塩見岳:キツかったけど登って良かった


- GPS
- 16:39
- 距離
- 27.9km
- 登り
- 2,997m
- 下り
- 2,993m
コースタイム
- 山行
- 3:43
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 4:13
- 山行
- 11:32
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 12:18
天候 | 9/24:晴れのち曇り 9/25:快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
11時到着時、車2台分空き。 「道の駅 歌舞伎の里 大鹿」近くから始まる林道は所々アスファルトに穴が開いているので、走行注意。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・鳥倉林道登山口~三伏峠 全て樹林帯。倒壊しかかった橋と「ほとけの清水」のみ記憶に残る道。 ・三伏峠(2615m)~塩見小屋(2760m) 5.8kmあるが、間に三伏山と本谷山=登り返しがあるのでほとんど標高を稼げない。8割方樹林帯。時々中央/南アルプスや塩見岳が見える。 ・塩見小屋(2760m)~塩見岳西峰(3047m) 森林限界を超えるので一気に視界が広がる。 こちらも天狗岩を挟み2か所登り返し。 天狗岩の先は岩峰で鎖場が続くので、混雑時は落石に備えヘルメットがあると安心かと。 2,3人ヘルメット着用者を見かけた。 ■三伏峠小屋 ・予約はWeb、支払いはクレカ。 http://sanpukutouge.com/ ・サイトのほとんどのページが「404 Not Found」なので予約時「もしかして詐欺サイト?」と勘繰ったが、手が回らず作成できていないからとのこと。 ・スタッフの皆さん感じが良い。 ・談話室、暖房は無い。標高が2600mであることを忘れフリースなどを持って行かなかったので寒かった。モンベルの薄手のダウンジャケットを着ている方がいたが、それが正解だと思う。 ・本館に荷物をデポできるが誰でも持って行けるので自己責任で(名前を書いた札を付けるだけ)。当たり前だが貴重品は置かない方がいいだろう。 ・個室があるのは2,30m離れた新館。新館には共用のトイレ、炊事場、コンセントあり。NTTの3G回線がぎりぎり繋がった。3G未対応機種は繋がるか不明。 ・本館に泊まったお客さんによると、本館2Fは電波が繋がりやすいとのこと。 ・19:30一斉消灯、4:00一斉点灯。 ・夕食17時、朝食5時。 |
写真
感想
塩見岳。
自分には日がある内の日帰りは無理だが、中間地点にある三伏峠小屋を利用すれば無理なくピストンできそうだ。
また、同小屋には個室がある。
山小屋で熟睡できないのが悩みなので、個室なら眠れるか?の検証もしてみたい。
同小屋は9月末で閉まるので、個室が空いていてかつ天気予報が良い日を狙い、予約を入れた。
■初日(9/24日曜日)
計画:Googleナビによると神奈川県の自宅から鳥倉🅿まで5時間(休憩や給油など入れて+30分)、逆算すると5:30自宅出発>11:00🅿着11:30出発>15:30~16時小屋に到着。
4:30起床、5:30出発。
中央道は15~18℃。徐々に冷えてきた。
バイクで遠征するのは今年最後だろう。
松川ICを降りたら9時。予定よりだいぶ早く着いてしまった。
小屋に早く着いてもやることが無いので、空木岳に行くとき泊まらせてもらった親戚の家に顔を出したら、朝食をごちそうになってしまった。ありがとうございました。
島倉🅿には11時前に到着。競争率が高いと聞く第一駐車場は2台分空いていた。
登山届を出し身支度をして11:20出発。
調子は今一つ。
特筆すべきことのない道を淡々と登り15:30三伏峠小屋に到着、チェックイン。
ここはWebで予約&支払いをするのだが、「朝弁当」を予約したつもりが「朝食」を予約してしまったことに気づいた。
しかし予定は変えられない。
前夜に弁当をもらい翌朝4:30に出発するつもりだったが朝食は5時だから5:30出発となり予定が1時間遅れる。
個室で何とか電波が繋がったので計画を変更(+1h)すると、下山完了予定が17:50…。ウーン、何とかなるか…。
夕食を食べ自室で消灯時間まで「孤高の人」を読む(ちなみに談話室的な場所は無い)。
