比良山系縦走(霊仙山〜蓬莱山〜岩阿砂利山)《日本三百名山》
- GPS
- 10:47
- 距離
- 28.4km
- 登り
- 2,230m
- 下り
- 2,557m
コースタイム
- 山行
- 8:45
- 休憩
- 2:02
- 合計
- 10:47
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2004年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
下山:JR湖西線近江高島駅、列車で和邇駅タクシーで登山口の自家用車回収 |
写真
感想
5:03漸く明るくなりかけた栗原登山口を出発し僅か30分ほどで霊仙山(750m)山頂に着いた。丁度琵琶湖の対岸沖島に陽が昇って来た。ここは比良山系最南端の山で、この南は途中越えの谷を挟み比叡山の山域となる。同名の山が鈴鹿山脈北端にもあるがあちらは福寿草で有名、こちらは琵琶湖の展望が良いが極々マイナーな山である。“ズコノバン”と呼ばれる鞍部に一旦下り登り返せばそこは権現山(996m)。琵琶湖・比叡山そして皆子山の展望が素晴らしい。更に進むとホッケ山で標高の表記はないが1,050m位あり草原状で360度の展望が得られる。熊笹の稜線が長閑に続き小女郎池に通じる小女郎峠を越え深く抉られた登山道を行くと蓬莱山(1,174m)に達する。まだ7:08、誰も居ない。本日の最高峰、1等三角点「比良ヶ岳」があり日本三百名山に数えられている。山頂域は北の打見山にかけて一帯がびわこバエイのスキー場で裸山だ。栽培されたスイセンが見事に咲き誇る。
打見山(1,108m)から木戸峠の手前まではゲレンデ歩き、上級者コースで傾斜は12度以上ある。暫く行くと比良の名を冠した比良岳に到る。標高は1,051mで比良山系の最高峰は武奈ヶ岳に譲るが“比良”そのものを名乗っている割に地味な山だ。山頂からの展望はない。富士山南の愛鷹山が総体山名の盟主になっていないように比良岳も主峰足り得ず表比良では蓬莱山にその座を譲ってしまうのが悲しい。
1,077mの烏谷山(からとやさん)の後、南比良峠(912m)まで大きく下降しドンと聳える堂満岳(1,057m)を目指すが登山道は山の向こう側、金糞峠から記されているだけだ。なんとも無駄なピストンルートできっと短絡路があると信じて左側の斜面を注意深く探すが、ミツバツツジの潅木で得意(?)の藪漕ぎも難しくどうしようもないかなと諦めかけたとき、山頂から括れこんだ谷を発見。かなりの急登で若干水も流れているようだが最短ルートと見極めアタック。岩を掴み、木を掴み100m余りを攀じ登ると山頂から50mほどの稜線登山道に合流。9:15登頂、お腹が減ったので超早めの昼食タイムにして“午後”の山行に備えた。
金糞峠へと深く下り、前山(999m)に登り返すと北比良峠、今年3月末までロープウェイの駅があったが経営難で廃止。スキー場、ロッジすべての施設が閉鎖されている。さぞゴーストタウンのような雰囲気かと思いきや、高校生の団体100人余りが犇めき大賑わい。いずれ施設は撤去されるようだ。東に回り込んで行くと次郎坊山が左手にあるが登山道はない。往復10分潅木を掻き分け山頂に達するが何もなかった。
カラ岳(1,030m)、釈迦岳(1,060m)、ヤケオ山(980m)を過ぎると大きく下降し700m台の標高のアップダウンとなる。ヤケ山(705m)、滝山(703m)、嘉嶺ヶ岳(かねがたけ・670m)、岩阿沙利山(いわじゃりやま・686m)、鳥越峰(702m)から完全に東に向きを変え近江高島駅への尾根をなだらかに下る。2等三角点「音羽山」のある見張山(517m)を過ぎると急降下となりやがて遊歩道に出る。左へ回り込み花香山(191m、別名:天頑山)を経由し15:50駅に到着した。湖西線で和邇まで戻り、タクシーで登山口に置いた車をPick up、渋滞に巻き込まれ2時間弱を掛って19時帰宅した。
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