錫杖岳 見張り塔からずっと
- GPS
- --:--
- 距離
- 6.6km
- 登り
- 1,234m
- 下り
- 1,238m
コースタイム
- 山行
- 13:01
- 休憩
- 1:51
- 合計
- 14:52
・コースタイムはヤマパン基準です。
天候 | 晴れ→笠ヶ岳クリヤ谷ルートを下山中に雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
▶登山ポスト:笠ヶ岳クリヤ谷ルート登山口にあります。 ▶トイレ:ありません。 ▶ルート状況(2023.09.30現在のものです。) ◆笠ヶ岳クリヤ谷ルート登山口〜錫杖沢出合 ・一般登山道です。 ・渡渉箇所が1個所あります。(今回は飛石で通過。) ・下山時、渡渉後〜登山口区間で熊がいました。 ◆錫杖沢出合〜前衛フェース ・錫杖沢から北沢の左岸の尾根上にしっかりとした踏み跡があります。 ・錫杖沢出合に付近には幕営適地が若干あります。 ◆見張り塔からずっと(4級 5.9)(ルートグレードは参考にした最新のトポ図からで、あとは個人的な感想です。) 全体を通して ・残置支点はほぼありません。 ・初見の場合、下調べしていかないとガスって視界が効かない場合以外でも錫杖岳下部の大洞穴へのルーファイを間違える可能性があります。(私たちは間違えました。)また、錫杖岳頂上からの下山で牧南沢から先は足元は沢状を下りますが藪漕ぎになり熊笹が1.8m以上あるのでガスって視界が効かないと迷う可能性があります。 1P フェイス 40m 5.6(フォロー) ・適当に登れそうなラインを登りました。 ・登攀は難しくはありませんが中間支点はあまり取れません。 ・終了点はリングボルト2つ。 2P スラブ〜スラブ 20m+35m 5.6(トポ2P目スラブ)、検淵肇3P目スラブ)(リード) ・トポ2P目と3P目途中まで。 ・トポ2P目は適当に登れそうなラインを登りました。傾斜がなくなると正面に3P目のスラブが見えます。この滝左スラブは正面から右が濡れていたので乾いていた左から登りました。 ・登攀は難しくはありませんが中間支点はほぼ取れません。 ・終了点は残置ハーケン2つ。 3P スラブ〜ガレ〜階段状 35m 検淵侫ロー) ・滝左のスラブを右上していくと草付、ガレ、階段状となります。 ・登攀は難しくはありませんし中間支点もそれなりに取れます。 ・終了点については・・・忘れました。 4P スラブを右下にトラバース 30m 仰度(リード) ・トポにはないルートどり。 ・中央稜を目指し3P目終了点から少し直上しましたが右奥に見えている岩峰が錫杖岳だと思い込んでいたので(正解は烏帽子岩でした)そこから離れていくラインは間違いだと思い3P目終了点までクライムダウンしてそこから真横に出てスラブを右下へトラバーズして滝のすぐ左横まで行きました。 ・中間支点は1つしか取りませんでした。(トラバースだからフォローの人のことを考えてもう少し取れば良かったなーと反省。) ・終了点はカム3つで構築 5P 階段状〜スラブ 60m+α 仰度(フォロー+コンテ) ・トポにはないルートどり。 ・右奥に見えている岩峰中央下を目指して滝の階段状からスラブを登りました。スラブを右へ登っていくと岩峰中央下は階段状になりますが終了点構築のために少し左の灌木帯へ戻りました。 ・途中でロープいっぱいになったのでビレイ解除してリードが終了点まで到達する区間(15〜20mぐらい?)をコンテで登りました。 ・終了点は角岩にスリングで構築。 6P スラブ〜階段状〜草付 55m 慶度(リード) ・トポにはないルートどり。 ・右奥に見えていた岩峰中央下は階段状になっているがプロテクションが取れなさそうで少し悪そう。錫杖岳下部取付にあるはずの大洞穴も見えないので左から回り込んでとりあえず中央稜まで登ってみることにしました。 ・5P目終了点から左に回り込みスラブを登り階段状を登って草付を藪漕ぎ。 ・終了点は灌木にスリングで構築。(西肩付近の灌木帯) 7P 草付を左へトラバース 40m 仰度(フォロー) ・トポでは『東尾根から』という破線になるのかな。 ・携帯の電波が入る場所だったのでネットで記録を確認すると錫杖岳だと思っていた右奥の岩峰は烏帽子岩っぽいような気がする。岩壁下部の草付きを左へトラバースして中央稜の向こうがどうなっているか確認することにしました。 ・終了点は灌木にスリングで構築。(中央稜少し手前の灌木帯) 8P 草付〜階段状 60m+α 供柄霽奸法↓掘奮段状)程度(リード+コンテ) ・中央稜を越えると錫杖岳下部の大洞穴が見えました。大洞穴下の洞穴までは草付を歩いて、大洞穴下の洞穴から大洞穴まではルンゼ右の階段状を登りました。 ・ロープは草付途中でいっぱいになったのでそこからはコンテで登りました。(60〜70mぐらい?) ・終了点はカム2つで構築。 9P 黒い前傾壁〜クラック 30m 5.9(フォロー) ・トポ7P目。 ・大洞穴の左壁を登り上部はクラックを登ります。 ・下部の壁は濡れていましたが、ホールドもスタンスも豊富なので何とかなります。上部クラックは乾いていましたが岩が少し脆く感じました。 ・終了点はRCCボルト1つとハーケン1つ。 