長衛小屋キャンプで甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳
- GPS
- 24:30
- 距離
- 20.2km
- 登り
- 2,324m
- 下り
- 2,324m
コースタイム
- 山行
- 5:30
- 休憩
- 1:15
- 合計
- 6:45
- 山行
- 4:51
- 休憩
- 0:28
- 合計
- 5:19
8:04テント場-8:57仙水峠-10:06駒津峰-11:27甲斐駒ヶ岳-14:56テント場
8月19日(土)
3:00テント場-5:55仙丈ヶ岳-8:17テント場
天候 | 8月18日(金):晴れ後曇り、15-17時頃雨ぱらつく、無風・微風 8月19日(土):晴れ、無風・微風 |
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過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
・北沢峠まで往復バス利用。早朝の便は大変混雑するが座れる。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
長衛小屋テント場から甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳のルートは特に危険箇所なし。 |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
|
写真
感想
8月18日(金)
仙流荘近くの駐車場には4:36に到着。まだ暗い時間なれどバス停には既に長蛇の列。ある程度の混雑は覚悟していたものの、やはりこれを見た時点で既に帰りたくなった。とは言え来てしまったのでザックに色々詰めた後に我々も列に並ぶ。後で分かったのだが、バスに乗る列にはザックを置き、チケットを買う列には人が並んでいた。分かり難い仕組みだ。定刻に近くなると何台ものバスが続々動き出す。我々も無事乗り込むが、ザックは膝の上。テント泊用の準備で来ているのでかなり重い。でも座席に座れただけましだと思わなければ。以前やはり南アルプスで芦安から広河原まで立ち通しだったのに比べたら天国。ほぼ定刻にバスは出て、北沢峠にも定刻で到着。歩いてテント場まで行く。8台目のバスだったためか、既にあちこちに張られてしまい、結構下の方まで下る必要があった。それでも場所の確保ができたので安堵。テント設営と甲斐駒ヶ岳往復に必要な物を詰め込み8:04に行動開始。
テント場から仙水峠を目指す。途中の仙水小屋は静かで、北沢峠付近の騒がしい雰囲気とは無縁だった。出発から1時間ほどで仙水峠到着。水分補給して先を急ぐ。この時間はまだ晴れていて暑く、その代わり樹林が切れたところからはこれから登る甲斐駒ヶ岳はもちろん、明日登る予定の仙丈ヶ岳や、遠くに塩見岳も見られた。が、既にガスが湧き始めていて時間の経過と共に展望は得られなくなりそうだった。10:06駒津峰着。座って休憩するもZさんがなかなか現れない。15分ほど待つとようやく到着。顔色が悪い。寝不足か高山病か。あるいはその両方かもしれない。大事を取って下山を勧めるも、ゆっくりなら行けるとのことなので休憩の後に出発。ここまでは登り一辺倒だったが、この先は狭い登山道のアップダウンが続く。登りも下りも登山者多数なので、すれ違い待ちがあちこちで発生する。自分のペースで歩くのは全く無理。山頂直下の直登コースを上がりたかったがコース整備中とのことで断念、巻き道を利用する。11:27無事甲斐駒ヶ岳山頂に到着。思ったよりも人出は少なかった。山頂は既にガスに覆われていて、摩利支天が見える程度の展望しか得られなかった。Zさんが上がってくるのを待ちつつ休憩する。到着から15分ほどでなんとか到着。ヘロヘロでも上がってくるモチベーションの高さは相変わらずだ。座って休憩するが、展望がないので長居する理由もない。それに午後の雷雨が心配だったので早めの下山をすることに。正午前に下山開始。滑り易い登山道に注意しつつ進む。摩利支天まで行きたかったが、往復で30分くらいかかりそうだし、その時間で雨に当たるのも嫌だったので断念。素通りする。アップダウンを繰り返して駒津峰まで戻る。Zさんは相変わらずヘロヘロなのでペースは遅いが、ここから先登り返しはないので体力的には楽なはず。双児山方面へ行きたかったが、Zさんは元来た道が良いと言うので従う。仙水峠ルートは登りの時も下りの時も人が少なくて歩き易かった。帰りも仙水小屋を通過する。小屋前の水で手を洗ったが、相変わらず冷たくて生き返る。それよりも自分はこの時間左目に痛みがあって歩くのが大変だった。それでも何とか無事14:56にテントに到着。行動終了。Zさんも登り区間は全然だめだったが無事に帰着。テントはかなり下の方に張ったが、甲斐駒ヶ岳往復中に下山したパーティがあり上の方が空いたのでそこへ引っ越すことに。引っ越し先は沢に近くて雰囲気良し。ようやくこれで休憩できる。着替えたり夕食の支度をして過ごす。15時を回ると時折雨がぱらつくようになり、一時はしっかり降る時間もあったが、幸いに雷雨はなく基本的には外で過ごすことができた。色々起きたが1日目はこれで終了。左目の心配をしつつ18時過ぎには就寝。
