三国峠から平標山、二日かけて
- GPS
- 14:52
- 距離
- 32.9km
- 登り
- 2,358m
- 下り
- 2,358m
コースタイム
- 山行
- 6:28
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 7:58
天候 | 酷暑日 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
三国山から三角山までは細い道の、細かな登り下り。丈の低い木が道にせり出して歩きづらい。 三国峠から三国山を越えて最初のピーク過ぎまで、笹が刈られていて道が見え、助かった。ところが、最初のピーク過ぎで笹を刈ってくれていた方を追い越してしまい、そこからは蒸し暑い中の藪こぎ。 |
写真
装備
個人装備 |
グローブ
雨具
ゲイター
日よけ帽子
予備靴ひも
ザックカバー
行動食
非常食
ライター
地図(地形図)
笛
ヘッドランプ
ツエルト
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
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感想
もともと、平標登山口駐車場に車を置いて、日帰り登山を二日間の予定で出した計画が、蓋を開けたら一つの計画と計上されたよう。それならそれで、一つの山行として活動記録。
《1日目》
26日、朝3時に家を出て、平標登山口駐車場に向かう。5時半過ぎに到着。車が数台あるが、もう出かけたようだ。平標登山口バス停から6時9分のバスで終点の西武クリスタルバス停まで行き、三国峠登山口まで歩く。
三国峠は、3年前に高校山岳部と一緒に歩いて以来。あの時は三国山を往復して永井宿まで歩いた。わたしたち一行は、無数のヒルの餌食となり、酷い目にあった。今回は、三国山から尾根を縦走して大源太山に至り、さらに、山の家から下山する予定。
3年前、ガスに巻かれながら登った三国山の斜面で、ガスの切れ間にニッコウキスゲの群落を見た。ちょっと期待したのだが、少し時期が遅かったようだ。それでも、ある程度の高度からは、まるで木道の周囲に飾ったかのように、色とりどりの花が顔を現わす。中でも、シモツケソウは、今回の山行二日間を通しての主役となった。
峠から三国山まで小一時間。休憩を入れるつもりだったが、時間は8時半、すでに夏の日が照りつける中、山頂に日陰はない。先へ向かうことにする。この決断を、後で後悔することになる。
ごく最近、山道に笹刈りが入った様子があった。三国山までもそうだったし、少々道が心細くなるそこから先は、三国山まで以上に道の整備がありがたかった。ところが、三国山から最初のピークを越えて少し行ったところで、笹苅りの方に追いついてしまった。“歩きやすい”とお礼を言って先に進むと、その先は腰くらいの高さの笹で覆われていて、もともと細い道が笹で覆われてはっきりしない。さらに丈の低い樹木が道にせり出して、くぐるか、押しのけるか、とにかく煩わしい。笹狩りの方は、煩わしい低木も、ある程度払ってくれていた。
日が高くなって、蒸し暑い中、煩わしい低木と腰の高さの笹藪を進む。どこまで行っても休憩にふさわしい場所が現れない。三国峠最後の登りの前で、休んでおくべきだった。結局、笹の切れたちょっとした日陰で、細い道にそのままシートを敷いて座り込んだ。ずいぶん体力を消耗した。十分持ってきたはずの水も、もう加減して飲まないといけない。三角山までは、とにかくきつかった。
それ以降は、笹と低木のせり出しがなくなり、それまでに比べれば、ずいぶん楽になった。大源太山からの平標・仙ノ倉の山容の美しさには目を奪われた。
山の家では体に必要な水分を十分補給し、時間をかけてゆっくり休んだ。しかし、私以上に寛ぎきった様子で長い時間休憩している人たちがいる。平標から下りてきたんだろうが、この暑さがだいぶ応えているんだろう。
14時半頃、駐車場に戻る。駐車場の代金を支払って、車の中で寝る。疲れを取る。日陰を計算して車を置いておいたので、窓を全開にしておけば、さほど暑くない。
目が覚めると夕方、ほとんどの車は帰った。新たに入った車は前夜泊。4時半、最後の一台の登山者がようやく戻る。暗くなるまで、おじやをツマミに呑みながら本を読んで過ごす。
《2日目》
3時15分、暗い中、外のベンチで朝食の準備を始める。朝はラーメン。満天の星空。流れ星を一つ見る。寝ているうちに、車が2台増えた。私を入れて、全部で4台。このあと、さらに1台増える。
予定の4時15分を少し過ぎて出発。他の人に先行した。とにかく、暑くならないうちに、少しでも頑張りたい。登山口からものの5分でライトを消す。合目割りしてあると、ついつい歩数を数えながら先へ進んでしまう。2合目から3合目が長い。4合目の鉄塔下で休もうかとも思ったが、水を含んだだけで、6合目の松手山に向かう。
松手山までおよそ1時間半。いいペースで来た。ちょっと手前で、平標の山肌から朝日が昇る。しばらくすると、朝日で羽を渇かしたトンボが飛びはじめる。松手山でパンとソーセージを食べ、出発。
7合目までは快適な稜線歩き。平標西側の山肌は笹で覆われているが、まだそこには日が当たらない。これが光り輝くのも格好いいのだが、今日はおあずけ。
7合目から9合目までの急登部分が、結果として今日のハイライト。きつさももちろんそうなのだが、お花畑がものすごい。昨年も暑い時期に上ったのだが、それでも6月下旬。ひと月だ、花もだいぶ入れ替わる。昨年もこの辺り、色々な珍しい花に心が躍ったが、7月下旬となると量が違う。まわり中、花だらけ。極楽か?
7〜9合目の斜面、一端日影に入ると、風に吹かれて寒いくらいなのだが、日差し受けるとやはり暑い。9合目以降は、もう日差しをさえぎるものはない。平標山頂への登りで、ちょっと時間計算をはじめる。時間は7時を過ぎた。
7時半過ぎに平標山頂に到着。人っ子ひとりいない。山の家への登山道にも、仙ノ倉への登山道にも人影はない。同じ道で登ってくる人が、さっき、9合目過ぎあたりに小さく見えた。山頂にはゆっくり休むようなベンチもないので、仙ノ倉に向けて下りたところにあるお花畑のベンチまで下りることにした。
この道筋の花はさっきまでとはまた違う。この辺りに関しては、昨年、6月下旬の方が量・質ともにすごかった気がする。この先も、日差しを遮る場所もないし、・・・花畑のベンチで休んで、山頂に戻り、山の家を経て下山することにする。その間、3人の方が仙ノ倉に向かった。私の思いも連れて行ってくれますようにと、背中に祈った。
下山しつつ、やはりこの時期は暑いと、今さらながら思い返す。山の家で水をすべて入れ替え、昨日と同じ道を歩く。
11時近く、駐車場に到着。入れ替わりのように出かけていく登山者がいる。すごい。
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