晩夏の日本百霊山巡り:中ア・麦草岳(コガラ登山口より日帰りピストン)
- GPS
- 08:56
- 距離
- 10.3km
- 登り
- 1,458m
- 下り
- 1,443m
コースタイム
- 山行
- 7:42
- 休憩
- 1:28
- 合計
- 9:10
天候 | 朝方晴れ、のち曇り(稜線上ガスガス…)、午後遅く一時小雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・全般によく整備され、登降しやすいコースなるも標高差・所要時間とも大きく、日帰りの場合は早立ち必須 ・林道末端の幸ノ川渡渉点:渇水期は飛び石でほぼ問題なく渡渉可(増水時・悪天時は要注意) ・7合目避難小屋まで:良く踏まれており、コース整備も行き届いた木曽駒への一般登山道。ほぼ1合毎に案内標識あり、休憩適地 ・4合〜5合目:他の区間に比して標高差・所要時間とも大幅に大きく、特に疲労の蓄積した帰路はバテ・スリップ注意。途中の力水(4合半;ベンチあり、水場は渇水気味で水流チョロチョロ…)での休憩推奨 ・7合目避難小屋:トイレ・救急箱・ストーブ等完備(水ナシ)、水を担ぎ上げれば快適に宿泊・休憩できそう ・避難小屋〜麦草岳頂上:入口に案内標識、刈り払いもしっかりされ、マーキング多数。取り付きの急斜面区間、頂上直下の岩稜帯は落石・スリップ注意 ・麦草岳山頂:ヤマレコマップでは「駒石」と表示されている地点が三角点・山名板ピーク(駒石は山頂少し下にあり)、最高標高点はハイマツ帯を5分ほど進んだ岩稜ピーク(山名板等ナシ;山名板ピークより10mほど高く、展望絶佳[のはず…]) ・麦草岳山頂・避難小屋からの木曽駒Aコースは「倒木のため通行止め」の表示あり[本年8月付けのカンバン] |
その他周辺情報 | ・国道19号からコガラ登山口方面への県道へ入ってすぐ、国民宿舎・清雲荘の日帰り湯(天神温泉)利用[大人500円、内湯のみ;ボディソープ・シャンプー備え付けあり/コガラ登山口から国道に下って走る際、入口が大変分かりにくいので要注意;小生は完全に行き過ぎました…〈涙…〉] ・Aコース入口近くのホテル「駒ノ湯」は13・14日臨時休業[国道側の入口には「休業」のサインなく、往復約15kmムダ足踏みました…〈涙…〉] ・国道19号沿い道の駅・日義木曽駒高原にて、地場の土産品購入[午後5時30分まで営業] |
写真
装備
備考 | 〈消費水分量〉氷結PET水×2(スポーツドリンク、午後ティー)、ポリタン水約200cc、ガッツギア×1 |
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感想
9月も半ばというのに、関東は連日の酷暑続き。日がなクーラー漬けの生活にも耐え切れず、当方挑戦中の山リストでアルプス方面の日帰り可能な高山を検索すると、既に90座超を踏破済みの「日本百霊山」で日本アルプス唯一の未踏峰・麦草岳を発見。当方これまで10回近くの中央アルプスツアーでは、ほぼ全て交通至便の伊那谷・千畳敷方面からのアクセスでしたが、歴史と伝統ある木曽谷からの長大なコースで木曽駒山頂直下に位置する前衛峰で、失礼ながらこれまで存在自体をほとんど意識しなかった山でした。日帰りと言っても、東京から高速道経由で登山口まで片道4時間弱、そこから標高差1,400m近くを登り詰め、往復でコースタイム8時間強という長丁場です。前日夕方に自宅を出発、伊那谷の入口・辰野PAにて車中仮眠の後、満を持して登山口に朝5時前到着。寝不足による食欲不振と格闘しつつ、軽い朝食を済ませていざ出発です。
以降のコース中詳細は本文・写真キャプション記載の通りで、タフなルートながら全体に良く整備され、途中の「〇合目」など休憩ポイントも適度に設定された、比較的歩きやすいコースでした。特に、先達の登頂記事で「踏跡薄くハイマツ藪が煩い」との記載のあった7合目避難小屋から麦草岳山頂までの区間には気合いを入れて臨んだものの、その後刈払いがされたようで拍子抜けするぐらいの明瞭さでした。稜線付近では僅かながら青空に映えるプチ紅葉も出現、ささやかな秋の先触れを感じることができました。ただ、やはり片道標高差1,360mの尾根の長大さはハンパなく、疲労の溜まった下り区間では相当に両脚へのダメージも感じ、駐車場へ帰り着いた際にはヘロヘロ状態でした。天候も朝方の快晴から、稜線付近に登り詰める頃には周囲がいつしか濃いガスに包まれ、木曽谷側から眺める中央アルプス主稜方面の「後ろ姿」が拝めずじまいだったのは残念でした。
ともかくも、曇り基調の天候のお陰にて、心配された熱中症の気配もなく、往復実質8時間強のコースタイムを何とかクリアし、午後3時前に無事下山完了。後は登山口近隣の日帰り温泉で風呂に漬かり、平日でガラガラの高速道を疾駆して家路につくのみ、と気が緩んだのも束の間、実はこの後の温泉までの道程が本日の隠れた「核心部」となりました…。まずは当初計画で立寄り予定だった国民宿舎の入口が分かりにくく素通り、やむなくAコース登山口方面の温泉旅館「駒ノ湯」に向かうも、残念ながら臨時休業…。気を取り直してカーナビを探索、元来た道を逆戻りして「天神温泉」の分かりにくい案内標識に導かれ、下山から約1時間近くを要して国民宿舎・清雲荘にチェックイン。ここでも宿の主人が館内改装工事のためか受付には不在で、呼び鈴を鳴らしまくった挙句、最後は館内を歩き回ってようやくご主人を掴まえ、どうにか温泉入浴を果たせたのでありました…。
こうして何とかタフな夜行日帰りツアーを大きなトラブルなく完遂、これにて今夏の日本アルプス山行はさすがに打ち止めです。「暑さ寒さも彼岸まで」の至言通り、来週半ばからは秋雨前線が南下して記録的な酷暑も終わりを告げ、鮮やかな紅葉前線の南下を楽しめる季節となりそうです。「花百」など当方挑戦中の低名山リストも、いよいよ西日本方面を多く残すのみの状態となり、秋晴れの時期を狙って、再びの遠征計画を練って実施に移そうかと考える今日この頃です。第8波越えの懸念される全国的なコロナ新変異種の拡がりは気になるところですが、先日済ませた5回目ワクチンと再度のマスク着用で、どうにか防護できればと期待しております。ヤマレコユーザー各位におかれても、ご体調管理に十分留意されつつ、ご安全でゴージャスな秋山ツアーをお楽しみ下さい!
[2023年9月16日・satonao1jpn記]
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