白馬岳(親不知〜蓮華温泉)
- GPS
- 25:41
- 距離
- 51.1km
- 登り
- 5,155m
- 下り
- 3,684m
コースタイム
- 山行
- 8:39
- 休憩
- 1:01
- 合計
- 9:40
- 山行
- 13:16
- 休憩
- 0:54
- 合計
- 14:10
天候 | 快晴の猛暑。 登山開始時刻、4時の糸魚川の気温30℃。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
自転車
・前日、20時に着くと駐車場、空きは数台。満車なら、国道向かいの広い路肩に止めてくださいとのこと。 ・蓮華温泉下山後、糸魚川駅までバス(2100円)。 ・糸魚川駅から親不知駅までえちごトキめき鉄道(340円)。 ・親不知駅から親不知観光ホテル(駐車地)まで自転車15分(5kmほど)。後半、歩道がなくなり、トンネルが続き、カーブの登り坂で、端っこを一生懸命こぐが、車に抜かれるのがなかなかこわい。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
※実際の登山は2泊3日。ログ上の初日は、出発前日、夜に海に下りたため。 ・危険個所なし。 ・無限アップダウン。 ・全区間で水場はたくさんあり、白鳥小屋そば以外はすべて取水可能だった。今回のような真夏でも、常に2Lを携行し、水場の度に目いっぱい飲んで、次の水場に行けば水に困ることはなさそう。 ・水を一番消費した区間は、赤男山西側の最後の水場から白馬岳往復後、白馬大池まで。 水場の当日の状況は以下の通り。親不知からの方角。 ・シキ割:登山道上にあり見逃さない。よく出ている(小雨が続くと枯れるかも?)。 ・白鳥小屋:水場なし。 ・黄連:左に看板あって、左手に2-3分下った沢の岩場を流れ落ちている。結構チョロチョロ(秋は枯れるかも)。 ・北俣:右手、足元に看板あり、暗いと見逃す。看板から2-3分下った先、いい水出ていた。 ・黒岩平:太い沢を横断する箇所。水量豊富で冷たくおいしい。 ・旭岳山頂手前の雪渓:猛暑の夏でも大きな雪渓で手が痛くなるほど冷たい水。 ・赤男山西側斜面:登山道の左に流れる沢水。冷たくておいしい。2か所、接近している。ここをすぎると、水は白馬山荘や白馬大池まで行かないと入手できない。 |
その他周辺情報 | ・栂海山荘、テントは1000円。小屋2000円。 ・白馬大池、ハイパーインフレのテントは4000円。栂海山荘泊まりの2倍。 平地にテント張って寝て翌朝、帰るだけなのにいくらなんでも高すぎない? ・下山後すぐに蓮華温泉露天風呂(500円)。なお、内湯は9:30から。 ・帰り道に糸魚川、ひすいの湯(モンベル100円割りで800円)。 |
写真
感想
北アルプス、こないだ針ノ木〜烏帽子ルートを歩き、残りの区間はこの区間だけになった。今年は、山の日の記念に、親不知から白馬岳を目指そう。
朝、海岸まで降りたくないので、前日夜、日本海に降りていく。進む階段には大量のフナムシがはいまわり、まるでインディ・ジョーンズ/魔宮の伝説状態、見るのも気持ち悪く、踏まないよう注意して進むも、フナムシはゴキブリのごとく、すばしっこい。ようやく、誰もいない海岸に降り立つと、今度は波がザッパーンと寄せては返しで近づくのがこわすぎる。なんとかギリギリに近寄り海水タッチ。よし、これでオッケー。
翌朝、糸魚川、親不知の未明の気温が30℃とエグすぎる中、初めてのsea to summit、4時過ぎにスタート。しかし、ログ上、開始地点は5mとなっている。0m表示じゃないのが期待外れ。
いきなり登山道に入り、暗闇の中、先が果てしないので、いつもより、かなりゆっくりペースで進む。そもそも、猛烈な暑さでペースなんてあげようもない。夏高尾より何倍も暑い。最初の水場で水をがぶ飲みし、ひたすらアップダウンをこなし、ゾンビウォークでようやく栂海山荘に着いた。
結構、早めに着いたので、暑い中、テントは張れず、夕方まで別の登山者と山談義。山の日だったのに、山荘3名(下り)、テント3名(上り)の静かな栂海山荘だった。
