槍ヶ岳・北鎌尾根 二年越しのチャレンジ
- GPS
- 25:49
- 距離
- 37.3km
- 登り
- 2,600m
- 下り
- 2,962m
コースタイム
- 山行
- 7:46
- 休憩
- 1:15
- 合計
- 9:01
- 山行
- 8:44
- 休憩
- 2:19
- 合計
- 11:03
過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
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アクセス | |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
前日深夜にあかんだな駐車場に車を置き04:50のバスで上高地に向かう。
今年も上高地に来れた!一年ぶりだが相変わらずにぎやかな観光地で好きな場所だ。
だが、今回の目的地は北鎌尾根。のんびりしている時間はない。
アプローチだけで20kmくらいの行程なので、早々に準備を済ませ出発です。
・1日目
槍沢ロッジまでは単調な道をダラダラと歩く。
その後も少しずつ標高を上げつつ、槍沢大曲りまで。
のち1時間の急登で水俣乗越に到着。
そこで、北鎌尾根から周回してきた兄ちゃんに話を聞く。
北鎌沢出合では水が枯れているのとのこと。
北鎌のコルまでの危険個所と水場の最新情報を得られたのは大きい。
なぜかサンダル履きの兄ちゃんありがとう!
さあ、ここからが北鎌尾根バリルートのスタートです。
まずは北鎌沢出合まで下ります。500mの急登を登り終えたら600m下るとは…最初から鬼畜のコース。
そんなことはどうでも良いほどひどいザレ場!
靴のグリップとか、なんちゃらフッティングなど無意味。必ず滑る。
一度ザレたら滑るというか落ちる。どうしようもないのでゆっくりと滑り降りていく。
兄ちゃんから注意点として聞いていたがホントにひどい!もしやここが核心部!?などと思ってしまいました。
300mほど下ると勾配はゆるくなってきたが相変わらずのザレ場が続く。
足場が悪いし、疲労でペースが上がらない。出来れば北鎌のコルまで進みたかったがこの時点で断念。水場で補水し北鎌沢出合でのんびりビバーク。1日目終了。
・2日目
3時起きの4時出発。まずは北鎌のコルを目指します。
朝一から強烈な急登…昨日は断念して正解だった。
標高2100m辺りで水場が枯れているとのことで2000m辺りで早めに補水(3L)
兄ちゃんの助言に従い分岐を右、右と登っていく。
もちろんヤマレコ情報を注視し慎重に登った。
クライマーホイホイも正解ルートを選択したが、その先の分岐で間違えた。
左ではなく右に行ってしまった。草をつかんで登る急登に迷い込んでしまったようだ。
コルまで左に10m程度。リカバリー出来るだろうと左にルートを変えながら登り続けたがダメだった…戻れない。
分岐まで戻るか?コルは見えないが藪を漕いで突破するか?裏側の崖からロープダウンし復帰するか?
いろいろあったがロープを駆使してルート復帰した。約1時間のロス…
コルから天狗の腰掛までは踏み跡がしっかりしており一般道と大差ない。
その後、次第に岩稜帯になるが常にザレ場が続き足場が悪い。
不安定な足場に苦しみながら独標トラバースルート、例のコの字ハングを通過しチムニーを登る。独標までのルートが核心部だと思っている。
ルーファイとトライに時間を要し独標着が10時頃。遅れている…正直ちょっと焦っていた。焦っても仕方がないので、景色とスリルを楽しみながらアップダウンを着実に攻略していく。その間も常にザレ場と浮石が多く苦しんだが13時過ぎに北鎌平に到着。
北鎌平から見上げる槍ヶ岳の姿は圧巻。
まだ2時間はかかるかなー?
ところがここから岩質が変わります。ザレないため靴のグリップが効く!
勾配が急になり岩が大きくなるため歩きにくいがだいぶマシ!
ペースは一気に上がります。さあラスト直登!のタイミングで雨…最悪です。
通り雨だろうと思いレイン上だけを着用。残念ながら本降りの雨でした。
濡れて滑るため慎重に登り登頂しました!!
山頂には誰もいません…8月の土曜の午後だよ?
雨だもん仕方ないよね。ちやほやされたいとか祝ってほしいわけではありませんが、混雑している山頂の裏からひょこり表れてどっからきたの!?
とか言われる”あれ”やってみたかったよね…残念。
雨に降られてびしょぬれになってしまったため、テン泊は断念し
槍ヶ岳山荘に宿泊することにしました。
冷えて疲れたところに小屋迫出来るとはツイてました!
北鎌尾根踏破成功の祝杯を上げ、2日目終了。
・3日目
4時起床し槍ヶ岳からのご来光と景色を堪能。その後7時くらいまでのんびり朝食を取り下山開始。本日も快晴。下山中の快晴は暑くて堪える…
仲間としゃべりながらダラダラと新穂高ロープウェイに向けて下山。
12:50分のバスで駐車場に戻る。
時間は十分あるので、温泉に入り巨大な山賊焼きを食べ、お土産のすいかを購入し
別の山行グループと合流しだべって帰宅。
今までは、ハードな山行はソロで行くことが殆どだった。
ペースを乱されなくない、柔軟な行動ができるなどのメリットがあるからだ。
しかし、今回グループでの行動の良さを改めて実感した。
共同装備による軽量化、トップを交代することによるルーファイの負担軽減、
何よりチームワークによる突破力は素晴らしく、感動を共有できるのは楽しい。
次回はアルパインになるだろうか?またこのメンバーで行きたい。
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