記録ID: 6056100
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無雪期ピークハント/縦走
剱・立山
秋の毛勝三山縦走 片貝山荘ー馬場島
2023年10月14日(土) [日帰り]
体力度
6
1~2泊以上が適当
- GPS
- 13:39
- 距離
- 16.7km
- 登り
- 2,089m
- 下り
- 2,051m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 11:41
- 休憩
- 1:57
- 合計
- 13:38
16:07
ゴール地点
天候 | 移動性高気圧。朝の稜線で0℃、日中8℃くらい https://tenki.jp/past/2023/10/14/chart/ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー
自転車
馬場島ー鹿熊バス停 23.5km サイクリングルート https://maps.app.goo.gl/zYf91kR4SrQT5dGz8 鹿熊バス停の位置 https://maps.app.goo.gl/d4zSaDsPrvSHdGRJ8 ・魚津市民バス PayPay払153円 x 2 魚津市HP https://www.city.uozu.toyama.jp/guide/svGuideDtl.aspx?servno=21696 松倉ルート 鹿熊(始発) 15:30 17:30 魚津駅前着 15:59 17:59 --------<乗換>-------- 片貝ルート 魚津駅前発 16:40 18:20 東蔵(終点) 17:18 18:58 ※予約は不要 ※日祝運休。土曜は運行 ・金閣タクシー Tel:0800-222-1030 ・魚津交通 Tel:0765-22-0640 東蔵ー片貝山荘 9.5km 2社からお祈りされる顛末に…(続く) |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道のない毛勝〜釜谷間は6割が急斜面の草付きトラバース、2割ヤブ掴みトラバース+2割ヤブ漕ぎといった感じ。賞味2時間半かかったが無雪期も抜けれる。 ・毛勝山西北尾根 片貝山荘 - 毛勝山 よく整備された実線の登山道。ただし幕営地はなく長丁場になる。序盤は曲谷三角点までトラロープが連続する急登、その後は洞杉林の尾根で緩急の繰り返し。1800m位から灌木となり展望が開ける。1800〜2150mで紅葉しているが、ブナクラ峠の上の方が色づきは良かった(10/14)。 ・毛勝山 - 毛勝山南峰 踏み跡を辿るとすぐ南向き急斜面の草原に出た。稜線通しは酷いヤブなので、稜線直下の草付きをコルと同標高へ落としつつトラバースして行くと、踏み跡も所々拾える。ボーサマのコル直下から青テープに従って溝を登った。最後はハイマツのヤブに分け入るが、ほんの20mほどで南峰頂上だった。 南峰より釜谷山までは道も踏み跡もないが、青テープは割と豊富に出てくる。 ・毛勝山南峰 - 釜谷山/毛勝南峰コル 山頂標識の正面左手に青テープがあり、ハイマツとササが混成するヤブに入って10〜20m進んで東へ下る。次の青テープに従って南へヤブを漕ぐと急斜面の草原に出て、コルを目指して草付きを適当に下降。かなり斜度があるため、濡れている場合に備えチェーンスパイクを持って行った。 ・釜谷山/毛勝南峰コル - 釜谷山 コルも稜線上は激ヤブのため、直下の稜線東側(小黒部谷側)の草付きをトラバースし続ける。2310mから2360mポコへの登りが悪い。稜線東側が切り立っているため、崖上の耐えうる斜度と稜線上密ヤブの境を進む感じになり、滑る足を両腕で灌木に掴まりながらカニ歩き。2360mポコ東を巻くと一息つける草原となる。釜谷山へ草付きを進める所まで進み、その先のササ帯を斜上トラバースして頂上に出た。 ・釜谷山 - 猫又山 地図上に道はないがしっかりした踏み跡があって、猫又山からピストンする3パーティとスライドした。二重山稜は左手(登りなら右)を下る。遠目でヤブっぽい所も、踏み跡にヤブが覆い被さっているだけで支障はない。猫又山へは短い急登。頂上直下は池塘と草原が広がり剱北方稜線が素晴らしく、40分ずっと眺めていた。 ・猫又山 - ブナクラ峠 - 馬場島 地図によって破線/実線まちまちの登山道。ヤブの刈払い次第で状況が変わる。ブナクラ峠の上標高2070mくらいまで刈払われており(2023年秋)歩き易かった。2110ポコから猫又山カールまでの、距離にして300m程はヤブが被さっている。1230m付近に登山道が沢になってしまっている箇所があり、転倒水濡れに注意。同付近には湧水もあった。 |
写真
撮影機器:
感想
魚津駅前に着いて、電話したその時だった。
「東蔵に迎車ってお願いできますか。県道の終点までで」
「お客様、それは無理ですね。東蔵まででしたら駅前から拾ってご乗車いただければと」
「……?と言いますと」
「山奥で電波が入りませんので、もう夜ですからクマが出ますし、タイヤがパンクした場合にとかですね、乗務員の安全が確保出来ません。非常に危険ですので」
ガーン……www
片貝山荘まで10km弱あるけど、歩くしかない。タクシー乗車拒否までは想定してなくて、鹿熊にチャリ置いてきちゃった。
アホだわー自分。自業自得。東蔵行きのバスの中でヘッデン2個セットして電池替える。何歌うか。あ〜恥ずかし。こぶたぬきつねこ
暗闇の中を走るバス。
最後の乗客が降りた。
「お客さん。俺仕事終わるから、軽トラで送ってくよ」
…
え……
「あ、大丈夫です!ホントすみません。お気を遣わせてしまい…。山登るよりはずっと距離短いんで」
「あんな助けも呼べん所、なんかあったらどうするけ。俺はとても放っておけん。乗っけるからちょっと待っててな」
言い張って聞かない。
富山の人の暖かさが身に沁みる。
地域住民の足で、本来知らなかったでは済まされない余所者の失敗に、善意の手を差し伸べる人もいる。感謝の気持を忘れてはいけない。
次に富山や北陸で縦走する時は泊まって、ゆっくり観光して帰ろう。
心からそう思った。
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コメント
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このあたりのことは全くもってわからんですが、なんだかものすごいことをやってのけた感がハンパなく伝わってきます。
なそのバイタリティはどこからやってくるのでしょうか? 素晴らしいものを拝見させていただきありがたいです。
これから秋本番も taksizmさんから目が離せません!
ありがとうございました!
おはようございます。毛勝と猫又はこの春にクルマ壊れてBC行きそびれた所で、来春まで待てず三山フライングしました(笑)谷川ですと俎山稜あたりに近い感じです。
Eさんのマイナールート探求も昨年の裏巻機然り、生半可なバイタリティじゃ出来ない熱意を感じております。エリア近いですし、雪山でばったりお会いするかもですね。興味深い記録が上がる度、楽しませてもらってます。嬉しいコメント、ありがとうございます!
山頂ですれ違った者です。富山の人、暖かいですよね。私はコロナの時に感じました。よそ者を受け入れてくれます。山も凄いけど人も凄い。そんな良い所だと思います。
自分は仕事東京のまま地方移住したのですが、今住んでいる所も似た余所者の集まりというか、本当の意味でローカルに溶け込む人って凄いと思ってます。
富山は足を運ぶようになってから、行く先々でホスピタリティを感じます。山と海が近くて食が美味いのも良いですよね。
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