じんわり気持ち悪くて手足の力が入りにくい。朝からずっと胸のあたりにつかえていた菓子パンも食道のあたりから中からじわじわ攻撃してきます。
三叉峰分岐まであと20~30分ってあたりで顕著にペースダウンしてしまいました。
案内板標識がガスの先にうっすら見えているのになかなか届かない。
ペースが落ちるので体は冷えて余計に酸素が回らない。悪循環です。
最後は急登なんですけど、手がつけられないような急登ではないし、普段ならキツーイとか口では言ってもぼちぼち通過できるような斜度感。足場もそこまで悪くない。なのに遠い。
結局高山病とかってその日の体調とか天候にも結構左右されるんだなぁ…としみじみ。日が差さずに体が冷えたのが悪循環の始まりだった感じするのでこれ快晴ならこうはなってないかなとか。
ガスが晴れない中酸素が回らずペースが上がらないしんどい時間帯がつづきましたが、ある時ふっと空が晴れてきました。
するとなんということでしょう…強い日差しが照りつけて体の温度が上がっていくとみるみる血がめぐる感じがして元気になってきました…太陽の暖かみ、、、、
変温動物かなって感じですけど太陽大事。
このへんから高山植物ふえてきます。お花もふえて気持ちもあがってきました。
おひさまがでていきなり元気が回復したので最後の急登を突破して無事三叉峰到着です。
三叉峰を登りきって稜線まででたらびっくり。向こう側は快晴です。
稜線まででてわかったんですけど、山梨側から来てる雲が赤岳と横岳にぶつかってそこで止まってたんですね。茅野側は快晴でした。
見事なまでに赤岳と横岳が雲をブロックしてたわけです。そりゃ登ってくる道はガスの中だっわけです。というか雲の中歩いてたわけです。
予定外に消耗してたので横岳までいかずに三叉峰でごはんにしました。
めちゃくちゃ絶景でここまで登ってきたのが報われた感じしましたね。
荒々しい赤岳と阿弥陀岳の勇壮な姿が目の前に広がり、諏訪湖から遠く北アルプスの山並みまで見える。
ご飯食べてるとイワヒバリがいっぱいやってきてくれました。
高山植物もよく咲いてるし景色もいいし鳥さんはたくさんだし天空の楽園って感じでした。
登ってきてよかった。頑張ってよかった。
ごはんを食べてほぼ全回復したので奥の院まで。
三叉峰から奥の院までは本当に高山植物の宝庫。
チシマギキョウがあちこちに咲き乱れてますし、チョウノスケソウやミヤマダイコンソウといった色とりどりの花々が咲き乱れていて最高。
奥の院山頂までに2ヶ所はしご場あります。両側切れてるのでかなり高度感ある岩場です。
岩場を越えるといよいよ奥の院、横岳山頂です!!!!
距離も高低差も勾配も標高も、そこまで難コースなわけでもないのに体の調子があがらず謎にキツかったですが登ってきてよかった。
硫黄岳から遠く蓼科までの大絶景。八ヶ岳のど真ん中にいるんだって感じしますね。
山頂の岩場のチシマギキョウは見事でした。
ウルップソウやコマクサは咲いているらしいという話もきいたのですが見つけられず…。
元気ならあちこち歩き回ってお花探索する予定でしたし、なんなら元気ありあまってたら赤岳までいっちゃう?とか調子に乗ったこと朝は言ってたんですが、今回は体調が決まりきらなかったのでここは大事を取っておとなしく下山。探せばもっとお花いろいろあったとおもいます。
三叉峰からおりるとまたガスの中。
あとは来た道おりるだけ。
林道登山口のあたりはいろんな道が交錯しているのでちょっと気をつけてください。「この先杣添登山口にはいけません」の看板が倒れて草に隠れてたり鹿よけ柵の外側にしか行けない道とかいくつかあります。
そんなこんなで下山。
猛暑の下界で過ごしてるのが急に寒い高山にいったので体がびっくりしたのかな?(笑)思うように体が動かなかったのが想定外でしたが無事下山。下山してから暑い甲府におりるまで謎に鼻水がでつづける症状に悩まされましたし、大きすぎる気温差で自律神経乱れたのかも。下界39℃とかで上10℃とかですしね。
ちょっと体を整えて次はここから赤岳めざそうかな〜
でもちゃんと山頂は晴れてお花も楽しめたので横岳満喫、ちゃんとできました!!
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