02 阿弥陀岳
- GPS
- 28:27
- 距離
- 14.2km
- 登り
- 1,525m
- 下り
- 1,518m
コースタイム
- 山行
- 5:44
- 休憩
- 2:02
- 合計
- 7:46
天候 | 16日 晴れ後曇り 17日 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
高校一年の時に登り損ねた阿弥陀岳に登ってきた。今年の7月に百名山登山が終わってから、行きたかった山を訪ねている。前穂高に続いて、未踏だった山に行く事ができた。同行してくれた仲間に感謝だ。
一年生の春合宿は、行者小屋定着だった。美濃戸から上がり、雪上訓練をしながら、赤岳と阿弥陀岳にアタックする計画だった。赤岳には登れたのだが、阿弥陀岳アタックは天候が悪く中止となった。その後、何度も春合宿で赤岳には行けたが、阿弥陀岳には登る機会がなかった。権現岳から硫黄岳に夏に登った時も、行者小屋から地蔵尾根で赤岳に行った時も、阿弥陀岳は見るだけで行く機会がなかった。西岳に登って、にゅうにも行ったけれど、阿弥陀岳は最後まで行けない山だった。
百名山登山が大変で、最近は八ヶ岳もあまり行く機会がなかったが、百名山登山が終わったので、漸く暇ができて、阿弥陀岳に登る事ができた。
登山初日に、会社の友人が山の家にやってきた。合流して、友人の車で美濃戸に向かう。美濃戸口の駐車場はもうほぼ満車に近かった。駐車場の管理人に美濃戸登山口の駐車場の空きを確認したところ、まだ満車の連絡はないとの事。ランドローバーなので、行ってみることにした。
ランドローバー(ディフェンダー)は車高も高く、悪路の走行性はバッチリ。軽々と上がる事ができた。やものこ村の駐車場に停めることができた。管理人さんに「いい車だね」と言われ、予約はしていなかったが無事に止めさせて貰った。
登山準備を整えて、歩き始める。日差しも強く、なんだかまだ夏山だ。今年は異常だ。これからどんどん暑くなり、山も変わっていくのだろうか?
南沢はなんど歩いただろうか?高校2回、大学2回、夏山1回だから6回目だ。どこで高巻きがあるか、河原が出てくるか、なんとなくわかる。
道沿いにコケが一面に生えている。白駒池やにゅうの森も良いけれど、南沢のコケの群生も見事だ。カラマツ、ブナ、ダケカンバ、コメツガなどの植生もきれいだ。
二度目の河原が出てくると、行者小屋はすぐそこだ。10年前に、前の会社の仲間と一緒に夏に来たことがある。その時は雨で、小屋に到着したときは、すっかり濡れていたのを思い出した。行者小屋に着くと、八ヶ岳の主稜線が目に飛び込んでくる。大同心と小同心が見える。懐かしい。
荷物を部屋に置いて、小屋前のベランダでお昼を食べる。生ビールが美味しい。景色を見ながら、ゆっくりする。少しガスってきたが、赤岳、横岳、阿弥陀岳を見ながらお昼を食べる。こう言う時間が好きだ。
部屋で昼寝して、夕食を食べる頃、夕日が差してくる。明日、天気が良くなることを祈って、眠りにつく。
翌朝、星が見えている。朝が明けてくるころ、今日の天気は約束された。朝食を食べて、6時前に出発。稜線が朝焼けに浮かび上がる。
阿弥陀岳分岐を右に折れ、斜面を登る。登るにつれて空が明るくなる。硫黄岳が見えてくる頃、中岳コルに到着する。目の前に、緑色の権現岳が飛び込んでくる。三ツ頭が左側に、編笠山が右側に。雲海の向こうには富士山が顔を出している。南アルプスもきれいに見える。山稜や山肌がきれいに見える。
コルに荷物を置いて、阿弥陀岳にアタック。梯子を上り、岩場をどんどん登る。傾斜が緩くなると頂上は直ぐだった。絶景。360度の展望だ。北アルプスの白馬、五竜、鹿島槍、槍穂高、乗鞍、御嶽、中央アルプス、恵那山、南アルプスの仙丈岳、甲斐駒、北岳、鳳凰三山、富士山、浅間山、蓼科、天狗岳。頂上は思ったより広く、ゆったりとできる。ずっと来れなかった山は、とびきりの展望をくれました。一緒に来れた仲間に感謝です。
中岳コルに戻り、赤岳に向かう。中岳、こんなに高かったんだと思うくらい、けっこう登る。右に権現、左に行者小屋、前に赤岳がシルエット。一旦下りて、文三郎分岐へ登りなおす。ここで、不要な荷物をデポ。赤岳アタック。
キレット分岐から上は、岩場歩き。気を付けて歩く。年々脚力も落ちて、バランス感覚も悪くなっている。いつまで、登れるだろうか?最近、高齢者の遭難が頻発しているが、いつかは歩けなくなる日が来る。グレードも下げないとダメになるだろう。もう単独行は控えなければと思っている。
赤岳頂上は混雑していた。写真撮影も待って、しばらく景色を楽しむ。秋になったら、また権現岳に登ろう。トレーニングをしないと直ぐに脚力が落ちてしまう。毎月一度は登山を続けて、筋肉が落ちないようにしたいと思う。
文三郎分岐に戻り、行者小屋に下りる。長い階段が続く。上りには使いたくない道だ。地蔵尾根は春山で良く使ったけれど、けっこう急だ。良く雪道を歩いたなあと思う。樹林帯に入ると、行者小屋に到着。
お昼を、小屋二階のデッキで食べる。ビーフカレー。日差しが暑いけれど、景色は最高だった。赤岳と阿弥陀岳を前に、美味しく食べる。いい景色だ。
昼食後、下山開始。長かった。なかなか到着しない。2時間、しっかりと歩く。やまのこ村に到着。管理人さんが、お帰りと言ってくれる。覚えてくれてました。ソフトクリームを食べて、コーラを飲む。
いつも下から見ていた阿弥陀岳。ようやく登ることができました。これで、まだ登っていないのは茶臼岳となりました。そこもいつか行こう。残された時間は長くないけれど、無理しないで、行きたいと思います。安全に下りてこれるように。
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