蔵王 ライザワールドから刈田岳〜熊野岳 周遊
- GPS
- 07:25
- 距離
- 10.5km
- 登り
- 911m
- 下り
- 911m
コースタイム
9:39ライザワールド駐車場10:10→2本目リフト地点10:20→非難小屋11:07→刈田リフト11:25→12:15刈田岳(昼食)12:55→13:45熊野岳14:05→中丸山15:35→仙人橋16:25→スキー場17:25→ライザワールド駐車場17:35
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
●リフト利用 スキー場のリフト2本乗り継いで標高1450mからスタートしました(600円)。 ●リフト〜刈田岳〜熊野岳 若干潜るもののツボ足でも行けそうでした。 ●熊野岳〜中丸山 トレースが見えたので決行しましたが、どうやらエコーラインまで下る人の踏み跡でした。 夏道の仙人橋を渡ってライザに戻るコースは踏み跡がありませんでした。途中からテープも無くなり、地図と地形を頼りになんとか仙人橋を見つけることができました。仙人橋を渡らないとライザに戻ることができないので、気をつけなければなりません。 仙人橋への急下降は斜度がありかなり危険です。樹林帯の中ながら雪崩の危険もありました。 仙人橋には手すりと同じくらいの高さまで雪が積もり、平均台を渡るような怖さでした。 橋を渡りきった所からスキー場への60m位の急登は今回一番のラッセル。 仙人橋まで沢を下り、スキー場まで再び登り返すのに1時間半経過していました。 以後は絶対にやらないコースです。 ※今回途中から上空をヘリが飛びまわっておりましたが、帰ってからニュースを見たら熊野岳〜中丸山地点から蔵王沢方面へ下った山スキーヤーの方が表層雪崩で遭難されたそうです。樹林帯で無い箇所は暖かいため雪崩が起きやすかったようです。 |
写真
感想
一昨年ライザワールドが主催する蔵王の輪かんじきツアーに参加し、かんじきの楽しさを覚えたわけだけど、ガスってしまい何も見えずに非難小屋までの往復と短縮されてしまったことで、いつか個人で登ろうと思っていた刈田岳。
蔵王の冬の晴れ間は10%程度と言われるくらい天気が不安定だが、今回は絶好の登山日和となった。300円のリフト券2枚で標高1450mまで登り、いざ出発。
今回も蔵王名物樹氷を楽しみに計画を立てていたが、例年に無く暖かいために既にモンスターの姿は消えていた。それでも前日・前々日の降雪でモンスターもどきの姿になった景色は素晴らしい。
一昨年はガスっていたために見えなかった熊野岳の堂々とした姿が目の前に現れた。振り返ると遠く薄っすらと月山、朝日連邦の白い稜線が広がっている。
リフトから刈田岳までは30m間隔でポールが立っており、この天気では見失う心配は全くない。ただ、蔵王は天気が急変することもままあるので、ガスるとこのポールすら役に立たなくなる。今回も刈田リフト付近で一瞬ガスにまかれ2本先のポールが見えづらくなった。
刈田リフト沿いに登ると右手に刈田嶺神社が見える。このあたりは風が強く雪がついていない箇所もあるくらいで、道標などはエビの尻尾さながらの氷がついていて綺麗だ。
刈田嶺神社まではゆっくり行動しても2時間。夏は光の加減で様々な表情を見せるお釜の湖面も白一色。天気が良ければ魅力的なコースである。
刈田岳からは非難小屋を経由することも可能だが、今回は熊野岳に向かい直登する。熊野神社はやはり半分埋まり、斉藤茂吉歌碑は樹氷のようになっていた。
山頂からは地蔵岳の稜線、中丸山への稜線、雁戸山と見晴らしが良いが、お釜の見える刈田岳の方がワイは好み。
下山はピストン、中丸山ルート、地蔵経由でゴンドラに乗りタクシーで戻るルートのどれかを検討していたが、中丸山への稜線のトレースがはっきりと視認できたので、これならルートを間違うことも無いだろうと深く考えずに仙人橋を越えるルートを選んだ。
中丸山までは何箇所か強風の箇所もあったが、ワカン装着で比較的スムーズに歩ける。こちらから眺める熊野岳の姿は圧巻だ。
中丸山登り途中辺りからなにやらヘリが上空に飛び始めた。はじめは観光ヘリかと思っていたが、あまりにも何回も上空に戻ってくるため心配になる。頂上からは沢を挟んで直ぐ近くにライザを見下ろせた。
踏み跡もあるし安心していたが、しばらく下ると跡が地図のコースからずれて下っていくので辿るのを諦め、眼下のライザと地図を見ながらルートを修正する。樹林帯に入り暫く下ると斜面は急になり、仙人橋も見づらいほどの斜面になる。
仙人橋が見つかったが、そこからの60m位は笑えない位の急斜面でかなり嫌な汗をかいた。仙人橋には雪が積もり、真ん中を歩くと膝付近と手すりが同じくらいの場所になる。一歩間違えれば落ちる危険性もあるなか細心の注意を払い渡りきる。以前カイジで見た鉄骨渡りを思い出す緊迫感だった。
橋を渡ると60m程度の急斜面が待ち構える。40度位の急斜面に膝まで入るラッセル。両手を突き刺し体を固定しながら、膝で圧雪し足場を作っていく作業は本当にしんどかった。
沢を下る所から1時間半の格闘の末ようやくスキー場にでた。時間は5時過ぎでかなり際どいところだった。
初めてのコースはなるべく冬行くのは自粛しようと認識した次第だ。
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