翌日、テント泊2名の方と3時に一緒に出発。今日は低山区間をできるだけ夜間、涼しい時間帯に歩きたい。歩けど歩けどずっと1600mだが前日よりははるかに快適で、黒岩平を過ぎてようやく2000mを越える。この先、高山植物が咲き乱れ、北アルプスっぽくなってきた。いくつかの水場で給水、取水しながら、最後、朝日岳へ。
朝日岳山頂は2名の登山者しかおらず静かだった。まだ、雲は少なくこれから目指す白馬岳が見える。近くに見えなくもないが、まだかなり時間がかかりそうなので、休憩もそこそこに次はまずは雪倉岳へ。
朝日小屋泊の人はもうとっくに出ており、この時間から雪倉岳へ向かう人はいなくて、対向する人とはまずまずすれ違う。見えてからがなかなか着かない雪倉岳、たんたんと足を前に出しようやく到着。山頂には女性二人がいて、どこからですか?と聞かれ、親不知と答えると、明日、行きます!とのこと、水場情報をお伝えしてお互い健闘を祈り、お別れ。このレコを作っているとき、山頂写真が消えていることに気づき、残念。まぁ、二回目だしいいか。
雪倉岳2610mからいったん2400mまで下げて、そこから一気に500m登り返して6回目の白馬岳山頂。
2015年7月31日、初めての登山で登った白馬岳に、8年後、まさか、日本海から登ってくるなんて我ながら信じられない。数少ない登山歴だが、今回のツアーは達成感、過去一番だ。
さて、あとは白馬大池まで下山し、テントでマッタリではなくバッタリ。
翌日、朝イチで蓮華温泉に下山し、三つの露天風呂を独占してさっぱり。その後、バス、列車、自転車で親不知にリターンし、改めて青空のもと、日本海に降り立つ。今回は波がさらに高く明るいのに近寄れない笑。
帰り道、糸魚川のひすいの湯でもさっぱり。お盆の渋滞はいつもの週末渋滞ほどでもなく、途中、山梨でおみやげにぶどうを買って19時に帰宅。
まだ、夏は続くが、この夏、一番の思い出になりそうな栂海新道、無事、終了。
コメント
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またまた魅力的で超そそられるコースですね、普通は高いほうから下り海へ出ると考えますが、あえて逆を行くのが素敵だと思いました(笑)なので早速お気に入り登録しましたが、同じルートで行くかは、ちと考えさせて頂きたいのと、行く場合はアドバイス求めてDMしちゃいます(笑)
今回のコースは朝日までも大変そうですが朝日から雪倉まではキツいし長いですよね、前に行ったの思い出しました。また盆の時期は、どこも花は少ないですが朝日界隈は、違いますね。あれだけの花が見え羨ましいです。
コースに天気に花に、最後の温泉と自転車使いサクッと戻る、どれもワクワクする山行だと思いました。
改めて素敵なコースの紹介ありがとうございます、どうもお疲れさまでした。
これ、魅力的に見えますか?笑。これが魅力的に見えるなら、やっぱり、ルピモさんは変態レベル上級ですね笑。
感覚的には、初日の栂海山荘までがすっごいしんどかったのと、朝日岳から雪倉岳までが結構、しんどかったです。栂海山荘から朝日岳はとても気持ちよく歩けました。
朝日岳から雪倉岳は、白馬岳から杓子岳や白馬鑓ヶ岳に行くぐらいの感覚だったのですが、実際は結構下って、登り返しは急登ではないものの、偽ピーク越えたら、雪倉岳山頂はまだはるか先で、延々登っていく感じでした。
このコース、もし、白馬岳目指すなら、朝日岳登頂後、少し戻って吹上のコルから五輪尾根へ、または雪倉岳の先の鉱山道へ、さらには三国境から大池へと、三回も蓮華温泉への逃げ道が出て来て、その誘惑に負けず、白馬岳山頂まで歩き続けるのが苦しかったです笑。
下山地そのものが温泉地というは本当に最高ですよね。一切、移動しなくていいので。
こないだの読売新道みたいにまた、すぐ挑戦されるかもなので、レコ、楽しみにしています♪
この時期にこのルートを下から上げるなんて立派な変態です 笑。
私はなんちゃっての逆バージョン、海へドボンの楽チンルートのはずがやっぱり暑すぎてキツかったよ〜。テントで逆からなんて凄すぎるわ✨
