久住山、中岳、立中山 (牧ノ戸〜法華院〜長者原)
- GPS
- 10:44
- 距離
- 19.9km
- 登り
- 1,022m
- 下り
- 1,302m
コースタイム
- 山行
- 4:19
- 休憩
- 0:53
- 合計
- 5:12
天候 | 9/2 曇、9/3 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
由布院より牧ノ戸峠やまなみハイウェイバス 【復路】 長者原より豊後中村駅までコミュニティバス |
写真
感想
2017年から開始した職場の仲間との定期山行も今年で7年目になります。
何の気なしに選んだ山行先は「くじゅう」。関東に住む我々にとって親しみのある山域では全く無く、交通の手段さえもよくわからないものの、由布院や法華院という言葉に憧れのような感覚を持って選んだ先でした。コロナも収束を迎え、思い切って遠出したいという感覚もあったのかもしれません。
9月1日に由布院に集合。観光地化された温泉街に驚きを覚えつつ、温泉と美味しい食事で再会を祝します。次々に発生する台風の進路にだいぶ気を揉みましたが、翌日からの山行にはどうやら問題なさそうです。
当日は由布院駅を午前9時発の九州横断バスに乗り込みます。牧ノ戸峠まで約1時間バスで標高1330mまで連れて行ってもらえます。車窓からは飯田高原の穏やかな緑の景色が見え、車中では「夢のやまなみハイウェイ」という昭和感満載の歌も鑑賞できました。
牧ノ戸峠から登り始めますが10分も登らないうちにくじゅうの山々が見えてきます。長い樹林帯歩きをしなくともこれだけの景観が得られるのは本当に贅沢だなあと思いました。
沓掛山を経由して久住山に向かって歩みを進めます。登山道は極めてよく整備してありますが、なんとなく緑のたおやかな山を想像していた我々にとっては火山火口の雰囲気や足元の岩の連続は意外に感じられました。
2時間ほどで久住山山頂に到着。近くにあるはずの阿蘇山は見えませんでしたが、視界は十分にあり、満足できる展望でした。
次に最高峰の中岳を目指します。水のない空池、一方で水の絶えることがないという御池を経由し、天狗ヶ城の少々の岩峰と登って次々に新しい景色が見えてきます。
中岳でも十分満足だったのですが、素敵な景観はまだ続きます。
まず御池のへりを一周。なんとなく白馬大池の周りのようにも思われます。
久住分れの分岐からは北千里ヶ浜に急降下するのですが、こちらは岩場のきつい下りで、槍ヶ岳南岳からの下山道のようです。
北千里ヶ浜は荒々しい爆裂火口の雰囲気。安達太良山の沼ノ平に雰囲気は似ているかもしれませんが、火口壁を見上げて歩けるのがとてもおもしろいです。
やがて坊ガツルの湿原が見えてきます。こちらは「リトル尾瀬」といった感じでしょうか。
法華院温泉山荘に到着。温泉で汗を流し、美味しい夕食をいただき、個室でゆっくりと休みました。
翌朝は快晴で青空が広がっています。朝7時に朝食をいただき、7時30分に出発。大船山を目指して坊ガツルを横切っていきましたが、大船山に向かう登山道はスズメバチのために通行止め。計画変更を余儀なくされます。しかたがないので立中山に登るという「くじゅうの選択」をしましたが、結果的には時間に余裕ができてよい選択となりました。
法華院温泉に戻り、鉾立峠を経て立中山まではひと登り。小さいピークではありましたが、パノラマの景観はすばらしいものがありました。特に一週間前に登った祖母山の山容を捉えることができましたので私としては大満足でした。
またもや法華院温泉に戻って、長者原に向かいます。「九州自然歩道」という名前以上にはアップダウンのある道ではありましたが、想定のバスの時間に余裕をもって到着することができました。おかげで長者原のレストハウスで入浴と食事をすることができました。
あまり予備知識なく訪れた山でしたが、山の美味しいところをギュッと詰め込んだような本当に素晴らしい山でした。ミヤマキリシマの頃や紅葉の頃もさぞかし素晴らしいのでしょうね。このような場所に気軽に来れる大分や熊本の人が羨ましくさえ感じます。
7年目の定期山行も大成功に終わりました。来年はどこに行こうかな。
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