甲斐駒ヶ岳(黒戸尾根ピストン@七丈小屋泊)


- GPS
- 32:00
- 距離
- 16.8km
- 登り
- 2,412m
- 下り
- 2,406m
コースタイム
- 山行
- 5:38
- 休憩
- 0:54
- 合計
- 6:32
- 山行
- 7:52
- 休憩
- 2:48
- 合計
- 10:40
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 七丈小屋 夕食+朝弁当:10,000円 尾白の湯(名水公園べるが内):割引券で630円 |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
感想
<1日目>
黒戸尾根から甲斐駒ヶ岳へ登りたい。しかし日頃の運動不足で超不安、、てことで勿論練習企ててましたが、先日の東北山行、特に栂峰は非常にいい訓練になり大正解でした。前半は栂峰の方が断然急で足元も悪く、黒戸尾根は確かに急坂ではありますが、とにかく道が歩きやすい。ゆっくり登ればそれ程息が上がることもなく、徐々に高度を上げていく感じでした。平らになる所も結構あり、南アルプス特有の奥深い森の木々とコケたちの間を楽しみながら歩けました。とは言っても急な箇所はやはりキツく、直ぐに汗だく、水分補給必須。また、まさに山岳信仰の山であり、上に行くにつれて祠や碑や刀が至る所に出現し、こんな重いのよく持ち上げたなぁ、それが修行だったんかなぁと古の修験道信仰の方々に思いをはせました。途中から神様探しが面白くなってきて片っ端から写真を撮ったため今回やたら写真が増えてしまう羽目になりました。標高1500m付近は平が続きなかなか標高上がらない。刃渡りの岩場はクサリもあり危険は感じず、ハシゴを登ると刀利天狗に到着。ここで初めて剣が登場したような気がします。そのあと5合目鞍部まで結構な下りが入るのが辛いところ。5合目はかつて2軒の小屋があったそうで、5合目小屋跡と屏風小屋跡がありました。後者はもう相当前に無くなっていたようですが、5合目小屋の解体は2007年とのことなので割と最近?まであったんですね。5合目小屋跡地の奥の方を見ると道が続いており、何十年も前に父が黄蓮谷にて沢登をしてここ5合目から黒戸尾根を上がったと言っていたのでまさにここかと。5合目屏風岩からの登りが今回一番キツかったかも知れない。ハシゴとクサリ、岩場が連続しそれまでの疲労も相まみえめちゃ疲れたー。それでも1時間くらいなので何とか頑張れ、七丈小屋到着!登山口が770m、小屋が2370mなので、1600m上がってきました。雷がゴロゴロ鳴り出していたので雨降らないうちに到着出来て良かったです。この日は宿泊者10人ちょっとだったので離れの第2小屋は使用せず全員第1小屋でした。お部屋は2階で一番隅っこを頂き、仕切りもあったし悠々着替えが出来ました。夕食のカレーは美味。おかわりしました。20時消灯なので19時半くらいまでは夕焼け見たり下で寛いだりし、その後シュラフカバーに潜り込みました。毛布が1人2つ用意されていて快適、というか暑くて夜中起きて剝ぎ取りましたが、朝方は冷えこんだようで寒くて慌てて毛布を掛けました。
<2日目>
前日小屋番のお兄さんに聞いたところ、朝4時〜4時半には出て途中で御来光をみて山頂で弁当食べるのがいい、それより遅くなると雲が上がってきてしまうとのこと。助言通り3時半起床し、4時出立、、ではなく、お弁当のお稲荷さんを小屋で2こだけ食べてから行くことにしたので結局出たのは4時半でしたが、それでも途中で素晴らしい御来光を見ることができました!御来光と八ヶ岳が実に幻想的・・。高度があがり周りがそれまでの高い木々からハイマツ、ダケカンバに変わります。そして大きな岩が出現。前日の道、景色とは一変という感じでそこも黒戸尾根の大きな魅力だなと思いました。ハシゴやクサリがきちんと整備されているので、ある程度岩場に慣れている人であればそう難しいことはないかと。下山時はより注意が必要ですが。2本剣が気に入りました。小屋で購入した手拭いにもメインで描かれています。鳳凰三山は地蔵岳のオベリスクがよく見え、その向こうに見えるはずの富士山は私が見る限りは見つけられませんでしたが、快晴だったしもっとよく探せば見えたのかも知れません。
花崗岩の岩道にあがるともう山頂はすぐそこ。2,967mの頂到着!そこには素晴らしい絶景が広がっておりました。超青空で360度見渡せます。南アルプス北部の鳳凰三山〜白峰三山〜仙丈ケ岳の連なりは見事。摩利支天、早川尾根、鋸岳、反対には八ヶ岳、最高でした。山頂も広くてウロウロ散策できて居心地よき、かなり時間を取ってその頂を堪能したのでした。
黒戸尾根は下山が鬼門。と言われているかは知りませんが、やはり2967→770の約2200m一気下り(しかもその前に小屋から約600m登っている)は大変なことは明らか。当然1日当たりの標高差は自己最大。気合を入れて下りるべし。同行者が途中で足を傷めてしまい最後コースタイムをかなりオーバーしながらも何とか無事下りることができ、あー良かったです!私も足にきましたが、踏ん張りは最後まできいたので、やはり直近の山行が効果的だったなと思ったのでした。けどやっぱきつかった!温泉入っても足いたた・・。暫く筋肉痛でしょう。
深田久弥曰く、日本の10名山を選べと言われたら必ず選ぶだろうという甲斐駒ヶ岳、それを黒戸尾根ピストンでき、満足充実の山行でした。大変だけど魅力いっぱいで自分も好きな山になりました。下界から甲斐駒の頂を見上げ、あんな上にいたんだなぁと不思議な感じ。次回?は、摩利支天に行ってみたいです。その時は北沢峠からかな、流石に。
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