乗鞍岳
- GPS
- 03:49
- 距離
- 8.1km
- 登り
- 611m
- 下り
- 604m
コースタイム
- 山行
- 2:59
- 休憩
- 0:47
- 合計
- 3:46
過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
高度順応トレーニング第二弾。
乗鞍は余りに容易く山頂に立ててしまうので山行の検討対象になっていなかったが、今回来てみて良い山と実感した。乗鞍は自転車のヒルクライムのメッカなので、バイク乗りが多いのが他の山ではまず見られない光景だ。(山頂直下まで行かなければ、丹沢ヤビツとか)
朝イチのバスで畳平に行くには、新島々迄予約制のバス利用だと知ったのは二日前。慌てて予約サイトに行くも当然の如く満席。1時間に一回サイトが更新されるのを知って1時間おきにチェックしていたら、偶然空きが見つかり、慌てて予約。この便は上高地行きなので、当然上高地方面に向かう人が多数。島々なり松本で畳平までの一気通貫のチケットを売ってもらえると楽なのだが、別々に購入しないといけないらしい。
そんなこんなあって、8時に無事畳平。軽い頭痛はいつもの高山病の症状で、前の週の富士山の時のような経験したことのない深刻な出方(しかも標高3000mを大きく切る場所で)は無い。
まず剣ヶ峰へと向かう。夏の走りという時期もあって、高山植物が豊富にみられる。コバイケイソウ、ハクサンチドリ、ウサギギク(?)、ミヤマリンドウ(??)、などなど。何よりコマクサの大群落。コマクサの群落が見られる場所に行くこともあるものの、大抵秋口が多くて、お目にかかれない。こんな群落で咲き乱れているのを見るのは初めて。ただ、少し残念なことに、多くの株がシーズン終わりに近く、萎れかけていた。
登路は富士見岳へと向かう。大ケルンがある山頂を過ぎると目の前に、測候所のレーダードームが見える。近いが、そこは山頂ではなく、東大の観測所。観測所の尾根を回り込むと、本峰剣ヶ峰が見える。意外に遠く、高い。暫く平坦な車道を歩いて、肩の小屋の脇から稜線への登山道を踏む。暫くは急登が続き、小ピークを超えると、頂上山荘と本宮神社(頂上)への分かれ道。どちらを取っても山頂に至る。本宮直登のルートを選んだが、ここの短い登りが一番キツかった。山頂は狭く、次から次へと登ってくる人がいてさらに記念撮影をするので人でごった返している。
高度順応の目的があるので、隅っこで30分ほど休憩。出発した時は天気が良かったが、山頂に着く頃はガスが付いたり離れたりを繰り返し眺望はイマイチ。
ここから来た道を戻り、大黒岳へと向かう。県境広場から大黒岳への取り付きが短いながら一番きつく、唯一息が切れた。
さすがに標高3000mを超えると、いい意味で驚きのある景色を見せてくれる。食わず嫌いは良くないな。マイカー規制も好ましいし。シャトルバスから見る限り、案外麓から歩きで上がってくる人も居たので、乗鞍高原からの登りというのもあるかも知れない。ただ途中小屋泊まりにはなってしまうのだろうが。
行きのバスで聞いた、乗鞍の由来や「乗鞍スカイライン」の成立過程は、なかなか面白かった。戦前、航空機のエンジンの高所性能を研究する機関が作られたのが畳平で、一方そのため里(高山)を繋ぐ道路を陸軍が作ったのが今のスカイラインの始まりで、長野側は、戦後陸上自衛隊の演習の一環で拓れたとか。陸自の演習目的の道路なんて、個人的に好きな塩那道路みたいで興味深い。
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