前穂高岳 北尾根
- GPS
- 17:47
- 距離
- 28.7km
- 登り
- 2,171m
- 下り
- 2,144m
コースタイム
- 山行
- 5:00
- 休憩
- 0:22
- 合計
- 5:22
- 山行
- 9:38
- 休憩
- 3:42
- 合計
- 13:20
天候 | 曇りのち小雨〜快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
バリエーションルートなので、ガレ場・ザレザレ・クライミングあり、ルートファインディング能力も試されます。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
予備手袋
防寒着
雨具
靴
予備靴ひも
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
水筒(保温性)
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
ガムテープ
常備薬
ロールペーパー
携帯
時計
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
テント
テントマット
シェラフ
ロープ
ハーネス
ヘルメット
確保機
ロックカラビナ
カラビナ
スリング
セルフビレイランヤード
キャメロット
|
---|---|
備考 | ヌンチャクを持っていくべきでした。 |
感想
前穂高岳 北尾根
前穂北尾根は、ずっと行きたかったルートです。バリエーションルートというよりも、クラシックなアルパインルートとして楽しみたいと思っていました。でもその場合はロープを使用した登攀となるので、相棒が必要です。クライミング仲間はいますが、みんな仕事も忙しく、中々タイミングがあいません。最低でも1泊2日ですし、社会人にとってこれだけの時間を確保するのは容易ではないのです。今回たまたま、クライミング仲間の一人とタイミングがあったので行ってきました。
●基本的にクライミングルート
クラシックなアルパインルートということで、想像していたことは、
・ハーケンがたくさん打ってあるけど、結構さびている
・基本、落ちてはダメ(アルパインだからね)
・クラシックだし登山靴で登れるんだし、どうせ楽勝ルートやろ(舐めすぎ)
・カム持っていくし、ヌンチャクいらんやろ
・ロープ30mでええか、50mは重いし
●涸沢からの取り付き
涸沢へは前日に入りテント泊をしました。翌日3時すぎに出発。取り付きを見つけるまでが大変でした。舐めていたので、前日に涸沢ヒュッテから見えた踏み跡をたどればOK、と思っていたのです。当日は真っ暗で、GPSがないとたどり着けなかったかも。
●取り付き〜5・6のコル
ザレザレ、草付き、ガレガレと、バリエーションルートで出てくる登山道オンパレードです。しかも、ところどころ分岐の道があり、踏み跡も不明瞭です。問答無用でコルを目指して直登したほうが良いのかもしれません。ある程度はケルンがあるのですが、すべてあるわけではなく、「これは踏み跡なのか?」ということもしばしばありました。
ちなみに風が冷たかったのでここでハードシェルを羽織り、ハーネスを装着しました。ロープは3峰まで使わないので、そのままザックの中です。
●5峰、4峰
楽しい稜線歩きの始まり。どちらもノーロープで行けます。朝露で滑りやすいので要注意でした。
●3峰
4・3のコルでロープを出しました。情報収集したとおり、1ピッチ目はロープを使用せずに2ピッチ目の始まりまで行けます。2ピッチ目は本来の場所でビレイをせず、もう少し上に上がってビレイをしました。30mロープだからね…。そこからはとりあえずハーケンを打ってあるところを登りました。
3ピッチ目は、チョックストーンのあるところの左脇を登りました。ハーケンが打ってあったので多分あっていると思うのですが。こういった落ちたら困るルートでもロープで確保されているから安心感がちがいます。我々が登ったルートも写真にアップしましたが、あっていると思いたいです(笑)
巻いたりせず、あえて困難な登攀ルートを行くのはクライマーだから…。
●2峰
懸垂下降ポイントへ行くのがとても怖かったです。もっと広いテラスになっていると想像していたのですが、予想以上に狭い足場、ポイントへはノーハンドで岩を渡りました。
●2峰〜本峰
ビクトリーロードでした。やっと着いたという気持ちと、これで死なないな、という安心感が最高です。
●全体を通して
ピッチをうまく切れば、ロープは30mで十分な気がします。ビレイは部分部分でスリングを尖った岩に巻き付けたりして取りました。あと、クライミングシューズは無くても登れました。スメアを多用、手に足、プッシュで体を上げるといった基本動作ができれば大丈夫だと思います。一部足が上がらない個所もありましたが、そこは膝を乗せたりしてなんとか。体の柔軟性がないとキツいかもしれません。
●反省点
今回の反省としては、ヌンチャクを持っていくべきでした。ハーケンはボロボロ、カムをセットすれば大丈夫だし、どうせ楽勝じゃん、と思い込みがランナウトしまくる事態に。普通に舐めてました、すみません。
北尾根行きましたか! この正統的クラシックルート、私も登ってみたかった〜・・・けど、このオジンにはもう夢のまた夢。
ルート実況、大いに楽しみながらフォローさせていただきました。楽しかったです。
例の3峰の上り、すげーピッチ数だな?と思ったら、ロープは30mでしたか!
きょうび珍しくなった長さですが、このクラシックルートには似合いますよね。開拓時代のロープは間違いなく30m以下だったでしょうから。
素晴らしい登攀のレコを見せていただきました。 ありがとうございました。
ご無沙汰しております。レコを読んでいただき、ありがとうございます‼️ つたない文章ですが、楽しんで頂けたようで良かったです😊
北尾根、やっと行けました! ずっとチャンスを伺っていましたが、天気と相棒の日程がようやく合いまして。
ピッチが多いのは30mロープだったこともありますが、何となく先が見えず不安で。『行けそうだけど、行き詰まったら嫌だな』というメンタルのせいです。ピッチ短ければ、ルートミスしても撤退しやすいかな、って思いまして。
あと、シングルロープだったので、流れが悪くなる前にピッチを切る、というのも。
開拓時代は30m以下だったんですね…トポみても各ピッチが短いし、長いロープ持っていくのもなぁ…と。
いろいろ理屈こねてますが、重い50mロープ2本(ダブル)担ぐのが嫌だっただけなんです(笑)
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する