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Yamareco

記録ID: 5963627
全員に公開
沢登り
日高山脈

札内川七ノ沢北東面〜1823峰〜コイボクシュシビチャリ沢北西面〜コイボクシュシビチャリ川本流〜カムエク〜八ノ沢

2023年09月20日(水) ~ 2023年09月22日(金)
 - 拍手
GPS
27:36
距離
33.5km
登り
2,944m
下り
2,909m

コースタイム

1日目
山行
12:25
休憩
0:15
合計
12:40
11:50
12:05
335
17:40
宿泊地
2日目
山行
1:56
休憩
5:49
合計
7:45
6:00
0
宿泊地
6:00
11:30
76
3日目
山行
4:50
休憩
0:00
合計
4:50
7:00
290
11:50
日高横断道札内林道ゲート
天候 9/20晴れ 9/21晴れ→午後から深夜にかけ雨 9/22晴れ
過去天気図(気象庁) 2023年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 自転車
co900付近の「衝立のような滝」左岸ルンゼから巻く。
co900付近の「衝立のような滝」左岸ルンゼから巻く。
抜け口にかけて厳しい滝。oさんお助けで気持ち確保した状態で突破。
抜け口にかけて厳しい滝。oさんお助けで気持ち確保した状態で突破。
フォローしたが、ヌメりあり、ホールド乏しく非常に厳しかった。
フォローしたが、ヌメりあり、ホールド乏しく非常に厳しかった。
抜け口でビレー。
2023年09月20日 09:13撮影 by  iPhone XR, Apple
9/20 9:13
抜け口でビレー。
核心抜け藪へ。意外と藪が悪かった。
核心抜け藪へ。意外と藪が悪かった。
1823峰peak。風あり寒いです。
3
1823峰peak。風あり寒いです。
コイボクへの下り。クライムダウン慎重に。
コイボクへの下り。クライムダウン慎重に。
大滝の懸垂下降でロープ絡まるトラブル。1時間半ほどロス。
大滝の懸垂下降でロープ絡まるトラブル。1時間半ほどロス。
大滝を越えると始まる飛び込み地獄。
大滝を越えると始まる飛び込み地獄。
1度や2度では済まない。
1度や2度では済まない。
予定より早く、河原となった場所でテン場。oさんの鹿肉カレーで暖まる。焚き火で生き返る。
1
予定より早く、河原となった場所でテン場。oさんの鹿肉カレーで暖まる。焚き火で生き返る。
翌日、懸垂から始まる。
翌日、懸垂から始まる。
そして朝一番飛び込み。
そして朝一番飛び込み。
三俣を経て、コイボクシビチャリ川本流へ。
三俣を経て、コイボクシビチャリ川本流へ。
水流突破厳しいゴルジュ。
水流突破厳しいゴルジュ。
oさん空身で突破。
oさん空身で突破。
コイボクカール。
コイボクカール。
今期2度目のカムエク。
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今期2度目のカムエク。
夏道外れ、最短距離で8の沢へ。
夏道外れ、最短距離で8の沢へ。
到着と同時に雨。日付変わる頃まで降り続く。タープで幕。
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到着と同時に雨。日付変わる頃まで降り続く。タープで幕。
翌朝は快晴。
カメラマンの力作。
1
カメラマンの力作。
下山できて本当にホッとした。
下山できて本当にホッとした。
撮影機器:

装備

個人装備
フェルトソール

感想

9/20 晴れ
5時過ぎに日高横断道の終点を自転車で出発する。およそ45分で7ノ沢出合いに到着。さらに、45分程度で二股へ。co900過ぎの衝立のような滝はmちゃんが中間部まで偵察に行くが、左岸から巻くことにした。潅木があるので巻きはそこまで悪くはなかった。標高をチェックできなかったが、一カ所滝の抜け口が悪いところがあり、oさんが気持ち程度のお助けで確保されながら突破してくれた。フォローしたが、ヌメってホールドも乏しく、シャワーもガッツリ浴びて厳し目だった。稜線への詰めは結構藪が濃く、丁寧に獣道を拾った方が良かった。稜上は多少風あり、1823ピークでは雨具を羽織った。
12時過ぎに1823を出発し、少し戻って藪の薄そうなコルからコイボクシビチャリ川へ。下降が核心だけに、非常に緊張。序盤は丁寧に足置きをしていけば問題なかったが、途中、かなり微妙なヘツリやトラバースあり、肝を冷やした。30m以上ある大滝はハーケンを打ち足して50m2本で懸垂。ロープを上から放ったのが間違いで、滝壺でとんでもない状態に絡み合ってしまい、ロープを引き上げ、絡みを解くのに1時間半ほどロスしてしまった。ロープは上から出していくべきだった。懸垂が終わった時点ですでに16時半を回っていた。そして、ここから始まったのが、地獄の飛び込みの連続。どうしても飛び込まなければ突破できない釜が連続し、激しく体温を奪われる。その後も厳し目のクライムダウンが続き、難しい沢の下降経験のない僕にはかなりキツかった。oさんやmちゃんはやはりクライムダウンやへつりが上手い。自主的に懸垂した場所が2カ所。さらにもう1カ所、巻きで下降中にハーケン1本を打って全員で懸垂したカ所があった。17時40分ごろ、目的の三俣までは届かなかったが、一旦流れが河原になったところでタープで幕。薪は大量にあり、文字通り、火で生き返った。oさんの鹿肉カレーが体に染み渡った。

9/21 晴れ→雨
核心は前日の下降だと分かっていたので、いくぶん気持ちは楽だが、朝イチから飛び込みがありそうなので気分は晴れやかではない。6時発。6時15分、早速厳し目の滝。oさんが颯爽と飛び込んでいくのを、後ろから「マジかよ・・・」と見ている。意を決して飛び込む。昨日より冷え込む今日の朝イチにこれは堪える。その後も幾度となく飛び込みを繰り返す。前日のような厳しいクライムダウンはないが、懸垂が1カ所。7時、三俣へ。テン場から1時間だったので、昨日のロープワークミスがなければここに来れていた。コイボクシビチャリ川本流へ。そこまで厳しい登りはないが、絶妙なヘツリはあった。突破困難そうな滝もあり、まとめて右岸ルンゼから大高巻きしたが、これは成功した。1つ1つの滝、巻きの難易度はそこまで高くないかもしれないが、水量によっても大きく左右されそう。さらに、巻きは斜度が強く、結構ヒヤヒヤする。そんなこんなで11時半前にコイボクカールに到着。ここでようやく生きて帰れると確信し、安堵した。大休止後、およそ1時間明瞭なルンゼを詰めてカムエク山頂へ。八ノ沢カールへの道は、oさんが「こっから行けるんじゃない」というルンゼを下降し、見事に30分以上短縮できた。14時前。カールの光景と足の疲労を鑑みて、ここで幕とするが、途端に雨が降り始め、一気に本降りに。南岸低気圧が予想より早く来ているようだ。焚き火を諦め、タープの中でせめて濡れないように過ごす。乾いた衣服を持っていないbさんの忍耐力は、側から見ていて恐るべきものだった。インリーチで気象情報入手。夜のうちにやむとの予報。その通りだった。mちゃんの鼻歌料理で温まる。

9/22 晴れ
朝に雨は上がっていた。岩の下で濡れるのを避けられた薪でご褒美の焚き火を熾す。芯から温まった。八ノ沢は駆けるように下った。

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半年前からこのメンバーで、今回の沢の計画を立てており、自分にとっては非常に厳しい山行になるだろうと腹を決めていた。登りはまだしも、下降、そして絶妙なクライムダウンとヘツりが課題になるだろうと踏んでいた。
終わってみれば、この夏のトレーニングのおかげか、なんとか怪我もなく、ヒヤッとする場面もなく、歩き通すことができた。だが、これは熟達者に引っ張ってもらったからこそ。日高はこんなにもすごい世界なんだと、見せてもらいました。余裕がなさすぎて、詳細な記録を記せないのが反省。
この夏の集大成となる山行だった。3人のメンバーに感謝したいです。

今回は行動食料計画がうまくいったので、備忘メモ
・小分け羊羹(切り込みが入り食べやすいもの)
・塩あめ(行動中に)
・GABAチョコ(溶けにくくて良い)
・ブドウ糖(濡れた時に)
・ビスコ(崩れやすいが)
・アミノサウルス(ここ一番で)
・ミネラルタブレット(水に溶かして飲む)
・豆乳クッキー(まぁまぁ)
・ぬれ煎餅(思ったよりイマイチ)
※ガサがあり、食べた感が出る系の行動食は再検討したい。あんぱんがいいかも。

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