奥穂高南稜〜明神岳周回
- GPS
- 11:12
- 距離
- 15.4km
- 登り
- 2,323m
- 下り
- 2,323m
コースタイム
- 山行
- 10:45
- 休憩
- 0:27
- 合計
- 11:12
天候 | 朝方快晴。昼間曇り気味、たまに日が差す程度。 朝の上高地、10 ℃以下。 |
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過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
本日から \5000に値上がり。バスは、\1300 |
コース状況/ 危険箇所等 |
南稜、明神ともに一般ルートではありません。西穂稜線で鎖を必要としないレベルならロープ無しで行けると思います。アルパインとしては簡単な初級ルートですが、III レベルは容易に感じるぐらいでないと、1 Day で回るのは厳しそうです。奥穂〜前穂間以外は、平日ともなると人に会うことがないので、慎重な行動を要求されます。 南稜: III- 程度で2~3m の岩場が数カ所。南稜の壁は、壁下で右上に登る踏み跡を追えば、ロープ無し・ハイマツ漕ぎ無しで登れます。後半の懸垂ポイントには Fix があることが多いですが、本日は無し。向かって左側を巻くように下れば Free で下れます。岩は、脆くなく安定しています。 明神主稜: II 峰の登りだけクライミング(III-)。それ以外は II 以下。V 峰からの下りは、非常に傾斜が強く大変です。浮き石・ガレ場が多く、目印の類いは無し。踏み跡も部分的にわかりにくいところがあります。ガスったらルートミスする確率が高くなると予想されます。足下が悪い分、一般ルートより時間が掛かります。浮き石、ザレ等が多く、道は、西穂稜線より遙かに悪いです。 |
写真
感想
去年、重太郎新道から上がって西穂に回りましたが、前穂〜明神を通ったことがないので、今年は、南稜から上がって明神に抜けてみました。南稜は3回目。荷物が以前より軽いですが、加齢の影響でどうなるかなと思っていましたが、上高地BT から奥穂まで止まっている時間を除いた行動時間は 3:45 ぐらいで、以前より短時間で行けたのは良かったです。南稜は、傾斜が強くクライミング要素もあるので、やはり重太郎新道からの方が速いようです。南稜から登っているので完全比較にはなりませんが、一般ルートではない明神周りの方が、西穂周りより厳しいと思います。強傾斜で浮き石/ザレが多く、踏み跡程度ですので、一般ルートより時間が掛かります。また、南稜、明神共に数手 III- ぐらいありますので、一般登山者だと怖いかもしれません。クライミング経験者ならロープ不要(のはず)。
初級クラスのアルパインですが、上高地に朝一番で入って、最終バスに間に合うように行動するとなると、素早いクライミングと的確なルートファインディングが必要です。時間制限が付くと、行動時間に余裕が無くなり、初級とは言えない内容です。
今回は、久々にめげました。特に明神V峰からの下りは地獄。それ以外にも、腰痛、膝痛、尿管結石らしき鈍痛と痛みの3重苦。苦行状態でした。去年と同じく 2700m ぐらいからふらつくようになり酸欠状態。この状態で動くから乳酸が貯まりまくって、足が棒化状態 & 失速。加齢による心肺能力低下が顕著になってきました。こういったルートを 1Day で回れなくなる日が近づいていることを自覚。また、3000m 級を登る時は、酸素の必要性を感じました。
ハンガーノックのような腹に力が入らなくなるのを防ぐために、辛くて甘いキーマカレーを作って持って行ったら、これが結構良い感じに機能していました。最後は疲れすぎて喉を通らなかったですが、登りでは威力を発揮していました。
ポカリスエット 1.2L 持って行きましたが、消費は 0.6L。涼しいと水の消費が少なくて助かります。
明神V 峰のテン場からそのまま下って、這松の薮に突っ込み偉い目に遭いました。背丈を超える這松の海に突っ込むと、身動きが取れない上に、周囲が見えず、GPS があっても動けないと方向がよくわかりません。これで GPS が無かったら遭難してもおかしくない状況です。這松の海の恐ろしさがわかった良い経験となりました。
八ヶ岳中山尾根で、Sportiva TX2 EVO Lady's 仕様を初めて履きましたが、今回もこれを使用しました。このくらいの歩きをすると、足裏に肉刺トラブルが起きるのですが、今回はシューズに関するトラブルは全く無し。フィットしているってこういうことかと改めて認識しました。ウン10 年間、いろいろなシューズを履いてきましたが、これほどフィットしたのは初めてです。今まで、一体何だったのでしょうか?
