甲斐駒&鋸岳 ( 北沢峠から )
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- GPS
- 15:55
- 距離
- 17.7km
- 登り
- 2,604m
- 下り
- 2,946m
コースタイム
- 山行
- 5:03
- 休憩
- 0:56
- 合計
- 5:59
- 山行
- 7:48
- 休憩
- 2:05
- 合計
- 9:53
天候 | 10 / 7 晴れ・10 / 8 曇りのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
北沢峠からは初めてでした。双児山〜駒津峰までは一般道で、駒津峰〜六方石は険しくなります。六方石から直登ルートで甲斐駒へ初めて登りましたが、かなり険しくなります。 僕の場合ザックが重くて大変でした。 そして、甲斐駒から六合石室へ、まず尾根へ降りるのに苦労しました。降りる場所を間違えたのかかなりの高さから下へ降りるはめになり降りたら砂で足元が滑り滑落寸前で尾根に捕まりました。その後は基本尾根を外さないように進みます。たまにオレンジテープもあります。何よりケルンが要所にあり助けられました。鎖の付いたトラバースや鎖の下降もあります。 そして六合石室に近くなったらそのまま尾根を進めばテント張れる砂場に行けるのですが、僕は小屋へ降りてしまいましたが、そこからもトラバース道で砂場へ出れます。 三ツ頭〜八丁尾根分岐〜中ノ川乗越までは、まれに上か下か迷います。RF力を発揮して自分を信じて進みました。 中ノ川乗越からは、ザレた斜面を登ります。 最初は斜面右側に皆さんの道ができているので分かります。樹木ダケカンバ達が出てきた辺りだったかな?その辺りから斜面左側へ移ります。急登ですが頑張って登れば第二高点に到着です。剣が一本刺さってます。 第二高点の少し手前に左へ道が付いててマーキングもあります。そこが大ギャップへの入口です。 どんどん下へ下へ降りて行きます。反対側の崖の中腹にトラバースらしきバンドが見えますがおそらく数年前まではそこをトラバースしていたと思われます。今回良く観察して見ましたが、そのバンドに乗るにはかなりリスクが高く感じました。乗れたとしてもそのわずかなバンド滑落必死です。 下まで降りると残置フィックスが垂れてます。そのロープは使うな!って北沢峠や仙流荘に注意書きがあったのを思い出す。 そのロープを横切る様なトラバースバンドが見えますので、足元に特に慎重にトラバースして左側の草付きの方へ逃げて下さい。草付きの斜面をどんどん登って行きます。めちゃめちゃ急登ですよ。鹿窓から垂れる鎖が掴めるとこまで登って下さい。 そして鎖を利用して全身の力で登り詰めれば鹿窓到着です。 鹿窓を出たら右カーブする尾根に沿って右カーブして行くと岩に鎖が巻き付けてあるその手前の岩をよじ登ると小ギャップが始まります。 最初は太く重い鎖、途中から普通の鎖に変わります。が、途中までは右側にザクザクの巻き道があるのでそこをある程度降りて途中から鎖を使って降りました。 降りたらすぐ反対側に登りの鎖。これは垂直ですよ。もう第一高点は近いので心、技、体全てフル動員で気合で登りました。 小ギャップを過ぎれば、あとは普通の登山道で第一高点へ。 角兵衛沢のコルからの下りは大変です。全ての石、岩、浮いてると思っていいです。 足を一歩置いた瞬間に半径2m〜3mの石が一斉に動き出します。体も一緒に滑り降りる感じです。ピンテや赤テープが出てくるので周りを良く見て下さい。軽自動車並の岩を落としてしまったのには、自分でもビックリして、心臓がドキドキしました。岩小屋は結局見つけられずにどんどん降りていきました。樹林帯に入ればマークも沢山あり安心ですが長い長い下りがなかなか終わりません。 沢へ出たら左岸へ渡渉します。 左岸を登って熊丿穴沢出合を過ぎて藪沢方面へ進み丹渓山荘跡の下の沢沿いを進むと対岸にマーキングが遠くに見えます。そこが丹渓新道入口です。約300mちょい登り返すと林道です。 |
