夏の後立山大縦走【唐松〜五竜ピストン】
- GPS
- 14:23
- 距離
- 23.3km
- 登り
- 2,566m
- 下り
- 2,554m
コースタイム
- 山行
- 11:14
- 休憩
- 3:06
- 合計
- 14:20
天候 | 朝方までは快晴。徐々に信州側よりガスが湧き立つ。12時の五竜山頂はすでに雲の中。 強い夏の日差しを受けて体感気温はグングン上昇したが、吹く風は涼しく、ガスに巻かれると肌寒さも感じられた。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
コースは全般にわたり整備されており、特に危険箇所とされる牛首と五竜山頂直下の鎖場も、マーキングや鎖などがしっかり整備されていた。恐怖心はその人次第。 |
その他周辺情報 | 八方尾根黒菱リフト。 始発時刻は、下のリフトはご来光運行で4:30、上のリフトは7:00。(登りのリフトは使用せず) 最終時刻は、八方池山荘発が16:30。(下りも時間間に合わず) |
写真
感想
お盆休みの夏山登山、後立山の唐松岳〜五竜岳縦走ピストン行ってきました。
目的としては、先日60歳の還暦を迎えた兄に「山酒すき」Tシャツの“赤”を贈呈することでした。
その兄も昨日、遠見尾根から五竜山頂ピストンに行ってきて、メロン色の山酒Tシャツを買ってきたとの事でした。購入が“赤“だったら今日登る山も変更した事でしょう。
山行の目的は上記の通りだが、ルート選定については、毎年の自分の山行強度の限界値確認の意味合いも含まれています。
以前から目論んでいた「牛首往復」への挑戦です。
コースタイム1.0でノンストップ約17時間のコースのスタート時間は自ずと未明の時間となり、リフトも使えず、八方池山荘までの急なゲレンデ坂道を登る事からスタートとなります。
八方池山荘を出発する頃はまだヘッドライトが必要でしたが、いくつかケルンを通過する毎に空はしらみ始め、途中ヘッデンも外し、そして八方池に到着のタイミングで日の出を迎えました。
鏡の様な水面に映る白馬三山が見るみるモルゲンで輝き出す光景に、その場にいた誰もが歓喜の声を上げていました。
唐松岳山頂も朝の清々しい見事な景色がそこにありました。
白馬三山〜剱岳〜立山、そして今日の目的地の五竜岳、眼下に唐松山荘の赤い外装。
そして、これから歩く五竜への縦走路もバッチリ見えて、期待感が高まります。
しかし、その景色は同時に五竜への道のりの遠さを見せつけられた感じでした。
実際のところ、山荘から直ぐに牛首の鎖場に突入して極度の緊張感を存分に味わって、まだまだ遠い五竜を見ながらグングン標高を下げ、そして登り返しに両足のハムと太ももを攣りながら、ようやく五竜山荘に着いた時には、このコースを選んだ事への後悔でいっぱいでした。でも、山荘から見上げる夏空の下の五竜の勇姿を見ると、不思議と登りたい願望が湧いて来ます。
牛首以上の鎖場を通過して、ようやく山頂に到着。残念ながら山頂はガスに覆われてしまいましたが、時折ガスの中から八峰キレットが姿を見せてくれました。
さて、五竜山頂という事は、つまり本日のルートの中間地点という事で、先ほど緊張しながら下った牛首の鎖場も遠く彼方にガスの中見えています。
よっぽど遠見尾根からの下山も頭をよぎりましたが、テレキャビンの最終時刻や、黒菱に置いた車の回収を考えたら、黒菱のリフトの最終に間に合わなくても自力で下山する選択をとりました。
五竜山荘にて目的のTシャツを購入。
山荘でお昼ご飯の予定でしたが、多分水不足の影響なのか通過者へのランチ提供はやってないとの事。行動食のパンをかじって復路の出発。
覚悟はしていたものの、唐松山荘までの縦走路は予想以上に過酷でした。それでも牛首の鎖場は往路の下りよりは復路の登りの方が安心感がありました。
唐松山荘に着いた時点で八方池山荘到着リミットには間に合わないことは分かっていましたが、天候もイマイチ、この時間登ってくる人も少ないだろう、ということもあって下りはタイムアタック、八方池に着いたころに力尽きました。
後は木道をゆっくり下り、予定通りシャッターの降りたリフト乗り場に30分遅れで到着しました。
予想外に、ここからの蛇紋岩の石畳とコンクリート舗装の急な下りが足腰にダメージとなりました。
まさに、フラフラになりながらの駐車場到着、ゴールとなりました。
軽い脱水症、両脚の攣り、全身極度の疲労。
家に帰り、その日は速攻でダウンしましたが、翌日実家で迎え盆にて兄に還暦祝いを渡し、お互いの五竜山行の写真を見ていたら、二人とも自然と次の山行の計画を楽しげに語り始めていました。
次は穂高山荘100周年グッズのゲットですかネェ〜
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