南アルプス 信濃俣河内


- GPS
- 61:19
- 距離
- 41.1km
- 登り
- 3,744m
- 下り
- 3,738m
コースタイム
- 山行
- 9:13
- 休憩
- 0:11
- 合計
- 9:24
- 山行
- 9:06
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 9:06
- 山行
- 12:22
- 休憩
- 0:53
- 合計
- 13:15
9/16 1270m小屋跡7:14〜第2ゴルジュ入口7:31〜第2ゴルジュ終了8:46〜第3ゴルジュ入口10:46〜西沢出合14:17-32〜1700m15:28(泊)
9/17 1700m7:18〜2000m二俣9:09〜稜線12:08-50〜希望峰12:59〜茶臼岳13:47-14:08〜茶臼小屋14:30〜横窪沢小屋16:09-15〜ウソッコ沢避難小屋17:17-32〜ヤレヤレ峠18:37-43〜畑薙大吊橋19:11〜沼平駐車場20:04
天候 | 9/15 曇りのち晴れ、9/16 晴れ、9/17 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
行動食
非常食
調理用食材
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
ナイフ
カメラ
ハーネス
ヘルメット
確保機
ロックカラビナ
カラビナ
スリング
ロープスリング
セルフビレイランヤード
キャメロット
タイブロック
ハンマーバイル
ナイフブレード
アングルハーケン
渓流シューズ
トポ
ルート図
シェラフ
ロールペーパー
食器
ライター
|
---|---|
共同装備 |
ツェルト
ロープ
フローティングロープ
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
タープ
ノコギリ
|
感想
9/15-17の日程で、南アルプスの信濃俣河内を遡行してきた。7年前にもこの沢の遡行を計画したが、その時は、入渓時に滑落して、お尻を岩に打ち付けて負傷し、第1ゴルジュの手前までは行ったみたが、とてもそれ以上は進めずに敗退した。今回はその7年前のリベンジで、愛弟子のワンゲル部前主将をパートナーにして、親子ほどの歳の差ペアで挑戦することにした。当初の天気予報では、午後はにわか雨の予報が出ていたが、そこは自分の晴れ男を信じることにし、見事に1回も雨に降られることなく、3日間の沢登りを完了することができた。
7年前は渇水で、入渓後に水流のない河原を結構長く歩いたが、今回は入渓後すぐに水流が現れた。下流部は結構水圧が強く、スクラムにて徒渉を繰り返した。三俣の手前で、釣人3人パーティーと会ったが、シルバーウィークの1日前の平日がスタートだったこともあり、沢の中では他には誰も会わなかった。
7年前に撤退した三俣を越えて、いよいよ未知の領域である第1ゴルジュに入る。すぐに現れた深い釜をもつ2m滝は左岸を高巻いたが、この巻きでのトラバースが嫌らしく、途中からロープを出して、最後は懸垂下降で沢に戻った。釜の右をへつるか、泳いで越えるのが正解だったようで、ここでだいぶ時間を無駄にした。第1ゴルジュを抜けると、オリタチ沢出合で、近くに半壊した小屋があり、幕営適地となっていた。時刻も16時を過ぎていたので、1日目はここで泊まることにした。ツエルトを設営し、薪を集めると、もう17時を過ぎていた。それから食糧調達へ。何とか短時間で4匹のイワナを釣り上げ、夕食のおかずと酒のアテを確保できた。暗くなるとイワナは毛鉤には反応しなくなるようで、暗い林冠の下では釣れず、釣れたのは、まだ明るいオープンな場所だった。
2日目は、いよいよ核心部である第2ゴルジュと第3ゴルジュの突破である。第2ゴルジュは距離は短いが、如何にも険悪そうな様相で、両岸を高い壁に囲まれた狭い廊下の中を勢いよく水が流れていた。最初の核心は入口の深い流れで、ここは残置スリングのある右の壁を登らなければならないが、かなり悪い。前主将が空荷で登って突破し、カムで支点を構築し、ザックを上げて、それから私が確保されて登った。反対側にはクライムダウンで下り、あとはほぼ水線通しに、へつったりなどして進むことができた。最後の出口は、右からへつって回り込んで、前主将をまず押し上げて、上から前主将にスリングを下ろしてもらい、それを頼りに突破した。
第3ゴルジュに入る前に待望の釣りタイムを設けた。入れ食いとはいかなかったが、そこそこ釣れる。2人ともしっかり尺イワナを釣り上げた。ただし、ここではまだ午前中ということもあり、全てリリースとした。
第3ゴルジュは第2ゴルジュほどの険悪さはないが、巻きが嫌らしい箇所が何カ所かあった。2条になっている15m滝は、ロープがフィックスされている右岸から高巻いたが、高度感のあるトラバースはロープを出した。2mとCS3mは左岸から巻いたが、高く上がりすぎてしまい、2回の懸垂で沢に戻った。西沢出合から少し進んだ所に幕営適地があったので、そこを2日目の幕営地とした。この辺りまではまだイワナが生息していた。本日2回目の釣りタイムとし、2人で食べる分だけのイワナ4匹を確保し、前日に引き続き、イワナは刺身、塩焼き、あら汁にして、夕食のおかずと酒のアテとした。
3日目は、稜線への詰めと長い下山である。幕営地のすぐ上が5m滝から始まる小滝の連瀑となるが、この連瀑が魚止となっているようだ。3段15m、2段10m、10mとまだ大きな滝はあったが、いずれもさほど苦労せずに高巻くことができた。最後の詰めはシカ道を利用して登り、ハイマツを少し漕いで、希望峰と仁田岳の間の稜線に出ることができた。
沢装備を解除したら長い下山である。茶臼岳を重い足取りで越えて、長い下降に入る。途中で日没となり、ヘッデン下山となる。ヘトヘトになっての下山に加えて、前主将はヒルに献血のサービスまでもしていた。真っ暗の中で畑薙大吊橋を渡ったが、幸いなことに、下は暗くて何も見えなかったので、高度感は感じずに済んだ。沼平の駐車場に着いたのは20時であった。
久しぶりに2泊を要するハードな沢登りであったが、無事に遡行できたことで、7年前のリベンジができたという達成感は大いにあった。信濃俣河内は南アルプスの入門沢とは言え、やはりアルプスの沢だけあり、沢のスケールは大きかった。徒渉、登攀、ヘツリ、巻き、ルーファイなどそこそこの総合力が要求された。私はもう還暦近い歳なので、これからはハード系よりもまったりした沢泊を楽しみたい。ワンゲル部前主将にとっては、初めてのアルプスでの沢登りだったこともあり、良い経験になったのではないかと思う。
記録はブログにもアップしています。
http://mamezou.cocolog-nifty.com/mamezoudiary/2023/09/post-5aff90.html
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