寒いので着れる物はすべて着た。(シャツ2枚+トレントフライヤー)
スマホのバッテリが残り60%だったので、寝るまでの間に充電。
19:30に消灯、30分近く経過しても神経が高ぶり眠れないので入眠剤を服用したら眠れた。
■2日目(9/25月曜日)
朝2:20頃、寒さで目を覚ます。
毛布は3枚あり2枚を敷布団代わりにしていたが、それを体の上にかけ掛布団3枚+敷布団1枚として寒さをしのいだ。
それでもやや寒いのでザックに常備しているアルミの簡易寝袋を使うか考えたが、しまう(小さく折り畳む)のが面倒そうなのでやめた。
そのまま4時過ぎまでウトウト、朝食は5時だがダメもとで4:45に食堂へ行ったらもう準備ができていて食べていいとのことだったので頂いた。
温かいお茶と味噌汁がありがたかった。
小屋に余分な水1Lをデポし、5:15出発。
7時間睡眠でき、入眠剤を飲んだ翌朝に感じる眠さは残っていない。
しかし体調は万全という感じでもないので、いつも通りゆっくり進む。
三伏山、本谷山で塩見岳の山容を見て感動すると共に「登れるのかいな」という気にもなる。
小屋から本谷山の先までずっと標高が2600m台で長く、大方が樹林帯なので退屈。
塩見小屋の手前でようやく森林限界に入り、テンションが上がる。
西峰手前のコルからのキツイ登り、連続する鎖場が核心部だった。
標高が3000m近くになり息が浅くなってきた気がするので、焦らず更にゆっくり進む。
西峰、続いて東峰に登頂。
先に登頂していた方と喜び合う。
山頂からは最高の眺め。
北、中央、南アルプス全部見える。
富士山とその右には駿河湾まで見える。
同定できなかったがおそらく白山など富山県まで見えていたのでは?
関東で見えなかったのは八ヶ岳位か。中央道を走った時に見たから別にいい。
山頂でご一緒した同年代の方は、3000mの山の制覇を目指しているとのこと。
なるほど、それなら本州の移動だけで済む。
百名山制覇よりかなり(金銭的にも)楽だし達成感もある。検討しよう。
その方は今夜は三伏峠小屋に泊まるとのことだったが自分は今日帰るので、ゆっくりしてはいられない。
10:30に下山開始。
塩見小屋前のベンチとテーブルで昼食をとり、コーヒーを飲んで気合を入れる。
14:40、三伏峠小屋に到着。計画より-15m。
デポしていた水を引き取り、カフェイン入りエナジーゼリーで最後の休憩。
ここから先は登り返しが無いので楽だ(実際は緩い登りが4,5回あった)。
鳥倉林道登山口から三伏峠小屋は1/10~9/10という看板があるのだが、最後の1/10を過ぎてからの登山口までの距離がとてつもなく長く感じた。
登山口からの林道も長く感じた。
🅿に17:30帰着。予定より20分早く帰着できた。
帰る準備をして真っ暗になった林道を下り松川町のコンビニで食事して、中央道で帰路へ。
休日はETC休日割引があるが夕方~夜は上りが常に渋滞、
平日は割引がないが渋滞はまず無い。
どっちもどっち。ただこの日は工事や修理で車線規制が多かった。
22時過ぎに帰宅。疲れたー。
あと中央道、7月から4回(木曾駒、空木岳、恵那山、塩見岳)も走ったので飽きた…。
バイク走行距離:540km
■終わって
冒頭に書いた「個室で眠れるか」は眠れたので成功。
普通の部屋では「他人の存在がすぐ近くにある」ことを意識してしまって眠れなくなる。もちろんイビキもだめ(ちなみに自分もいびきをかく)。神経質なのは重々承知だけどどうしようもない。
また、眠れたとしても大部屋では大抵2時か3時には早出の人がゴソゴソ準備を始めたりドアを開け閉めするので、その物音や光で目が覚めてしまう。
これからも泊まることがあるなら個室選択だなぁ…。
+3000円でもその価値はある。
ただ同じような人が多いのか、競争率高いです。
それと今回はランニングの方がやっているという「ロキソニンを服用しながらの山行」をやってみた。
足腰肩が痛くなる前に予防的に服用するというもの。
以前西穂高岳で話した方が「マラソンではロキソニンを十錠くらい飲む」と言っていたのがそれだろう。
ただ、あまり薬に頼るのも危険な気がするので二日間で合わせて4錠程度にした。
特に下山時に効果があったように思う。
久々の3000m級、山頂からは数えきれないほどの山々が見え、想像以上の眺めでした👍🏻
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