フナムシは私もダメだ🙅♀️ そもそもフナムシという物を間近で見て、初めて覚えたのも栂海新道の時だったような。あんな生物が山に居なくて良かった〜って思うよ(^^)
とりあえずお疲れさまでした!あ、赤線繋ぎの盆地歩きするなら冬がおすすめよ〜♡
やっちゃったわー。こないだ船窪終わった後、あとは栂海新道だなと、去年のハルボーさんの栂海新道レコのコメントで、murphyなら登りで出来るよとたきつけられたのを思い出し、やるなら、ハルボーさんと同日の山の日に挑戦だと、糸魚川へ向かいました。変態チャンピオンのハルボーさんに変態称号いただけて名誉だわ笑。
フナムシ、実は自分も、今回、名前を調べて初めて知ったよ!子供のころ、田舎の海で見ていたはずだけど、そのころはたぶん、何とも思わず記憶すらない。
調べると乾燥が苦手みたいで、涼しい夜にはたくさん出てくるらしく、ホテル横のあの階段がもうフナムシだらけで、超ビックリ。ぬぉ〜〜〜〜って言いながら、下りていきました。いま、これ、思い出しながら書いてるだけで鳥肌立ってきた…。
松本盆地歩き、秋ごろに、三峰山とか、こないだ見たhapiraさんの蝶ヶ岳までがいいかな。ま、そもそも、上高地から先なんて、いたところ、まだまだ切れ切れだからあと10年はかかりそうだけど笑。
今ごろ、福岡かしら?子供二人と母子水入らず?楽しんでね〜♪
帰りの電車も含めて旅感を楽しめたのではないでしょうか。夏を満喫、最高ですね!
まさに、あのたった一両の日本海ひすいラインにのって親不知で下車、そのあとは、八号線をきれいな海を見ながら自転車をこいでいくのは、山旅の〆としては最高で、そのまま、福井まで行きたいと思いました。福井でも小さい頃、一両で走る京福電鉄に乗っていたのを懐かしく思い出しました。
富山、新潟、やっぱり、北陸はいいなぁ〜。
2日目はお世話になりました。朝日岳までは登りも緩かったのと、絶景を望みつつ歓談しながらだったので、あっという間でしたね。
murphyさんから教わった数々の花の名前...。忘れかけてた覚える楽しみをまた思い出しました。感謝です。
自分も暑にさは想定以上に苦しめられましたが、天気にも恵まれ、連休の渋滞とも無縁の、終わってみれば終始スムーズな旅でした。
おつかれ山でしたー
こんにちは!
こちらこそ、2日目は大変お世話になりました。おふたりのおかげで、朝日岳までは、本当に楽しく歩けてあっという間の時間でした。序盤が涼しく、夜が明けてからはある程度、標高が上がり、そのころは花が咲き乱れ、景色もよく、水も冷たく、最高のルートでした。なお、朝日岳から白馬岳、特に、雪倉岳までは、想像以上に遠く、まぁまぁ疲れましたけど笑。でも、翌日、蓮華温泉まで一瞬で下山出来て、家にも早く帰れたので、大池まで行って正解でした。
ぜひ、次回は、南アルプスで会いたいですね!
でも、藪ルートじゃないと会えないですね笑。
すごいロマン溢れるコースですね!思わずコメントしちゃいました!私もいつか挑戦してみたいなーと思い、お気に入りにさせていただきました。
達成感は半端なさそうですねー大変お疲れ様でした!
こんにちは、はじめまして!
わざわざ、同日、大量の山で出会ったかものレコの中から、こんなレコを見てくださり、わざわざコメントまでいただきありがとうございます!
このルートが魅力的かどうかは人によるとは思いますが、たしかに、日本海から後立山連峰、最高峰の白馬岳まで一直線に登っていけるというのは、ロマンがあるとは思いますね!
ちなみに、ものの本によると、親不知から日本海に落ち込んだあと、一気に3000m、海底まで沈み込んでいるとかでその標高差は合計6000mにもなるそうです。
下りでゴールに、日本海に飛び込むのもいいと思いますし、登りで白馬山頂で達成感をかみしめるのもどちらもいいとは思います。上り1回しか経験ないですけど笑。
難所はなく、ただただ、長いだけなので、ぜひ、もう少し涼しくなる、秋に挑戦してみてください!
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