早川尾根〜鳳凰三山 テン泊縦走
- GPS
- 14:02
- 距離
- 20.4km
- 登り
- 1,866m
- 下り
- 2,787m
コースタイム
- 山行
- 5:01
- 休憩
- 0:49
- 合計
- 5:50
- 山行
- 7:09
- 休憩
- 0:59
- 合計
- 8:08
天候 | 10/6 快晴、午前中は強風で寒かったが午後から比較的穏やかになった、夜は激寒 10/7 晴れ、風も穏やか |
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過去天気図(気象庁) | 2023年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
★北沢峠行きバスを待つ人たちで仙流荘は大行列、積み残しが出ないようにバス5台が出た模様。3連休前の金曜だったけど後半の天気予報が今イチなので登山者が集中したようだ。 【復路】青木鉱泉15:00-(バス、2,000円)→15:55韮崎16:28-(JR特急、4,220円)→18:27新宿 ★韮崎行きのバスは青木鉱泉から6名、御座石鉱泉から4名の計10名だった。青木鉱泉バス停にはだいぶ前からマイクロバスが到着していたようで、30分ほど前に一番乗りで乗せてもらった。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【北沢峠〜仙水峠】省略 【仙水峠〜アサヨ峰】 ・標高差450mほどの結構な急こう配を一本調子で登る。峠付近はゴーロ帯だがすぐに樹林帯となり、30分登ると灌木+ハイマツ帯に変わって栗沢山の山頂が見えてくる。栗沢山直下は岩場の急登。 ・栗沢山〜アサヨ峰間は岩場が多く、アサヨ峰前衛峰の急登部にはクサリ場もある。 【アサヨ峰〜早川尾根小屋】 ・アサヨ峰〜ミヨシノ頭はハイマツ+ダケカンバ帯、そのほかは樹林帯。 ・結構なアップダウンがあり、特にミヨシノ頭から標高2553mコルへの下りとその後の登り返しは岩場交じりで急こう配。 【早川尾根小屋〜高嶺】 ・小屋からは緩やかなアップダウンの後に標高差60mほど急降下して広河原峠、ここまでは樹林帯の歩きやすい道 ・広河原峠から標高差100m弱の急こう配を登り返した後は、シャクナゲがうるさい小ピークをいくつか越えながら徐々に高度を上げていき、ようやく岩が折り重なる赤薙沢ノ頭にたどり着く(頭の手前で山頂西側の踏み跡に入ってしまい、正規の尾根道に復帰するまでシャクナゲ密集地を藪漕ぎさせられた(;_;) 尾根を忠実にたどるのが正解のようだ) ・赤薙沢ノ頭から樹林帯を標高差100mほど下ると白鳳峠、そこから高嶺までは標高差300mの急こう配の登り返し、前半はハイマツとシャクナゲがうるさく、高嶺直下には急な岩場の激登が待っている 【高嶺〜薬師岳】 ・高嶺からコルまで岩場交じりの急こう配を標高差100mほど下り、赤抜沢ノ頭まではだらだらと登り返す。コル付近が四万十帯の堆積岩と花崗岩の境界になっており、岩の色や景観がガラッと変わる。 ・赤抜沢ノ頭で鳳凰小屋からの道が合流し、急に登山者が増える。 ・風化花崗岩特有の岩交じりザレ場が続くが、良く整備されており歩きやすい。観音岳への登り返しは少々きついが、すばらしい眺めの快適な稜線歩きが薬師岳まで続く。 【薬師岳〜青木鉱泉(中道コース)】 ・最初こそハイマツ帯だが、すぐに樹林帯となり視界が効かなくなる。 ・青木鉱泉までの標高差は1700mほどもあるが、前半が特に急こう配で一気に標高差800mほど下る。 ・後半は緩やかな道と急こう配が交互に出てくる。途中で林道(廃道?)をまたぎ、そこからつづら折りの道を標高差300mほど下ると車道に出る。 ・車道を忠実に下れば3kmほどで青木鉱泉にたどり着くが、ドンドコ沢を渡る橋まで迂回感があるので、ショートカットすべくヤマレコに踏み跡が出ていた箇所(ヤマケイでは正規ルートとして標記された箇所)で渡渉を試みた。しかし、簡易的な橋が流されており、水量がそれほど多くないので飛び石沿いに無理やり渡ったが、石が滑るので転びそうになった。結果的に靴の水没は免れたが、皆さんにはお薦めしません(-_-;)。 |
