星降る鳳凰山(夜叉神より薬師岳)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 18.5km
- 登り
- 1,662m
- 下り
- 1,662m
コースタイム
- 山行
- 8:01
- 休憩
- 1:11
- 合計
- 9:12
天候 | 14日 晴れ→雪→晴れ 15日 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
定番の(?)夜叉神より薬師岳。
今回はテント背負って上で泊まり、あわよくば地蔵までピストン…と思い描いていましたが3月の鳳凰はそんな甘くなかった。
山ノ神〜夜叉神がしばらく通行止めとなっており、解除直後の2月中旬に登られたレコによるとなかなかの積雪の模様。
その後また通行止めとなり、2月28日から再度解除となったようだ。それからのレコは無し。さて、スノーシューどうしようか。。。
過去積雪期に訪れたのは11月や1月で、出番があってもせいぜいチェーンスパイク。雪が少ないイメージが先立ってしまっていたことと、夜叉神駐車場到着時に先着が何台がいたこと。
「そうはいっても人気の鳳凰、これならトレースもありそうだし、まあ深かったら深かったで頑張ろうってことで・・・」とスノーシュー背負うことを渋ってしまった。これが後々後悔することに。。。
登山口から全面雪。うっすら積もった雪の下は凍結しておりチェーンスパイクが快適。夜叉神峠は青空だが北岳方向には雲があり、景色はお預け。
ここからは地味〜〜〜〜ぃな樹林帯、延々とね…。
「ねえ、まだこんな感じなの?同じ所ぐるぐるまわったりしてないよね?笑」と初鳳凰の相方は早くも飽き気味。ええ、何度もこのコース通っていて分かっている私でも、毎回退屈なんですココは(笑)
そしてやはり3月ともあれば雪が多い。トレースはワカン1〜2人分あるように見受けられたが踏み固められているわけではない(でも道しるべとしては大変ありがたい)。
長い間西斜面をトラバース気味に歩く訳だが、谷側となる左足がズボっと沈むこと多々、イラッ…。
それでも杖立峠までは山と高原地図のタイムより短く行くことができた、しかしそれ以降は踏み抜きや沈み込みにかなり苦戦。車に置いてきたスノーシューやストックが大いに悔やまれる!
駐車場で「夜叉神峠までは担いで、雪の様子見て要らなそうならデポすればいいね」という案も上がっていただけに「持ってくればよかったねえ。。。」と二人で肩を落とす。
さらにいつのまにかどんより空となり、雪も降り出すという追い打ち。
しょうがない、しょうがない・・・。
一歩一歩が全て踏み抜くわけでは無いし、フカフカのラッセルでも無いんだし、トレースあるだけ有り難いではないか。地道に歩いていきましょう…。
これまでの経験では山頂にいるような時間になっても、今回は絶賛in樹林帯。南御室小屋にすら着いてない。苺平から南御室小屋へも、下りベースなのに沈み込みが激しくコースタイム以上かけてようやく到着。
たっぷり休憩をとると結構いい時間になっているが、気合いを入れて最後の登りへ。
比較的急登だが、これまでの単調な歩きより気分はだいぶ楽になる。
晴れそうで晴れなかった天気も、ここに来て好転!青空が広がり救われる思い。
それから稜線までが自分のイメージより遠く、なかなか着かずバテてしまった。
北岳はまだ雲の中だったが、岩岩の稜線を進んで行くと薬師岳とのご対面を果たせこれまた報われる。
小屋の入口の前にテントを張るつもりでいたら、入口どころか小屋がすっぽり雪で隠れるほどの吹きだまりになっていて驚いた。
テントを立て、苦労の一日を締めくくるべく山頂へ。
ちょうど日没時間帯を貸し切りで堪能。風が強まってきて寒かったが、おかげで白根三山も姿を現す。綺麗だ。これもご褒美ってことかな。
そしてなんといってもこの日のハイライトは満天の星空。
雪が降り止んだあとの澄んだ空に、数え切れない星が瞬く。
久し振りの星空撮影に興奮する。風も収まり穏やかな夜。
静か・・・。時間がとてもゆっくり流れているように感じられた。
素敵な夜だった。
まだまだ幸運は続く。
なんと山頂御来光アタックの際に純白ライチョウに遭遇。
鳳凰での個体数は少ないと思われるだけに、「まさかここで会えるとは!」と感激。
山頂からは雲海に浮かぶ富士山や八ヶ岳が幻想的。
遠く北アルプスもクッキリ。
目の前には北岳〜間ノ岳〜農鳥岳の連なりが美しい。雪の北岳にも行ってみたいと強く惹かれてしまう眺めだ。さらに南には笊ヶ岳が目を引く。
ゆっくりと山頂で朝を過ごし、テントに戻ってコーヒーで寛ぐ。
南御室小屋から登ってきた登山者のおかげで雪が踏まれて下山はとても楽になった。小屋以降も歩きやすかった。ありがたや。
いい天気。良すぎて汗だく!
