小仙丈沢


- GPS
- 27:24
- 距離
- 22.7km
- 登り
- 1,660m
- 下り
- 1,649m
コースタイム
- 山行
- 2:14
- 休憩
- 0:32
- 合計
- 2:46
- 山行
- 6:58
- 休憩
- 2:46
- 合計
- 9:44
天候 | 晴ときどき曇、一時雷雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
その他周辺情報 | 仙人の湯 600円 |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
|
写真
感想
登り残していた山梨百名山のうち、仙丈ヶ岳をどう登るか悩んでいた。北沢峠から往復は味気ないし、だからといって主脈に繋げるロングコースは体調がまだ不安だ。そんな折、父が山岳会の仲間と小仙丈沢に行くというので、便乗させてもらうことにした。
1日目の行動時間は2時間半しかない。朝はゆっくり家を出て、仙流荘には8時40分に着いた。盆を過ぎ、朝一の便でもないため、人はほとんどいない。10時5分の定刻を待つしかないかと思っていたが、9時半に10人でバスを出してくれた。
運転手さんのガイドを聞きながらバスに揺られ、北沢峠へ。標高2036m、今日の最高地点だ。野呂川出合で標高は1800mを切り、転じて登りになった砂利道を歩く。取り付き手前には小仙丈沢を一望できる場所があったが、上部は雲の中だった。
取り付きで沢装備になり入渓。沢の中は倒木が多く、歩きづらい。沢の脇を歩いたが、それはそれで急斜面の登りや悪いトラバースがいやらしかった。
13時過ぎに幕営適地に到着。ちょうど雨が降り出していたので、手早くテントとタープを設営して逃げ込んだ。雨はすぐに土砂降りになり、沢はみるみるうちに茶色い濁流と化した。枝沢では文字通り土砂が流れ落ち、頭上を雷鳴が轟く。コッヘルを10分間外に置いておいたら11mm溜まっていたので、時間雨量で50mmくらい降っていただろう。臨時のバスを出してくれて本当に良かった。
1時間弱で雨は止み、その後は昼寝をしたり本流にイワナを釣りに行ったりと、野営を楽しんだ。下には北岳がよく見え、上には明日朝イチで登る、下の大滝が見えている。広くて明るい、良いテン場だ。
夕方には肩の小屋の灯りが見えた。たまに雨がぱらついたが、夜には満点の星空が広がっていた。明日も行動終了まで天気が持ってほしいと思いながら、眠りに就いた。
3時過ぎに起床、4時46分発。下の大滝は、正面からも登れそうだったが、大事をとって右から巻いた。30mで1ピッチ上がり、そこから適当にトラバースして落ち口に立った。上の大滝は一番左の小沢を登ってトラバース。どちらもロープを出したが、このルートであればなくても大丈夫だろう。あまり面白くないルートではあったと思うが……。
沢は徐々に急になり、ゴーロ帯の中の無数の小滝を超えていく。単調だが、振り返って正面に小太郎山、右に北岳間ノ岳、左に鳳凰を眺めるのが良い気分転換になる。不安定な岩の間に根性で咲く高山植物にも励まされながら登る。
標高2300m付近には、2018年頃までは幕営適地があったらしいが、全く分からなかった。標高2560m、1:1の二俣を過ぎると、いよいよ原頭らしい雰囲気になる。標高2690m付近で水が枯れた。ここで私は沢靴を脱ぎ、登山靴になった。指の股が痛くなく、足が乾いていることの何と素晴らしいことか。
標高2740m、カールに入る。綺麗なところだ。右手の尾根のハイマツが切れたところを目指すが、ザレが強くかなり悪い。なんとか這い上がったが、もっと良いルートがあるかもしれない。標高2890m付近で稜線に出た。沢装備を完全に解除し、やや臭う一般登山者に戻った。
小仙丈カール側は晴れていたが、籔沢カール側からはガスが上がってきていた。遠くでは今日も雷が鳴っている。足早に仙丈ヶ岳山頂へ向かう。山頂では展望が得られなかったが、無事スタンプラリーを進められて良かった。
帰りは別のカールにも行こうと籔沢カールの中を歩き、小仙丈沢の頭だからと小仙丈ヶ岳を経由し、女王の頭の上を存分に堪能して北沢峠まで戻った。
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