上高地から槍ヶ岳に登り南岳まで縦走し天狗原に下る


- GPS
- 20:57
- 距離
- 30.8km
- 登り
- 1,994m
- 下り
- 1,785m
コースタイム
- 山行
- 4:54
- 休憩
- 0:45
- 合計
- 5:39
- 山行
- 10:35
- 休憩
- 1:43
- 合計
- 12:18
天候 | 8/26 晴れ、8/27 曇り後雨、 8/28 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
上高地〜横尾までは、よく整備された平坦な道。横尾〜ババ平は登山路になり徐々に高度を上げていく。ババ平にテント設営。ババ平〜槍ヶ岳は標高差約1,100mの登山路、大曲から先は急な登りとなる。槍ヶ岳の穂先への登山時は、ヘルメット必須。 槍ヶ岳〜南岳は、3000mの天空の縦走を楽しむことができる。氷河公園分岐〜天狗原間は、横尾尾根を下るが急斜面のガレ場やゴーロ帯が続くコースで滑落や転倒に注意が必要。 天狗原分岐〜ババ平間は、急斜面のガレ場の下りが続くため、転倒に注意が必要。 |
その他周辺情報 | 上高地〜槍沢ロッジ間は、途中に明神館、徳澤園、横尾山荘と山小屋があり、宿泊ができるとともに、トイレや給水ができる。 帰りに寄りたいお蕎麦屋 そば集落 手打ちそば 根橋屋 0263-98-2313 そば集落 石ひき蕎麦 水舎本店 0263-98-3002 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
サンダル
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
ハイドレーション
食器
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
シェラフ
ヘルメット
携帯トイレ
|
---|---|
共同装備 |
調理用食材
調味料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
調理器具
ポール
テント
テントマット
|
感想
8/26〜8/28にかけて山岳会の仲間5人と一緒に北アルプスの槍ヶ岳、大喰岳、中岳、南岳の3000m峰4座を縦走する計画を立て、ババ平キャンプ場にベースキャンプを設定して4座を縦走してきた。
私にとっては、日本の3000m峰21座のうちの未踏峰として残っていた南岳に登ることが目的で、仲間5人にとっては、槍ヶ岳を含む4座への初登頂が目的だった。
8/26に沢渡駐車場に車をとめ、上高地バスセンターに移動して登山を開始した。ババ平キャンプ場にテントを設営するため、それぞれ共同装備のテントや食料や個人装備を分担して担ぎ上げる必要があり、15〜20kgの装備を背負っての山行となるため、重量に対する不安を抱きながらの山行となったが、皆頑張ってくれ、結構いいペースで横尾山荘まで歩いた。しかし、横尾山荘からは、徐々に登りとなり、特に槍沢ロッジからババ平の間の最後の登りは、ザックのひもが肩に食い込み足取りが重くなった。
15:19にババ平キャンプサイトに着き、テントの設営を行って夕食の準備に取り掛かった。いつもは、ババ平の傍を流れている梓川でビールを冷やしていた記憶があるが、今年は川は干上がっていた。水場の水で冷やし、具沢山の豚汁と御飯等の夕食で飲んだビールが美味しかった。
日中は天気が良かったが、夜中の9時半過ぎから雨が降り始め、1時間弱であるが、結構降った。真夜中に星空を期待して見上げてみたが、星は見え/なかった。
8/27は3時起きで朝食(味噌ラーメン)を作り、食事を済ませ、4:10にヘッデンをつけて槍ヶ岳目指して出発した。空に星は見えなかった。曲沢辺りで明るくなってきた。槍沢に沿って標高差1000mの登り、アタックザックの軽装だったが、高所順応がうまくいかないで体調が優れないメンバーも出て、急登の連続もあり、ペースが上がらない。
ゆっくり、ゆっくり登っていき、播隆上人窟まで登って後ろを振り返ると、富士山や南アルプスや八ヶ岳がくっきりと見えてテンションが上がった。しかし、目指す槍ヶ岳には、ガスがかかっており、殺生ヒュッテ近くまで来ても、時折うっすらと見える状況だった。
7:50に槍ヶ岳山荘に到達した頃には、ガスが薄れてきた。小休止を摂った後、8:12に槍ヶ岳に取りついた。メンバーは、日頃岩山登攀の訓練を積んでいるため、槍ヶ岳はしっかりしたホールドが沢山あり登りやすいと言ってガシガシ登り、8:35に槍ヶ岳山頂に登頂した。山頂からの眺望は東鎌尾根や大喰岳等の近場しか見られなかったが、今回初登頂を果たした5人のメンバーの高揚した顔つきが頼もしかった。お互いに記念写真を撮りあい、9:00頃まで山頂で待ったが、眺望は改善しなかったため、下山を開始した。下りも、メンバーは余裕をもって下っており、20分ほどで山荘に帰着した。
次の目標は、大喰岳、中岳、南岳への縦走、槍ヶ岳への登頂で自信を深めたメンバーは、3000mの縦走路の縦走を楽しみ、中岳への垂直梯子やゴーロ帯歩きを余裕をもってクリアーしていった。槍沢の登山路と異なり、こちらのコースを歩く登山者は少なく数名の方とスライドしたが、中岳のゴーロ帯の先でスライドした20代の女性2人は、西穂高岳からジャンダルムを通って大キレットを超えて槍ヶ岳に向かうという猛者もおり、若さが眩しかった。
この日の私の最大の目標である南岳には、12:20に到達した。南岳は、2015年7月に東鎌尾根から槍ヶ岳に登り、大喰岳、中岳を縦走して天狗原に下った時に登り損ね、未踏峰として残っていた3000m峰の最後の山だった。山仲間に祝福してもらい、長いこと残っていた宿題を解き終えた満足感に満たされた。
この後、横尾尾根から天狗原に下る区間は、実質的にこの日の一番の難所だったため、注意深く下った。前回は残雪が残っており、もうちょっと歩き易かった記憶があったが、今回はゴーロ帯が連続する登山路の通過を余儀なくされ、想定より時間がかかった。天狗原の天狗の池からの逆さ槍ヶ岳は、残念ながらガスで槍ヶ岳が隠されてしまい、またの機会に先送りとなった。
天狗原から槍沢へ下るあたりでぽつりぽつりと雨が降り出し、カッパを着ての下山となった。しかし、核心部の槍ヶ岳〜南岳〜天狗原までの区間の天気がもってくれて有り難かった。
雨は、ババ平のキャンプ場に着く頃に上がり、上空には青空が拡がっていた。濡れていた衣服を着替え夕食は、キャンプ定番のカレー、槍ヶ岳登頂と3000m4座の縦走を果たし、ビールとワインで祝杯を挙げた。
夜中には、満点の星空も見られ、翌朝3時に起床し、朝食を取った後、テントを撤収したが、雨でぐっしょり濡れており、重くなっていた。
予定通り、ババ平を5時過ぎに出発し、食料や酒や水が軽くなったので、快調に下り、9:30に河童橋まで下山した。
帰りは、山形村のそば集落に立ち寄り、美味しいお蕎麦をいただいた後、いちいの湯で山旅の汗を流し、さっぱりとして帰路についた。
今回も山岳会の山仲間と一緒に、北アルプスの槍ヶ岳〜大喰岳〜中岳〜南岳の3000m峰への登頂を果たし、縦走を楽しむことができ、大満足の山行になった。
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