長袖の重ね着をやめて、行きに着ていて途中で脱いだ半袖Tシャツを再び着ようとしたら、な・・・無い!?ザックにしまい損ねて休憩箇所で落としてきたのだろうか。白いTシャツだったしな。
ちなみにノースフェイスでテントのイラストが描かれてるTシャツです。どなたか消息ご存じでしたらご一報下さい(笑)
初日は冬山らしく、2日目は春本番かのよう。
一度で二度おいしい(?)、充実の薬師岳登山となりました。
「観音と地蔵は今度縦走で踏もう、ワカン持ってね!(笑)」
毎冬恒例の夜叉神〜薬師縦走ですね。
このルートは長くてあまり景色の変化がない、「退屈な」ルートですね。(^^)
たっぷりの積雪がある所をワカンもスノーシューも持たずにラッセルとはさぞかし疲れたことでしょう。
しかしご褒美の星空と翌日の景色は素晴らしかったようですね。
また鳳凰でライチョウ目撃は素晴らしいです。
こんな記事も
http://www.minamialps-net.jp/MUSEUM/NEWS/news_2010072101.html
たしか「ライチョウ会議」では、ライチョウの目撃記録を集めていたはず。信州大学の中村浩志教授がライチョウ博士なのですが、FBによると今年退職されたとか。
研究室は残っているようですので連絡をとってみられてはいかがでしょうか。
https://www.facebook.com/pages/%E4%BF%A1%E5%B7%9E%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E6%95%99%E8%82%B2%E5%AD%A6%E9%83%A8%E7%94%9F%E6%85%8B%E5%AD%A6%E7%A0%94%E7%A9%B6%E5%AE%A4/759022450791939
冬の薬師詣、ここまで続ければ恒例といっても差し支えないでしょうか(笑)
単調な登りだとわかっていても、稜線のあの景色がご褒美に待っていると思うと毎冬足を向けたくなります!
今回は初めて薬師岳小屋周辺で幕営しましたが、泊まった甲斐のある景色そしてライチョウさんに会うことができ、その良さを存分に味わうことができました♪
冬のあいだに真っ白冬毛のライチョウさんに何度会えるかわからないのに、まさか鳳凰で会えるとは。貴重な機会でした。
「ライチョウ会議」なるものがあるのですね。目撃記録の提供に一役買えそうですね。ご紹介ありがとうございました。
まだゆっくりみれていませんが、スライドショーで見たらすごいきれいな写真の数々。
同じようには撮れませんが、いつかこんな写真をおさめたいとおもいましたよ
土曜日に所用があり出かけなければいけないのでお二人にはお会いできませんが、またの機会を楽しみにしてます
1月に購入したペンタの16-85、山にはちょうどいい感じです♪
澄んだ空に輝く星々…本当に綺麗でした。赤石、燕、十石山など、この冬の泊まり山行では星空と御来光になかなか恵まれなかった分、満天の星空にはとても感激しました。
先日の山行、めたさんがいたらもーーっと楽しかったのにな!
また誘いますのでよろしくお願いしまーす♪
う〜ん、相変わらずの美しい写真の数々を堪能させていただきました
今年はどこも雪が多いようですねぇ。
こちらも相変わらずのよーこちゃんのデカザックでの登りは大変だったようですがその苦労もぶっとぶ絶景が二人を待っていましたね
そして真っ白な雷鳥ちゃんとの遭遇がうらましぃ!
素敵な週末でしたね。お疲れ様でした〜〜
長くて単調で退屈な樹林帯なのは承知してましたが、あんなに雪があって踏み抜きに苦しめられるとは…自分の想像が足りませんでした、スノーシューを車に置いていってしまったことが悔やまれましたね〜。。。
でもその分、稜線で晴れて素晴らしい景色を見ることができたのは本当に嬉しかったです!
この飴と鞭っぷり…(笑)。山に取り憑かれる理由の1つかも知れませんね。
こんばんはー
いやー、毎週のようにレコが上がっていたのに、
二週もレコが上がって来なかったので、
もしかしたら、‖臧造任盍気辰討靴泙辰燭、
または、もしかしたら、◆○○行なのかと・・
心配していました(△録看曚任鰐気い任垢・・ )
星の写真いいですネ〜
私もこういう写真、星空を雪山で撮ってみたい!
こんなステキな景色に出会えたら、
さらに、山の虜になってしまいますね
素晴らしい以外の言葉が見つからない・・
2週間も山に行けなかったので、この週はぜーーったい山に行きたかった!笑
心配してくださってありがとうございます。
,蓮△海侶鮃優良児に限って絶対ナイナイ。ご安心くださいませ。
△浪燭世蹐Α繊海外旅行?百鬼夜行?脳内山行?
久し振りに会心の星空を見ることができました!泊まりで行く特権ですね♪
鳳凰山、お疲れ様でした。
この山は3年連続でこの時期に登っていますが、素晴らしい景色を見せてくれて大好きな
山のひとつです。
またお二方に会えるのを楽しみにしています(^ー゜)
3月の鳳凰…。鳳凰といえども3月は雪深いのだと身に染みて理解しました!笑
地蔵岳までピストンなんてとんでもなかった。。。
観音岳すらお預けにしたので、薬師から先の景色を楽しみにまた来年も訪れたいなと思います。
またどこかで〜♪
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