丸山岳 大幽東の沢往復
- GPS
- 50:10
- 距離
- 40.8km
- 登り
- 3,321m
- 下り
- 3,339m
コースタイム
- 山行
- 6:16
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 6:16
- 山行
- 10:02
- 休憩
- 0:05
- 合計
- 10:07
- 山行
- 5:41
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 5:41
総論
ゴーロ歩きが多い。サブウリゴルジュの上流側の滝or巻道が核心部。
今回はトンボ多く、アブはほとんどいなかったが幕営地で蚊は多かった。
ヤマレコ、yamapの山行記録の少なさの割に釣り師はかなり入っている。林道終点で初日は釣り師の車が大盛況であった。
足回りはモンベル沢タビだったが全体的にヌメる。特に沢下降では何度もヌメるの要注意。
林道終点〜入渓点(10:18)まで
林道はマウンテンバイクなどなら通過できるくらいの荒れ方
工事もしていたが、2011年の入渓点の青い大幽橋までの復旧はとても無理そう。
沢への下降点は国立公園看板の手前30mくらいに明瞭な道がある。
入渓点〜西の沢分岐(11:35)
大幽橋通貨10:37
ひたすら河原歩き。たまに淵がある。魚影濃い。この辺りまで釣り師がかなり入っていると思われる。ちょっとした巻道もヤマレコ、Yamapの山行記録の割にかなりしっかりついている。
西の沢分岐(11:45)〜窪の沢出合(14:26)
Co870くらいまで引き続きゴーロ歩きたまに淵あり。ここも魚影濃い。
東北の森らしくきれいで明るい森、水も美味しい。上にいくにつれて倒木多い
ゴルジュの手前5分くらいのCo870くらいにチョックウッドでできた滝右から行ったが少し滝側に身を乗り出すので空身で登り、ザックはなんとか手渡しで。帰りは左岸(右側)をチョックウッド支点に懸垂した。
サブウリのゴルジュ一つ目の滝は右側のチョックウッドに沿ってそれほど難儀せずに登った。帰りは右側のチョックウッドを使って支点作り懸垂。
2つ目の滝。事前の数少ないこの沢の記録を見て下調べしたところおそらくここが核心部。だが巻道の情報が少なく突破したいところであった。しかし、右壁(左岸)側をやつめうなぎしながら滝に取りつこうとするもおそらくホールドは白い水飛沫の中で取り付けず。あと宿泊装備の泳ぎで雨蓋があたまに覆いかぶさり泳ぎにくかった。斜め背負にして自分は2度チャレンジしたは水流に負けた。相方もチャレンジしたがだめ。滝の手前8m程度のところで大岩がひっかかり数年前より深くなっていると思われ、足はつかない状態。左壁なら空身でリードして行けなくはなさそうであったが、トラバース気味に宿泊装備を引き上げるのがしんどそうで巻道を探すことにした。手前に戻り2つ目の滝のゴルジュの入口付近の枯れ沢2つに目星をつけ、相方Nがルーファイする。結果的に上流側の沢地形を拾って上まで行ったのちトラバースが正解。下流側の入口及び登ってからトラバース開始する位置の見極めが重要そうだが、下流側はピンクテープが少なかった。こういう時は後輩Nはルーファイ上手く頼りになっった。足場は悪いが木々があって手がかりが多いのでそれを上手に使いながらトラバースする。上流側に行くに従ってピンクテープ増えて無事巻けた。この巻道の注意点は下流側枯れ沢の下部がドロドロで少しだけ注意必要(自分はそれほど悪く感じなかったが、Nは結構悪く感じたよう)。下流側トラバース開始位置は手がかりの木々が少なく少し怖い。総じてこの巻道使うなら、泥壁に使うバイルorチェーンスパイクが有効だろう。
窪の沢出合から上流に1ヶ所大腿程度のゴルジュ地形を挟み10分弱登った左岸側に幕営適地あり。そこで幕営。他に窪の沢出合でも宿泊者をみた。14:53行動終了。
窪の沢出合近く幕営地(5:21)〜Co1046奥の二俣(6:15くらい)
倒木もそこそこあり荒れているが、沢っぽくなってくる。ゴルジュぽい地形1ヶ所あるもここも大腿くらい。途中獣道の交差点ありカモシカさんと出会う。かれは驚いて遡行していった。
Co1046奥の二股(6:15くらい)〜Co1425二股(7:30くらい)
奥の二俣からは小滝があり沢登りっぽさが出てくる。
ここからは人が入っている雰囲気はあまりなかった。
二俣入ってすぐの入口に5m小滝あり。それほど難しいわけではないが、左岸に巻道あり。すこし泥。あとは困難な滝なし。
Co1425二股(7:30くらい)〜稜線の藪(8:40くらい)
1ヶ所だけ帰りに240cmスリングをチョックストーンにかけて手がかりにした小滝があった。上部のネジレの滝は容易で登りも下もフリー。上は基本右をいくと藪漕ぎは楽だという情報を得ていたが、結果として帰りの道のほうが絶対楽であった。上はザレ場に出てそこから稜線上はひたすら猛烈な藪漕ぎ一応ピンクテープはあった。
薮突入(8:40くらい)〜頂上湿原(9:30)
ひたすら藪を漕ぐ。
3日目朝気づいたが、ここいらでの藪漕ぎで雨蓋を留めるオスバックルを無くした。幸い割れかけていてスペアを持ち合わせていたため、万事OK。
割と疲れ果て頂上手前のピョコの草原で大休止