その他周辺情報 | 仙流荘の日帰り風呂に入りました。大人600円。内風呂はまぁまぁの広さ。露天は大人4人くらいしか入れないですが、ここは旅館なのでこんなもんでしょう。洗い場は沢山ありました。 |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
|
写真
石は全て浮いてると思っていいです。ガラガラと崩れます。
写真撮り忘れてましたが、大ギャップの底と鹿窓ルンゼがの出合から鹿窓ルンゼへ入って行きました。大ギャップの中腹にトラバースらしきバンドが見えましたが、高リスクNOリターンだと思いやめて正解。出合からルンゼ右側を登ると写真のように残置ロープを左上へ横切るトラバースバンドが見えます。そこを慎重に渡り左側の草付きへ逃げました。
感想
昨年の秋、赤石・悪沢縦走を終えたころから気になり出した鋸岳。少しずつ情報収集を続けいよいよ腹くくってアタックすることになりました。
本来祝日も仕事なので、10月9日の有休を2ヶ月前から申請してあり直前に確実に休めることになりました。しかし、日曜午後〜月曜は天気が崩れる予報だったので、本当は避けたい土日で行くことに変更しました。金曜夜は夜中1時まで働いてるので、寝不足で山に行くのは嫌だったのです。
少しでも睡眠を取って行く為、10時05分の南アルプス林道バスに乗りました。
駐車場はほぼ満車で危なかったのですが、ギリギリセーフでバスに飛び乗りました。
運転手さんの丁寧な案内を聞きながら、鋸岳の鹿窓が見える地点ではわざわざバスを止めて見せて頂きました。バスは小さいですが、椅子と椅子との間隔が広く取ってあり結構ゆったり乗れます。
北沢峠に到着し、登山スタートです。
まず双児山を目指します。
今回、六合石室のそばの砂場にテン泊するのですが、水場に降りるのが面倒と思い水3リットルを持って来てます。600mlのダカラ2本と酎ハイと食べ物とか色々持って来たら、、大変な重さになってしまってます。。
登り出したらやっぱり重くてスピードは全く出ません。そして、こんな時間から登る人は自分以外居ません。降りて来る登山者が沢山でした。スライドしまくりでさらにスピードダウン。仕方ないですね。
双児山〜駒津峰へと到着。ここは2年前の思い出の地。黒戸尾根から甲斐駒、そして駒津峰で力尽きてテン泊した場所です。翌日は早川尾根から鳳凰へ旅立った懐かしい場所です。余韻に浸りながら食欲がわかないけど無理やりおにぎりを食べました。
六方石から直登コースで甲斐駒登頂。そして鋸岳の方へ緊張しながら入って行きました。
コース状況の欄で色々述べてますので省略します。
今回無事に生きて帰れたのは、ヤマレコの皆さんの情報のおかげだと思います。
特に、makitaxさん、yuinさんの情報が、とても参考になりました。
とても危険な山域です。急激に隆起し続けている南アルプス。崩れ続けてますので通れるラインも変化し続けると思います。
くれぐれも充分注意して下さい。
本当にありがとうございました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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お久しぶりです。凄いルート通られてますね!緊張感がヒシヒシ伝わってきます。手に汗握りながら楽しませ頂きました。自分が見れなかった鹿窓からの景色も堪能させて頂きました。ありがとうございます。✨
詳細な記録がこれから多くの人の参考になるのでしょうね。けど私は見てるだけで一歩が... 。😆
コメントが重複したみたいですね。
厳冬期のshibawannkoさんにはかないません😄
またその内ニアミスもしくは
会ってしまうかもですね。
その時はよろしくお願いします🙏
ありがとうございました。
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