乗鞍岳


- GPS
- 06:26
- 距離
- 6.6km
- 登り
- 695m
- 下り
- 322m
コースタイム
- 山行
- 5:25
- 休憩
- 1:01
- 合計
- 6:26
天候 | 晴で時折ガスが流れていました。14時過ぎから小雨、一時強雨。 麓では降らなかったようです。 この時期はどこも午後から雨が多いようなので、早めの行動が大事です。 |
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過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
近鉄鶴橋から名古屋迄特急ひのとりを利用。名古屋から松本まで特急しなのを利用しました。 (出発日の8/17は台風7号の影響が残って東海道新幹線のダイヤが大幅に乱れていたので名古屋まで近鉄を利用しました。) 松本からはレンタカーで乗鞍高原に行き前泊。 翌日は乗鞍観光センターからバスで位ヶ原山荘まで。 畳平に下山してバスで観光センターに戻り、もう一泊。 帰路: 翌日、奈川、野麦峠に立ち寄って松本へ。松本→名古屋は特急しなの、名古屋→新大阪は新幹線を利用。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
位ヶ原山荘〜肩の小屋口の登山道は小さな沢沿いを登ります。中くらいの石が多く積み重なっている上に灌木の枝が張り出していて歩きにくかったです。 肩の小屋口から肩の小屋までは岩場でやや急坂ですが、普通の登山道で、それまでより格段に歩き易かったです。 肩の小屋から山頂までは幅の広い歩き易い道ですが、所々岩場やザレた所があります。危険な場所はありません。 熊の出没情報を多く聞きましたが、幸いにして出会うことはありませんでした。 位ヶ原山荘のご主人の話では位ヶ原一帯に沢山住み着いているそうです。 途中で遭ったチャリダーは位ヶ原の上部のバス道に子熊が居座っていたので、しばらく待機したそうです。 山頂からの下山時、肩の小屋上部の広大なハイマツの斜面に熊が居ると大勢の登山者が目を凝らしていました。私は姿を見ることはありませんでした。 熊を刺激したり、熊が人慣れするという弊害が指摘されていますので、慎んでほしい行動です。 熊が遠くに見えても素知らぬ顔で足早に過ぎ去るべきでしょう。 (今年の夏、北海道・大雪山の白雲岳避難小屋の前に親子のヒグマが頻繁に現れたそうですが、小屋の番人の制止を聞かず写真や動画で撮る人が多いので、やむなく避難小屋とテント場を閉鎖したそうです。) |
その他周辺情報 | 乗鞍高原には旅館など多くの宿泊施設があり、乳白色の温泉が楽しめます。日帰り入浴できるかは未確認です。 今回は旅館「しろがね」にお世話になりました。 ご夫婦2人で運営しておられるこじんまりした旅館で、建物は古いながら改装して過ごしやすくしてありました。トイレは暖房便座ウォシュレット付きです。 温泉は乳白色で、床、浴槽も木造りで昔の湯治場の風情が残っています。 露天風呂もあります。(内湯に比べ温めでした) 何より料理が良かったです。決して豪華ではありませんが、ご主人が心を込めて作られた味わい深いメニューでした。 1泊目の馬刺し、2泊目のコシアブラと行者ニンニクの天ぷらは絶品でした。イワナの骨酒プランでしたので、こちらも楽しめました。 宿泊料金は非常に良心的です。 |
写真
学生の団体が肩の小屋目指して登って行きます。
ここで男女二人がシロツメクサや西洋たんぽぽなどの外来植物を引き抜いておられました。数が少ないうちに駆除しないと手が付けられなくそうです。
不消ヶ池も火口の跡でしょう。乗鞍岳には数多くの火口跡があります。巨大な複合火山だったのでしょう。
麓から、遠くの山から見ても巨大な山塊の乗鞍岳はその懐から見てもスケールが実感できました。
。脇の斜面にはコマクサが群生していました。盛りは過ぎていましたが、十分に可憐でした。
感想
今年は7月に鳥海山や秋田駒など秋田方面の山行を計画していましたが、豪雨の影響で行先を尾瀬に変更しました。直前に息子二人(一人は同居、一人は千葉)がコロナに罹り、中止となりました。
