記録ID: 600775
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積雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科
ノートレースの阿弥陀岳南稜
2015年03月14日(土) ~
2015年03月15日(日)
体力度
4
1泊以上が適当
- GPS
- 08:00
- 距離
- 14.9km
- 登り
- 1,440m
- 下り
- 1,551m
コースタイム
天候 | 3/14 小雪・ガスのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
中央道原→八ヶ岳山荘 \4800(アルピコタクシー) 復路:美濃戸口→茅野(アルピコバス) ¥930 茅野→大阪(電車・新幹線) 八ヶ岳山荘仮眠室 ¥2000、お風呂¥500(モンベルカード提示で¥0) |
コース状況/ 危険箇所等 |
■ルート状況(簡単に) 【南稜取りつき〜立場山〜無名峰】 だらだらとした登りが続く。非常に丁寧にテープがつけられている印象で、ノートレースの中、はじめて歩いたがルーファイの必要性はほとんど感じなかった(動物の踏み跡に結構助けられた感もありますが(笑))。 立場山や青ナギ付近は幕営適地多数。 【P1、P2】 両方少し正面を登り、左へトラバース。 核心はP3と言われるが、P1のトラバースも非常に短いながら慎重を要した。 【P3】 基部まで登り、中腹より少し下を左側へ大きくトラバース。今回雪の状態も良くないうえに、かなり切れ落ちており、ここの通過が一番神経を使った箇所。 トラバース終了点からルンゼを登る。下部は柔らかい雪、上部は氷化した岩稜もしくは草付だが、前爪&ピッケルが問題ない程度に刺さり特に危険は感じず。ピッケル2本使用(今回は必須ではなく、あった方がいい程度)。 【P4】 左へトラバースするが、ここは岩がハングしており、雪をピッケルで落としながら岩をつかんで通過。 その後、他のレコでは左へトラバースしたものを見たが、私は右側の雪面を巻くように登り、最後正面の岩峰を登ると緩やかな稜線が山頂まで続く(だた、この右側の雪面は雪崩そうな感じもあるので要注意)。 ■参考にした記録 http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-416883.html http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-575072.html |
写真
装備
個人装備 |
30mロープ
ガチャ類少々
|
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感想
今年に入って一度も北アに行っておらず、週末に計画するもお天気がどうもはっきりしない。
東京出張の予定もあり、水曜判断が最終リミットなのですが、
北アは晴れた時にということで、阿弥陀南稜へ転向を決定しました。
さて、阿弥陀南稜を計画するのは昨年に続き2回目。
ただ、昨年と違うのは、北アから転向した分気合が入っていて、
ラッセルでも絶対登頂するぞ!という心構えです(笑)。
果たして阿弥陀に住む神様がこの気合を知ってか知らずしてか
ほんとにノートレース、ラッセル三昧(笑)。
ラッセルは今年の比良のトレーニングが生きました。比良さまさまです。
でも、ノートレースの森はしんと静まり静謐な雰囲気が漂い、
岩峰たちは想像よりかっこよくてテンションあがりました。
青なぎ辺りでテント張ろうかなと思っていたのですが、
なんとなく(?)最後まで行ってしまいました(その辺の事情?は割愛(笑))。
ヘッデンで下る途中、赤岳から降りてくるパーティーの光も見えて、
あー同じような人たちがいるとちょっと一安心。
この日はヘロヘロでテント張る気力がなかったので、小屋へ宿泊。
晩御飯の時間は過ぎていましたが、おかずなどを頂き、とても親切にして頂きました。
また、赤岳方面に見えていたパーティーは、ガイド兼写真家の清水哲也さんたちのご一行で、この後行者小屋で楽しくお話しさせて頂きほっこりしました^^。
阿弥陀南稜、思ったより長く(これは悪い方に予想外、いや良い方か?(笑))、
青空に聳える岩峰が美しく、なんで一眼もってこなかっただろうと悔やんでも悔やみきれません(笑)。
ということで来年は写真リベンジ決定です。
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南稜、お疲れ様でした!
阿弥陀南稜、核心部は青ナギから無名峰への登り返しだと思います(笑)
長〜い登りの後で、テント泊装備背負ってあれはキツイ!
林道を歩き、樹林帯を登行し、稜線出で、岩峰を登り・・・、まさに雪山総合戦の、アルパインクライミングらしいルートですよね!