8月19日(土)
2時起床。標高2000メートル弱なので、夏用の薄いダウンシュラフでも寒さは全然感じなかった。起きてテントから空を見上げると星空。天候も良い。日明目の痛みもなし。予定どおりに3時出発で仙丈ヶ岳を目指すことに。朝食を済ませ身支度をし、トイレを済ませて3時ちょうどに行動開始。真っ暗なので2人ともライトを点灯させて進む。林道に至り橋を渡って登山道に入る。気温は下界と比べたら低く涼しい筈だが、それでも歩き出すと汗が出てくる。二合目で北沢峠からの登山道に合流すると、尾根に上がったためか、風が流れるようになり少しは暑さから解放された。暗闇の中を進む。五合目の分岐は左手に進み小仙丈ヶ岳を目指す。五合目を過ぎると樹林の外が明るくなってくるのが分かった。頑張れば樹林の外で日の出が見られるかもしれないと思いペースを落とさず進む。昨日は全然ダメだったZさんは、この日は昨日より回復していた。それでもペース的には日の出に間に合いそうになかったので、自分がサブザックを背負うことに。これなら間に合いそうだ。4:35頃樹林帯を抜ける。振り返ると昨日訪問した甲斐駒ヶ岳の向こうから朝日が出始めていた。モルゲンロートの時間に間に合いそうだった。振り返りつつ進むと前方に一羽の雷鳥がいた。朝ご飯の時間だろうか。5時少し前に日の出の時間を迎える。頑張って歩いた甲斐があり、樹林の外で日の出を見ることが出来た。少し雲はあるものの、天気は良い。テント場で寝坊せず歩いてきて良かった。日の出の時刻を過ぎ5:10頃小仙丈ヶ岳に到着。ここからは仙丈ヶ岳のカールが見える。赤く染まる時間に来たかったが間に合った。昨日の甲斐駒ヶ岳は人が多くて難儀したが、今日はここまで誰も見掛けず。早起きは三文の得は嘘ではなかった。小仙丈ヶ岳で水分補給の後行動再開。Zさんはここまで、みたいなことを言っていたが欲が出たのか先に進む。この先ももちろん登りはあるものの、山頂までの標高差は200メートル以下なので、天候や体調が余程悪くない限りは進んだほうが良いと思う。相変わらずサブザックを自分で背負うが、大した重量ではないのでペースは落ちない。カールは早朝の空気感を楽しみつつ進む。一羽の雷鳥の次には5-6羽の雷鳥の集団に遭遇。親鳥とその子供達と思うが、雛も大きく育っていて一見する限りではどちらが親か子か分からないほどだった。5:55に仙丈ヶ岳山頂に到着。Zさんも5分後に到着。昨日の甲斐駒ヶ岳とは異なり、ガスのない360度の展望を楽しむことができた。6時前だったこともあり、人も少なく混雑した雰囲気もなし。仙丈ヶ岳は4年ぶりだったが来て良かった。
この後は下山してテントを撤収し、10時のバスに乗りたかったので、山頂滞在は早めに切り上げて進む。Zさんは来た道を戻るが、自分は仙丈小屋を経由してカールを下から眺めることに。休憩してパンケーキも食べたので足取りも軽く下る。仙丈小屋からは登りのハイカーと時折すれ違うが、昨日の甲斐駒ヶ岳往復と比べたら人の数は少ない。小屋に至りカールの底から山頂方向を見上げる。この後は分岐まで登りになるが、荷物が軽いので特に問題なし。Zさんと無事合流したら後はテント場までひたすら下るのみ。まだ7時前で標高も2800メートル程度でも、本格的に日差しが出ると暑い。そしてこの時間になると登りの登山者とのすれ違いが頻繁になる。真っ暗な時間から登る人はほとんどいなかったので、これからゴールまでこれを繰り返すことになる。樹林帯に入ると日差しは凌げるようになるものの、無風状態なのでやはり蒸し暑い。Zさんは下りになって踏ん張りが効かなくなったのか、何度か転びながら下山していた。それでもペースは良くて、9時下山を想定していたもののそれよりはだいぶ早く付けそうだった。無事に林道に至りテント場へと思ったが、登りとは違うところで林道に下りてきてしまう。どうやら分岐を見落としたらしい。少し遠回りになるが大勢に影響はなかった。テントには8:17に帰着。10時のバスには十分間に合いそう。テントはまだ日陰のエリアに張ってあったので、日向に移動させて色々乾燥させる。これを自宅でやるのと現地で終えるのとでは、帰宅後の仕事が大きく減って楽になるためだ。幸い気温高く日差しも豊富だったので、乾燥に支障はなかった。9:15にパッキングまで終えてバス停へ向かう。登りの林道は少しきついが15分なので問題なし。9:30にバス停到着。臨時便でも出ないかと期待したが、既に出た後のようだった。それでも10時まで30分待てばいいので登山靴やストックを洗って過ごす。定刻にバスは出発。帰りはほぼ寝て行く。バスの中はエアコンが効いていてとても快適だったが、仙流荘に着き外に出ると既に猛烈に暑い。この時期はやはり高所での避暑がベストと思った。仙流荘で2日分の汗を流してから帰宅。
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