冬の石鎚山東稜
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- GPS
- 29:32
- 距離
- 24.4km
- 登り
- 3,342m
- 下り
- 4,389m
コースタイム
- 山行
- 2:55
- 休憩
- 0:12
- 合計
- 3:07
天候 | 土曜雨 日曜快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
土小屋ルート 雪崩の巣 痩せ尾根帯 滑落→即詰み 笹滝(門) 滑落→昇天 カニのヨコバイ 滑落→・・・ |
写真
感想
「バリエーションルート」
と呼ばれるルートはアマタある。と呼ばれつつ、昨今のネットの普及で万人に知れ渡り、踏み跡があったり赤テープまで付いていたりで全然バリエーションじゃないバリエーションルートも多い。ここ石鎚東稜も今はそんな感じだ、無雪期は。しかしながら冬期はその様子を一変させる。ほとんど人が入らないので踏み跡は期待できないしロープは当然必要だし、進み出したら後戻りはできないとこだらけ。今回は東稜基部も矢筈岩もショートカットした、ヘンテコなルートで行ってみた。行ってみたと言うか、連れてってもらった。
メンバーはヤマさんリーダーにハイパーりをん様、ムスカ大佐とワタクシの四人パーティー。実践経験乏しいワタクシとムスカ大佐がヤバそうな感じ(~_~;)
「雨は登らない主義」のムスカ大佐は萎え切ってるし、ワタクシはワタクシで寝坊した上財布忘れ、その挙げ句オーバーシェルまで忘れてくるという三冠王ぶりを発揮、山の技術以前の問題だ。
そんなこんなで二の鎖の休憩小屋到着。貸し切りの小屋で鍋とビールで盛り上がる。3時起床の予定だったが隣の大佐がビクンビクンと釣られた鯛のように暴れるので2:00には完全に目が覚めてしまった。夜空と満月がキレイだったのでボケーと眺めて過ごす。
【二日目】
最初っからアンザイレン。トップは全てヤマさん。「みんなナイフ持っててね。僕が雪崩に巻き込まれたらロープ切ること!」
あわわ(゜-゜)どっかで。TVとか小説でみたセリフだ。
コンテは危険な手法なので滅多やたらと使わないが、樹林帯においてはどっかに引っ掛かかり、安全確保できるので有効な手段である。
とのことなので斜度が出るまでは行けるところまでコンテで行くとのこと。トップはヤマさん、セカンドはりをん樣、三番手に大佐、最後ワタクシの順。前の大佐とは40m離れる。計算上、トップとは100m以上離れることになる。実際、最後尾のワタクシからはヤマさんとりをん樣の姿が見えないことのほうが多かった。大佐ですら薄いガスがかかったら見えず、風が出ると声も届かない。最後はサミシイ。
大佐談「振り向いたときにはもうkazama君は雪崩に飲まれてました」
なんてことになるんかなーとか思えばちょっとビビってしまったが、幸い雪崩もなかったので無事にルンゼ帯を通過。夏道のずいぶん上を通ってたようで前述の通り矢筈岩の西側に出ていた。なんか感動。
ひと安心したのも束の間、ここからが怖かった。稜線に出たらのっけから急斜面。雪質もザラザラで良くない状態。急坂登りにナイフリッジ、笹滝にカニのヨコバイと、全部ヤな感じだった。ド素人二人がいるので支点多めのスタカットだったからかなり時間がかかってしまった。なんというか、スリングとカラビナの回収に忙しい。スノーバーとついでにカニのヨコバイでカムの回収もあった。
ここまで順調にきたが実はkennitiのことをずっと心配していた。
「ルンゼ帯のルーファイが出来ないから単独は諦めていたがアンタらが先に歩いてるなら足跡を追えばいい。稜線にさえ出られたら後はラクショー。なんで、深夜西ノ川から登り、アンタらをサーチしていく。
というのが彼の言い分。バカめ、稜線に上がってからがキツイのに。この雪質でビレイなしでは登れない。稜線に出て絶望し、すぐに諦めるだろうと考えていた。それでなくても滑落せずにルンゼ帯を渡れたか?そして無事にルンゼ帯を戻れたのか?「大丈夫かなー、アイツ・・」と支点を回収してると後ろから「kazamaさん」とkennitiが現れた( 一一)
これには参った。夢かと思った。怖くなかったかと聞くと、「えっ!?何が?どこが?先週の三嶺の新ルートのほうが怖かったじゃないですかー」と唄うように言う。
確かに三嶺はビレイしなかったが、ワタクシにはこちら東稜のほうが何倍も怖い、ビレイしてても。コヤツがオカシイのかワタクシがオカシイのか分らなくなってきた((笑))
まあ何にせよ無事ここまできたのだからヨシとしよう、釈然としないが。
時間なかったのでダッシュで成就に戻り、時間ギリでロープウエィに飛び乗った。
ヤマさんリーダー、りをん様、大佐に感謝。
細君にも感謝。
スノーバーやカムまで使うんですね。
何だかギアが沢山あって楽しそう!
(でも、重たそう...)
チームを組んでバリを乗り切ったら、またチームワークも良くなるのでは?
もう普通の登山では物足り無くなってきて、だんだんと…怖い〜(笑)
どうぞ、お気をつけ下さい。
お互い、ご安全に行きましょう。
また会った時に色々と教えて下さい。
カムは「せっかく持ってきたし使ってみた(笑)」とのことでした( ..)φ
大佐は「一か所、ヤバイとこあったなー」とか下山後言ってて。オデには6か所以上あったんやけど。高さの恐怖感に実は弱いタイプなのかも知れません、オデ(:_;)
経験積めば慣れてくるんでしょーか・・
いやー、面白いコースでしたね
夏は散々登ってるけど、冬ははじめてだったので勉強になりました
ビレイは…隣の北壁の時はしてたけど、東稜は大丈夫ですね
ルンゼも雪崩が怖かったし、ちょっと切れてたから、全力で走り渡りましたから!
久しぶりにクライミングみたいなこともできたので、ちょっと血も騒いでしまいました
やっぱり石鎚が楽しいっす
大丈夫ちゃうわ(~_~;)
ルンゼ、走るなよ(笑)
雪解けしたらクライミング教えてやー、岩行こう
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