10P 凹角〜フェース〜スラブ 25m+30m 5.9(凹角〜フェース)、供淵好薀屐法淵蝓璽鼻 ・トポ8P目と9P目。 ・左の凹角を登り途中から右のフェイスへトラバースしてフェイスを登ります。 ・フェイスは濡れているところがあったので慎重に登りました。 ・トポ8P目を登り終えると正面にスラブ〜岩壁が見えたので岩壁下部で終了点を構築しようと直上しロープを伸ばしましたがコールでロープが足りなさそうだったのでスラブ左奥に見えた灌木へ進路変更しました。 ・支点ですが凹角は取りやすく、フェースはほぼ取れず、スラブは取りませんでした。 ・終了点は灌木にスリングで構築。 11P 草付を右へトラバース 35m 仰度(フォロー) ・岩峰下部の草付を右へトラバースして岩を登って灌木帯へ。 ・特に問題なく登れました。 ・終了点は灌木にスリングで構築。(ここがトポ9P目の終了点になるのかな?) 12P 草付 50m 掘淵蝓璽鼻 ・トポ10P目かな? ・草付というよりは灌木帯。落ちはしないという安心感はありますが藪漕ぎは大変でした。 ・終了点は13P目となった凹角下部の岩にスリングで構築。(バックアップとしてクラックにカム1つ使用) 13P 凹角 30m 5.8〜5.9程度?(リード) ・凹角下部には残置が豊富にありここが最終ピッチだと思いましたが・・・。(正解はここよりもっと右のクラックでした。ここは錫杖岳頂上とP2の中間にある凹角でした。) ・疲れたKRさんに変わってリードしました。 ・残置ハーケンが無くなるところからが核心でオフィズスで悪かったです。大きなカムが無くプロテクションも取れないので、テンションをもらって暫くムーブを考えました。正対ではバランスが悪くレイバックも効きが甘くなり微妙な感じでどうしたものかと逡巡しましたが無理やり身体を横にして背中を壁に押し当てたら安定して何とか登る事ができました。 ・上部の凹角はガレガレで大きな岩が動くので落石させないよう慎重に登りました。 ・終了点は灌木にスリングで構築。 ◆下降 ・踏み跡とピンクテープに導かれて終了点〜P2〜南尾根へと下っていきます。南尾根途中から牧南沢を下って北沢と合流したところ(錫杖岩舎のあるところ)で左岸の尾根上へ上がり尾根上を錫杖沢出合まで下山しました。 ・牧南沢へ下るところの熊笹は背丈がありルートが判然としないので道迷いには注意が必要です。 ・牧南沢の沢状の足元は意外と岩が滑らないのでそこは安心ですが上部の熊笹が繁茂している区間は段差が見えにくいので転ばないよう注意が必要です。 |
写真
装備
個人装備 |
アルパイン用クイックドロー×5
その他登攀装備1式
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共同装備 |
8mm60mダブルロープ×2
カム×2セット
マイクロカム×2セット
ナッツ×1セット
ハーケン×3
捨て縄×6m
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感想
9/30(土)はKRさんのリクエストで錫杖岳へ行ってきました。当初は9/30に見張り塔からずっと10/1に1ルンゼの予定でしたが10/1の天気が悪そうなので移動中の車内で協議して駐車場で日帰り装備にして見張り塔からずっとを日帰りで登ってきました。2人とも初見ルート、下調べはしてないけどスムーズに登ってこれるかなー?
Climbing
ヾ響
・暗かったので錫杖沢出合への入り口を間違えました。(さいさき悪いなー)
・北沢大滝の右奥に見えた岩峰(正解は烏帽子岩でした)が錫杖岳だと思い込み4P目から間違ったルートを登ってしまいました。烏帽子岩を目指して右へと登っていきましたが見えてる岩峰を登るのは難しそう。あるはずの大洞穴も見当たらない。錫杖岳からは歩いて下りれるはずなのにそんなところもなさそう。違和感しかなく電波の届くところでネットの記録を確認し間違っているかもと思いとりあえず中央稜を超えてみようということで行動し、中央稜を超えたところで大洞穴を発見し正規ルートに戻れました。
・大洞穴からは間違いなく登れると思ってましたが最終ピッチは間違って凹角を登りました。オフィズスがあってワイド慣れしてない自分にはこのピッチが一番難しかったです。(テンションをもらってムーブを考えました。)
・トポグレード5.9の2ピッチはフォローとリードで登りましたがノーテン、フリーで登れました。(最終ピッチのみテンション。)
・牧南沢は背丈ほどのある熊笹の藪漕ぎが大変で歩きづらかったです。足元は熊笹で見えにくく沢状ですが段差があったりで転ばないよう慎重に下りたので時間がかかりました。
・下山の笠ヶ岳クリヤ谷ルートで渡渉後の区間で、がさがさ枝葉の揺れる音がしたので猿かな?とKRさんと音のほうを見上げると150cmぐらい?の熊が木の幹を下りてきてそのままどこかへ行きました・・・こっちに来なくて良かったです。
・今回、睡眠時間は家での30分と道の駅での15分だったので寝不足だったのか最終ピッチではスタンスを広げたら足が攣りそうになりました。。
反省
・初見ルートの時は下調べはしっかりする!(トポをコピーして携行するだけではルートミスする確率は高い。)
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