その他周辺情報 | 【早川尾根小屋】https://road-to-freedom.net/hayakawaonegoya/ ・標高2,400mの樹林帯にたたずむ雰囲気の良い小屋 ・小屋番さんがいらっしゃらなかったので中を見ることはできなかったが、最近内部を改装したらしく、外見よりは新しくてきれいらしい(失礼!) ・小屋のすぐ下にテント場があり、収容力は15張程度か ・一張り500円+一人当たり500円で単独なら1,000円、小屋入口に料金箱あり ・すぐ下にトイレ(洋式2基+小便器1基)、斜面を下にして右手側に水場あり 【青木鉱泉】https://www.mountaintrad.co.jp/~aokikosen/ ・登山口にありバス停も近く便利、入浴料1,000円 ・建物手前右側の休憩所に余分な荷物を置いた上で、建物右手で受付 ・古い建物でこじんまりとした浴槽と洗い場だが、清潔感ある ・受付でビール(350ccで450円)やバスの切符を売っている ・この日は給湯施設故障で洗い場の蛇口からお湯が出ないので、浴槽のお湯を使って下さいとのことだった |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
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写真
装備
個人装備 |
モンベルのダウンハガー800#3とシュラフカバーを持参したが
夜の最低気温は氷点下になったようで
持ってきた防寒具一式を着込んでも寒くて
1〜2時間おきに目が覚めて熟睡できなかった。
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感想
10月の3連休は残り2座となった百名山ハントのため九州遠征のつもりだったが、天気予報はまたも雨模様(;_;)。しかたないので、九州はGWに続き2度目の延期とした。3連休の後半は全国的に悪天候になりそうで、前半も冬型気圧配置で強風が吹き荒れて低温になるという予報を考慮し、その中でも一番マシそうな南アルプスに狙いを定め、有休を交えた金〜土曜で、前から行きたいと思っていた早川尾根縦走を代替山行先に設定した。
急きょ予約した木曜夜の毎日アルペン号はそれほど混んではいなかったが、金〜土は強風と低温を除けば快晴との予報だったので、皆さん同じことを考えたのか、仙流荘の北沢峠行きバス待ちでこれまで見たことがないくらいの列ができていた。アルペン号を降りてすぐにバス待ち列の方にザックを置き、朝食だけを持ってチケット売り場の列の方に加わった。30分前から販売が始まって何とかチケットを確保し、2台目のバスに乗ることができた。この日は結局5台出たようで、積み残しもなかったようだ。
北沢峠からは仙丈や、双子山経由で甲斐駒に向かう人が多く、仙水峠方面もテン泊する人たちが長衛小屋でいなくなると、すっかり人影が少なくなった。仙水峠から栗沢山へ向かう際には右手側からの西風が強く、途中リタイアして戻ってこられるご夫婦もいらしたが、吹き飛ばされるほどでもなかったので何とか栗沢山に登頂できた。そこからアサヨ峰へ向かう頃には風がやや弱くなり、以降は比較的快適な気候で、快晴の中、360度のすばらしい眺めを満喫しながら、静寂な早川尾根をゆっくりと楽しむことができた。
早川尾根小屋では自分も含めてテント3張だったが、夕方になって相当に冷え込んできたので会話もそこそこに、互いにテント内で過ごすことになった。18時頃にはやることがなくなり、防寒具一式を着込んでシュラフにもぐりこんだが、それでも寒くて熟睡はできなかった。ついこの前まで暑かったのに、もう冬装備が必要な状況になってしまった。
翌日は風も収まりまずまずの晴天で、鳳凰三山までの縦走を快適に楽しめた。白鳳峠〜薬師ヶ岳間は37年前にカミさんと歩いた区間だが、あまり記憶に残っておらず、ある意味新鮮な気持ちで歩くことができた。
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