やっと山に行ける状態になったので、乗鞍岳に登ってきました。
麓の乗鞍高原で2泊する楽々プランで計画しましたが、出発日の8/17は台風7号の影響が残り、東海道新幹線のダイヤが大幅に乱れていたので、近鉄で名古屋に出て名古屋からJRで松本に出ました。
予定より2時間遅れで松本に到着し、松本駅前からレンタカーで乗鞍高原に向かいました。この日は宿でゆっくり温泉三昧としました。
翌日は7時のバスで出発、途中の位ヶ原山荘前で下車して歩き始めました。
山荘のご主人から熊が沢山居るので気を付けてと注意を受けたので、恐る恐る登山道に入りました。
肩の小屋口までは小さな沢沿いに付けられた岩々の山道でバランスを取りにくく、歩きにくい山道でしたが、脇には花が沢山咲いていて後押しされる気分でした。
肩の小屋口から肩の小屋までは岩々ですが、歩き易い山道です。剣ヶ峰が巨大なスケールで迫り、登山道脇にはイワギキョウやトウヤクリンドウ、イワツメクサなどが咲いていて、やはり3000mの山は違うことを実感しながら登りました。
肩の小屋からは畳平からの登山者が増えて一気に雰囲気が変わります。
真新しいスニーカーにデイバックの人も多く見受けました。
肩の小屋から剣ヶ峰までは幅の広い登山道で傾斜も見た目ほど急ではなく歩き易い山道ですが、岩場やザレた所もあるので、それなりに注意は必要です。下山者との行き違いもあって、マイペースでは進めません。
朝日岳と剣ヶ峰の鞍部に着くと目の前に大きな権現池が現れます。巨大な火口跡です。
正面には大きな岩が累々と積み重なった剣ヶ峰の山頂部が見えます。
岩々の斜面を登ると剣ヶ峰山頂です。
山頂には乗鞍本宮の長野県側と岐阜県側のお社が背中合わせに鎮座しています。
期待した槍・穂高の展望はガスで叶いませんでしたが、近くの山々は良く見えました。
お参りを済ませて山頂標識の前で記念撮影をしてから下山にかかります。
順調に下って、肩の小屋の前で昼食休憩してから畳平に向かいました。
途中から雨がポツポツしてきたので、予定していた富士見岳、大黒岳はパスしました。
途中の斜面にはコマクサが群生していましたが、花期は過ぎていたようで、傷んだ花が多かったです。
畳平の直前で本降りになり、強雨となりましたが濡れることはありませんでした。
3:05発のバス迄40分ほど待ちました。強雨の下で行列を作っていましたが、バスが3台待機していたので、早めに乗車させてもらうよう交渉しました。当初は乗務員の休憩時間の確保などの問題があるということでしたが、30分前に乗車する事が出来ました。
麓に下山したら雨は降っていませんでした。
この時期は標高の高い山は午後になると雨になることが多いです。
今回は畳平からの往復では物足りないけど、三本滝からは少しハードかと思ったのと、冷泉小屋付近で熊の出没情報が相次いでいたので、位ヶ原山荘からスタートしました。
肩の小屋口までは思いの外ハードで、3000m級の山を甘く見てはいけないと実感しました。
しんどかったですが、久しぶりに充実した山行でした。
待ちに待った夏山、気持ちよさそうで羨ましく拝見しました。
私は昨年も高山には出かけていないので、今年は何とか8月中に御嶽山でもと考えています。
この日曜日は岩湧山に登りましたが。下界よりかは幾分気温も低いのでしょうが、ズボンまで汗でビッショリでした。
コメントありがとうございます。
計画の変更を何度も余儀なくされましたが、やっと乗鞍に行く事が出来ました。
山半分、温泉半分のゆるい山旅でした。
帰路、野麦峠に足を伸ばしました。「ああ野麦峠」で有名な兄に背負われた政井みねの像と旧野麦峠の石柱が広い駐車場の片隅にあるだけです。明治時代の高山地方に生まれた女性の過酷な運命を知り、胸が痛む思いでした。
松本に戻る途中、奈川で夏の新そば祭の開始日だったので、絶品の新そばを食することができました。
御嶽山は気を付けて行ってください。最近通行禁止になっていた八丁だるみが通れるようにはなったようです。
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