阿弥陀岳南稜、僕もお気に入りのルートです。
天候もよく、ラッセルも楽しめ(笑)、充実した時間だったと思います。
下山時間は大変でしたね(笑)
まあ、クライミングしてるとままあることですが^^;
しかし、ソロで行くとはさすがですね〜
ビビりな僕にはなかなかハードル高いです(笑)
また、詳しいお話聞かせてくださいね〜
南稜ソロ、ステキです☆
ラッセルお疲れさまでした。
実は、今週末に南稜を狙っていまして、
情報を探っていたところtamaoさんのレコを発見。
ナイスタイミング!
ということで、1点だけ質問させてください。
web上の情報によるとP3ルンゼの途中にリングピンがあるとのことですが
tamaoさんが登られたときは、リングピンを見かけられましたか?
今回は6人パーティ&初心者もいることから、ロープを張ろうと考えています。
お手隙の時で結構ですので、情報いただけますと幸いです。
よろしくお願いします<(_ _)>
>hansusyaさん
こんにちは。
tamaoさんのお話にでてきたpecoです。
P3ガリーのリングピン、1月に行ったときはまだありましたよ〜。
まず、P3正面壁を左に回りこみ、顕著なバンドをトラバースします。
鎖がついてますが、おそらく雪の下です。
鎖の終了点が、P3ガリーの取り付きです。
鎖の終了部を、1P目スタートの支点として使えます。
1P目40m上、ルートをY字にわける岩が中央部にあります。
その岩の中央部、1mほど上にリングピンが1本だけついています。
そこが1ピッチ目の終了点です。
1本しかなく、またかなり老朽化しているので、たぶん落ちたら抜けます^^;
初心者連れなら、リングピン1本のみでの支点は厳しいかと。
イボイノシシがよく効きそうな草付はあったので、草付きが出てればイボイノシシを打ち込むか、氷が厚い時はアイススクリューも効きそうですので、支点の補助に持って行った方がいいかもと思いました。
シュリンゲをかけられるようなピナクルはありませんでした。
2p目は、リングピンから40m右上し、灌木で終了です。
そこから左上にトラバース気味に登り、稜線に戻ります。
ちなみに、1p目、2p目とも、ランニングをとるならアイススクリューくらいしかないので、ランナウトです。
僕のレコに、リングピンの写真も載せてあるので、よければ参考にしてください
m(_ _)m
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-575072.html
こんにちわ!
色々情報ありがとうございました。
おかげで比較的楽な気分でチャレンジできました。
この日は雪がさらさらすぎて岩よりトラバースの方がよっぽど
緊張しました。
あとは長いアプローチですね(笑)
ここがラッセルだったせいで足にきて
最大核心は阿弥陀からの下りと赤岳への登り返しでした。
しんどすぎて心がおれそうになりました(笑)
でも南稜、気持ちいい稜線で楽しかったです。またいきたい(笑)
今週末いかれるんですね!いいな(笑)
残念ながらリングピンは見かけませんでした。
個人的にロープの必要を感じなかったので探さなかったのもありますし、
あるいは雪量が多くて埋もれちゃったのか分かりません…。
役にたたなくて申し訳ないですが、事前に頂いたペコさん情報によると以下の通り。
そのまま記載します。
「ガリーは40m×2ピッチです。
P3をまわりこんで、ガリー入り口に支点があります。
そこから1ピッチ目スタート。
40m上のガリー中央の岩にボルトが一つあり、1ピッチ目終了点です。
2ピッチ目は右上して、潅木で終了点です。
雪がついてれば、ステップきって登れると思います。
僕らの時は完全にアイスでしたので、スタカットしました。
ランニングとるなら、アイススクリューですね。」
気をつけて楽しんできてくださいねー!
どこを支点にしたか確認してないですが
ルンゼ下部に30メートル位の真新しい残置ロープがありました。
tamaoさん、pecoさん、
貴重な情報をいただきありがとうございます!
