遠見尾根〜五竜岳〜爺〜針ノ木岳〜扇沢
- GPS
- 56:00
- 距離
- 32.6km
- 登り
- 3,455m
- 下り
- 3,656m
コースタイム
- 山行
- 9:39
- 休憩
- 2:36
- 合計
- 12:15
天候 | 8/24 曇り 夕方遅くから晴れ /25 晴れのち曇り /26 早朝ガス 一時晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
その他周辺情報 | 心笑館 500円 18時まででした。ギリギリセーフ |
写真
感想
台風襲来…大した台風ではないのに、各地の狭い範囲でゲリラ豪雨的に雨が降る日が続いている。今年は渇水、ようやく待望の赤石沢に行くことができそうだったけれど、ビビりが入ってしまう。休みを取った1週間、南アルプスの方が天気が不安定そうだ。そしてもう一つの要素、やはり金額の問題である。静岡経由のこのルートはお金がかかりすぎる。畑薙からのバスは小屋の予約がなければバスには乗れないみたい。すると入山までにすでに2万近くかかってしまう状況だ。林道を歩くことも考えたえれど、そこで天気の問題が勃発する。林道5時間歩いて雨撤退なら、また林道を歩かなくてはならない。そもそも最近の山泊はお金がかかりすぎる。だからできることなら沢に登りたい。でも、天気がいいところに行かなければ…もう考えることが多すぎる。結果、天気が比較的安定しそうな北ア北部に出掛けることにした。でも、こちらも天場代が破格に高いのだけれど…山ってもっとお金がかからず、気軽に出かけられるものだったんだけどなぁ。
/24
1週間の休みも不安定な天気をやり過ごすために数日間ステイ、日程も短くなったので車で行けることになった。とりあえず大町温泉先のらいちょう駐車場で仮眠、道の駅はまぶしかったり音がうるさかったりなのでべスポジだ。翌朝、エスカルプラザに移動、ここを登るのは初めてだし、当初予定よりも楽して登っている自分に、ここまで来ても納得できていない。そして地蔵ノ頭までリフトまで使ってしまった。そしてリフトから降りると急に雲が多くなってきた。あれほど天気を確認したのに、日ごろの行いだろうか?何の展望もない遠見尾根をただただ歩く。冬のベースとなる西遠見は池などもあり、なるほどそういうことかと納得がいく地形だ。白岳の登りからカクネ里が見たかったな。稜線もガス、予約した天場は本日3張り、一張り2000円、一人2000円、予約なしはプラス1000円…どういうこと?本当に納得いかない。でもこの山を選択してしまった以上、このシステムに納得したということになるんだろう。なんか負けた気がした。自由度減ったなぁ。
夕方から晴れてきて富山湾から能登半島まで見ることができた。富山から五竜が見えていたんだなぁ。
/25
今日は長めの行程のため3時半に出パ、最高の雲海が出現していた。久々の五竜Pは貸し切り、剱の眺めが最高だ。ここからはストック収納し進む。謙虚に行きましょう。ガレからの鎖の下り、G5・G4はこちらからだとよくわからないなぁ。北尾根の頭手前の梯子はそのうち取れちゃうんじゃないだろうか。
口の沢のコルまで緩やかに落とし、キレット小屋への核心である鎖・梯子は小Pの巻きあたりから始まる。キレット小屋はいつもよくあの位置に作ったなぁと感心してしまう。あの空間は音が吸い込まれていく感覚があり、自分も吸い込まれ、知らぬ間に30分くらい休んでしまっていた。
小屋から先は日陰で岩が乾いておらず、靴も古かったので岩に食わず鎖が頼りだった。鹿島槍への急登をこなし、出た先の吊尾根分岐には懐かしい道標が立つ。いつ振りかわからない北峰を往復し、なんだかつらかった登りを終え南峰到着。急に人が増えてうるさかった。休日にピーク標で写真渋滞になるのがわかる。
鹿島Pからの出発はうるさい団体を先に行かせ時間差で出発、急に増えたガスでまるで展望なし。去年も歩いたコースなので淡々と歩き、小屋前も人が多かったので冷乗越で休憩した。天気が崩れる前に種池に到着できればいいかな。ガスのため爺はすべてのPを巻いた。種池天場は合計10張程度、珍しく学生の大天が3張も張ってあった。この周辺は稜線にクマが出没しているようで、一斗缶の太鼓?みたいなものもぶら下がっている。
/26
入山前の天気予報ではそれなりの天気なはずと思っていたけれど、昨晩は雨がぱらついた。大糸線の時刻に合わせた行動を考えるとゆっくりはしていられない。今日も3時過ぎに出発したけれどガス模様。このセクションを歩くのはかなり久しぶり、岩小屋沢岳で日の出そして休憩する。途中、大きな岩が動かされ、登山者のマナーが悪いなぁと思っていたが、新越乗越山荘で警備隊の人に聞けばクマが餌の蟻を探すのにどかしていると教えてくれた。すごい。
この辺りでガスがだんだん取れていき、見晴らしがよくなってきた。花の時期なら雰囲気の良いエリアだ。鳴沢岳の見た目も登りもきつかったが、気づけば剱が見えており、男前な山容に励まされながら鳴沢Pに到着。ここからしばらくの時間大展望タイムが始まる。赤沢岳にかけてとてもいい眺めだ。剱がこれほど近かったとは思っていなかった。このP、今まであまり歩いたこともなくノーマークだったけれど最高の展望台だった。赤沢Pで休憩中おばさんからプラムをいただいた。いやーおいしかったです。結構長く休んだがバスの時間があるので先を急ぐが、マヤクボが曲者だった。登りがきつく、最後にこれかーっという感じ。そして何より地図が古いせいなのかコースタイムがまるで違く、長い。急に増えてきたガスの中に突入し、マヤクボに着くころには黒部湖周辺だけが見えるような状況。針ノ木で展望がないのは残念だけれど、休んでいる暇もなくなってしまったのでちょうどいいか?
針ノ木Pはさすがに混んでいるので少しだけ休んで出パ。いつも残雪期に来るので夏道がどこを経由している中よくわかっていない。スキーで来るところはつい長く感じてしまうのは世の常か?針ノ木谷はもう雪はなく、すべて夏道で下る。水不足が問題だった北アだったけれど、雪渓ルートの水場はしっかり出ていたし、蓮華沢など小屋が絡まない流れなら問題ないほど流れていた。
やっと樹林帯に入り、もういい加減終わってほしいと思ってしばらくで林道に飛び出した。下界はさすがに暑い。これから大町に出て駅前喫茶のクリソからの神城と思っていたのだけれど、バス停に『コルチナ行き』の表示を付けたバスが止まっている。なんとなく予感がしたので、チケット売り場のおばさんに聞いてみると、なんと五竜のゴンドラにも止まるということだった。調べでまるでノーマークだった。頭の中はクリソ<風呂の式でいっぱいだ。当然このバスに乗り、車に戻ったのだった。
天気を考慮したにもかかわらず、いま一つの天気だった。自分の天気を読む力に釈然としないけれど、まあ、これはこれで良しとしよう。下山後、土曜日だったこともあり、カイザーは満車、松花も人待ちとレストラン難民になりはて帰宅したのだった。
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