私の足が Lady's サイズあることを指摘した店は、登山靴専門店を含めて今まで一軒もありません。でも、山友の mmg さんには指摘されました。かつてスキーブーツ専門店では近いことを言われました。でも、Lady's の山靴を購入するまでには至りませんでした。
台の上に乗って足形を 3D 計測して、適切なサイズを割り出すサービスをしている店がありますが、その方法ではフィットするサイズは得られません。計測した値が、今回とは全く違っていたという経験があります。
久しぶりの本格的なバリエーションルート(アルパインクライミングかな)ですね〜。このルート、前にボッチさんとハスラーさんが一泊二日で歩いたルートを見て、僕がmisuzuさんなら日帰りで行けるのではと聞いたルートの、核心部分はほぼ含んでいますよね。流石はmisuzuさんです。しかもこれでも遅いというのだから、いかにもmisuzuさんらしい (^^;
まだ完治してないとはいえ、ここまでやれれば十分だと思います。というか十分過ぎるでしょう
ところでハイ松の海、僕も谷川山系で経験しましたが、背丈を超えるハイ松帯に入ると、本当に何処にいるか分からず大変ですよね〜。
今回は、加齢というものを実感しました。脚は平気なのに、酸素が足りないのです。高度が上がるにつれ、心拍が下がって来て酸素不足になり、足が不完全燃焼状態になりました。そうなると、疲労が急激に増加。奥穂に着いた頃には、普通の人以下になりました。以前なら、奥穂から明神経由の戻りは、2時間ぐらいは速く行けたと思います。奥穂まで 4H、帰り 7H って変ですよね。
肩は、普通にクライミングするには、問題ないレベルになりました。特定の角度で力を使うと痛みがでる程度です。今回は、腰痛がやばかったです。ギックリ腰になりそうで、慎重になりました。これもペースが上がらない原因の一つです。もしなったら、救助要請確定ですから。
前日の Futaro さんの 50km は凄いですね。毎回のように 40km 越えですから。この歳になると、努力もさることながら、先天的なものも影響しますから、Futaro さんは、元々強靱なのでしょう。このルート、人はいないし、クライミング要素があって、脚力もいるから、Futaro さんなら、楽しめると思います、是非。
這松は、遭難しなかったので、良い経験になりました。想像以上にヤバイです。GPS があれば、問題無い思っていましたが、動けない状態だと、GPS だけでは方向がわからないことを実感。Garmin には、電子コンパスがあるので助かりました。
奥穂南稜〜明神日帰り周回、素晴らしいですね〜!!
流石です🤩
西穂方向なら成り行きで縦走できそうですが、紀美子平から明神ってのはモチベーション保つの容易じゃないと思います。
まだまだ体力的にも全盛ですね😁
去年の奥穂の後、これやろうと決めていたので、義務的にやってみました。3.5H を目標にしたのですが、去年と同じく上部でふらつきが発生し酸欠状態になり、アンヨが不完全燃焼。不純物が一気に貯まりだし、あえなく失速という結果でした。脚はまだ平気ですが、心肺能力が脚に見合っていないようで、加齢の影響でしょう。
奥穂〜西穂と奥穂〜明神V峰を比べると、長距離、足下不安定、踏み跡レベルでたまに消失と、どれとっても明神の方が厳しいです。更に、距離は長くても西穂から上高地に下る方が全然楽で、明神V峰からの下りは、地獄の劇下降。覚えている中で最も下りたくない道です。また、正統な日帰りにすると、行動時間が 12H そこそこですから、ルートミスは許されないし、クライミングも速攻と全体からしたら、ハードルの高いルートだと思います。遭難なんかしようものなら、高齢者の身の程しらずの弾丸登山と言われ、非難のマトですね。
年々落ちていく速度を実感しているので、いよいよ後がなくなってきました。さてさて、どうしたものかと・・・考えてしまいます。こういった山行より、交互に休めるマルチピッチの岩の方が、筋力を維持できていると言う条件で、まだ、可能かもしれません。
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