ここからNは空身、自分は荷物持って
頂上湿原〜頂上往復約1h
意外と稜線したのトラバースがザレとドロで足場が悪い灌木が育っているところを縫って手がかりにして行く。山頂は池塘が2個くらいと三角点がありタッチして帰る。湿原部分は軽く道となっている。山頂近くの草原は電波通じた。
下山開始11:05
稜線、スキーヤーズライト方面の稜線に道をとりながら湿原と枯れ沢をつなぎながら降りる。こちらがわは足元の薮がなく左右から藪があるだけなので、段違いに歩くのが楽であった。体感30分から1時間は時間が違うと思う。ずんずん降り、のぼりに使った枯れ沢と合流した。水が枯れてから10分くらい上の部分の枯れ沢の分岐を左側にいったところについた。この枯れ沢分岐の少し上部にピンクテープがあった。行きに使った沢にはピンクテープはついてなかったので、参考にされたし。
あとは、適宜枯れ沢を使いながらうまく巻ける滝ばかり。一つだけチョックストーンに240cmスリングかけて手がかりにして降りた。
14:00に奥の二俣、その後疲労からか注意力散漫になっていたのか緑色のテントを見逃し窪の沢出合まで降りてしまう。ここで薪を拾っていた単独の男性に出会う。見逃しを反省。登り返し15:20頃幕営地到着。自分はまだ余力はあるように思っていたがやはり注意力は落ちていたのだろう。降りは神経使うので1hに1回で必ず休憩はとっていたが、ラストで気が抜けて散漫になっていたのであろう。Nは結構下腿に疲労がたまっていたらしい。
夜は、着火剤で焚き火。焼きマシュマロやるも蚊を引き寄せた。
翌朝5:38発
窪の沢出合の他の単独男性も既に帰っていた。その後は巻道使い、2回懸垂ののちゴーロ歩きして帰る。
観光メモ
会津田島の祇園会館。結構歴史が深くて面白い
旧会津郡役所。明治の建築が見られておもしろい。我が母校土浦一高旧校舎を思い出した。
温泉メモ
会津みなみ温泉 里の湯
湯銭\400、こじんまりしててよいボディソープのみあり
食堂メモ
会津田島駅前柏屋
おそばがおいしい
過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
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アクセス | |
ファイル |
非公開
大幽東ノ沢_資料.pdf
(更新時刻:2023/09/23 15:53)
(更新時刻:2023/09/23 15:53)
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写真
感想
マイナー12名山の一角、丸山岳へワンゲルの後輩Nと計画して行ってきた。
結果として、登山活動自体はうまくいったものの反省も残る山行となった
●自分の反省
反省
・ゴミ袋防水の限界を感じた→たぶん防水袋買う
・高巻きとかのルーファイはNくん上手だった、見習いたい
・沢にいってみての現場判断はそこそこよかった。情報は少ない沢なのでこういう山行でこそ核心部での不確定要素が増えてそこを対応できるかどうかが実力差なのだろうと思う。ゴルジュ突破できなかったことと、なんだかんだ巻道をしらべていて状況もみて登り降りできたのはよくもわるくも我々の実力なのだと思う。(巻道詳しく調べてくれてありがとうNくん)
・ロープでそれほど操作手間取らなかった点。まあ妥当なスピードだったとは思っている。
・虫除けについてあまり考えてなかったこと
・ザックのバックルの予備を持ってきていたこと。
・軽量化したいのであれば医療セットとかでPTでワンセットだけあればいいものは共有してどちらかだけ持っていくとかしてもいいと思った。
●後輩Nの反省
【丸山岳反省】
・伝達や道具関連でミスが目立った。紙面での装備と計画の確認、団体装備の担当の入念な確認をしようと思った。
(虫除け忘れ、玉ねぎを出発時に落とす、地形図入れるジップロック忘れ、ガス缶の個数の伝達ミス、2日目アタック時にガスヘッド忘れ)
・登山の下調べが甘かった。特に沢は数年で地形が変わることが往々にしてあるため、古い記録を鵜呑みにするのは良くないと感じた。(ゴルジュ突破、幕営地、)他に、記録を載せている人の属性(所属、山経験等)を調べること、情報量が少ないこと自体を情報として捉え、ダメだった場合の予備策をしっかりと考えておくこと、が必要だと感じた。
・何度反省したか分からないが、山行前に疲労を溜めないこと、前日に睡眠を十分に取ること、は重要だと感じた。それがどうしても出来ない場合でも、装備や食糧の準備など、事前にできることを計画的にやる必要性を感じた。
今回はテントを通り過ぎる、ルーファイが全然出来ないなど、疲れていると本当に判断力が落ちると感じた。
・登山の装備の充実が必要だと感じた。garmin、捨て縄、55l以上で軽いザック、マダニ対策グッズ、など。
・滝を空身で登る判断、ゴルジュの突破の判断(巻道か、懸垂下降と水飛び込みか)、ロープやスリングを出す判断、などについて、全体を通して、自分で考えつつ、相手と話し合いながら出来たことは良かった。
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