とても助かります。
支点およびランニング用にイボイノシシ、スクリュー、スノーピケット(念のため)を持って行く予定です。
イボイノシシは今回用に購入済みですが、使ったことがないのでワクドキです(笑)
訓練をかねて、雪と氷の状況によってどんな支点をとるか試してみたいと思います。
ありがとうございました<(_ _)>
tamaoさん、こんにちは。
驚きました!いきなりなんですね しかもテン泊装備で一挙に 流石はtamaoさん、みごとな男っぷりです。
ところで不思議だったのが、阿弥陀からの下りで何故コルからそのまま行者小屋に向わなかったかです。1時間は確実に早く着けたでしょう。
赤岳に登って地蔵から下る予定だったとか、文三郎の下りが好きだったからとか、コルからの下りが危険な状態だったからとかいろいろ考えたのですが。。。
まさか!(笑)
仮に赤岳に上る予定でもあの時間からいかないですよね(笑)
単に中岳沢でしたっけ、通ったことないんです。
だからもしかしてトレースが消えたら道わかんなくなるし、そもそもどんな感じかわからなかったのでこわくていけなかったです(笑)
tamaoさん、こんにちは。
このルートは阿弥陀岳南稜と違って一般道ですし、沢沿いなので迷いませんよ。もちろん滝は無いです 途中で文三郎の道と合流するので、次回は是非こちらから下ってみて下さい。確実に1時間は得しますよ
Futaroさん
一般道と言われると思ってましたが、通ったことないと、特に下りは怖いですよ〜笑。
雪崩が心配されるルートなので、冬やどれ位トレースが付いてるかもよく分かりませんでしたし。
でも、今後はFutaroさんの助言に従って、こちらを降りることにします。
たまちゃんも、山も…
いいなぁ八ヶ岳…
こんなルートはよー歩けないんですが、残雪期の間、出張の合間に狙ってたのにタイミング合いそうもなく…
のるさんといい、進む方向がそろそろ理解できないレベルに…
うたおとさん。こんばんわ。
阿弥陀南稜に去年から狙ってたルートですよ(笑)。
ここはクライミング要素は少ないので、のるさんと一緒にされても困ります(笑)
最近のんびり写真とりながらって山をしてないので、うたちゃん、おとちゃんとまったりどこかいきたいですね。
こんばんは
念願の南稜踏破ですね!!
アプローチは長く大変そうですが、岩が出てきたらさぞテンション上がったことでしょうね(笑)
僕もいつかは行ってみたい!と思いますがまだ他にも行ってみたいルートがあり過ぎて・・・・
どうせ行くならP3を直登して行ってみたいな〜
おはよー。
前からのるさんともいこーねといってたとこだったのに、
水曜に北アからの転向を決めたのでお誘いする暇がありませんでした
来年は一眼もってゆっくりいきたいから、P3直登で行きますか(笑)
岩はきれいですが、のるさんのテンションが上がるほどの難易度はないかもよ(笑)。
いつもの仲良しmemberがいない。ソロ?下山時間を見てドキドキ…。無事で良かったぁ。割愛した事情が気になりますが…
結局、女性パーティとは下山まで一緒だったのかな。P3、俺の時は完全にアイスクライミング状態でした。 もう一人ではやりたくないよ。雪のある今の時期の方が適しているのかな。お疲れ様でした。今度は一眼レフを持っていってね♪
おはようございます。
この終末は一緒に行く予定にしてなかったからソロです(笑)
ルンゼは話を聞いてる限り、この時期の方が登りやすそうですね。
女性パーティーとは、P4抜けるとこまで一緒でした。
結構若いパーティーでびっくりしたよ(笑)
ほんと今度は一眼もってかなきゃ!
そしてそろそろ春も探しにいきたいですね
そうそう、五月に両親と花目当てで佐渡島に行く予定なので
ルート等教えてってメッセ送るかもしれません
tamaoさん コメントするのは久しぶりです。
南稜行かれたんですね。
去年の今頃とは雪の量が違いますね。
テン泊装備でラッセル大変だったと思います。
通過する時間によっても雪の状況は違うのだと思いますが、P3ルンゼは自分の時は下部はステップがしっかりしていて上部が氷化していたので慎重に一手ずつ出したのを思い出しました。
今年行けなかったので来年かな・・・。とても景色がよかったです。
tamaoさんも素敵なお仲間ができたみたいでなによりです。(経験ある方ばかりなのでレコの方にはコメできません、チキン野郎なので(笑))
アルパインは、仲間で楽しく安全にやるのが一番だと勝手に思ってます。
レコを見て刺激されたので、今年は尾根歩きばかりなので雪があるうちにアルパイン1件くらいはやりたいなと思います。
metaさん、お久しぶりです。
わたしは逆にアルパインばかりで、のんびり尾根歩きをしたいです(笑)。
ルンゼの状態は雪の量や時期で全然違うようですね。
今回は危険を感じませんでしたが、次回行くときは気をひきしめといた方がよさそうです。
ソロでいけるのもこの辺りが限界ですね。
貴重なお仲間に感謝ですよね。
一時期体力が落ちてどうしようかと思っていましたが、
ここをラッセルでもなんとか行けたので、大分復活したのかなとちょっと安心しました。
お互い安全に楽しみましょうね〜。
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