阿佐山、毛無山(林道細見大塚線入口から周回)【西中国山地、広島県】
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- GPS
- 04:24
- 距離
- 12.8km
- 登り
- 752m
- 下り
- 747m
コースタイム
- 山行
- 3:58
- 休憩
- 0:26
- 合計
- 4:24
林道細見大塚線入口付近の駐車地 1003 ― 尾関神社 1006 ― 阿佐山橋 1013 ― 渡渉 1017 ― 二十丁峠 1049 ― 無線塔 1116 ― 阿佐山山頂 1117/1119 ― 無線塔 1120 ― 展望台入り口 1135/山道のまま山頂付近へ往復/1146 ― 西ドウゲン山頂 1149/1153 ― 展望台 1156/昼食/1223 ― 無線塔 1238 ― 二十丁峠 1257 ― 中の丸見山への分岐点(東) 1303 ― 中の丸見山 1306 ― 中の丸見山への分岐点(西) 1310 ― 横吹峠 1320 ― 下降点分岐 1334 ― 毛無山 1336/1345 ― 下降点分岐 1348 ― カタジ谷分岐点 1400 ― 林道細見大塚線の登山口 1410 ― 林道細見大塚線入口付近の駐車地 1425
●行動時間 4:22
天候 | 晴れ、快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(広島家=林道細見大塚線入口) 林道入口―阿佐山橋―阿佐山―西ドウゲン―毛無山―毛無山登山道入口―林道入口 (林道細見大塚線入口=広島家) ●登山口へのアクセス ○「林道細見大塚線」付近 ・広島方面からであれば、国道186号からであれ広域農道からであれ、北広島町小原の宮瀬神社を目指していく。そこで県道40号から分かれる大暮川沿いの細道へと進む。十分山奥まではいると、まず毛無川登山口が現れ、それよりも先へと進むと尾関神社手前に立派なオーバー道路をくぐるので、くぐったところで左折。ぐるりと廻ってそのオーバーの道へと進むと、それが林道細見大塚線。林道をしばらく進むと上部の毛無山登山口が現れる ・付近に明確な駐車場があるわけではない。大暮川沿いからの林道細見大塚線には駐車余地のある場所もあるので、交通状況を見ながらそこを利用する (2023.10現在) |
コース状況/ 危険箇所等 |
○阿佐山橋〜二十丁峠 ・谷の小屋谷に沿って登っていく。途中の堰堤や小滝を高巻きし、さらに沢筋を登る。終盤は峠付近の林の中を緩く進む ・全般に厳しい登り道はない。標示は全くないが、概ね一本道なので迷いにくいとは思われる ○二十丁峠〜阿佐山(東ドウゲン)〜同形山(西ドウゲン) ・頂稜だが、殆どは幅広の歩きやすい道。全般的に緩やかな昇降のみの歩きやすい道 ・標示は山名標くらいしかない。同形山(西ドウゲン)には山名標などは見当たらなかった ○二十丁峠〜中の丸見山〜毛無山 ・中の丸見山はコースを外れている。ピンクテープでの誘導が東西どちらの分岐からもあるが、標記は一切ないため、地図を参照しながら進むほうがよいと思われる ・横吹峠までは平坦な道取り。山稜の道自体は幅広の歩きやすい道。峠を過ぎると緩やか上りとなる。山稜の道からカタジ谷を経由して毛無山登山口へと至る登路があるが、それの分岐点もまた標記のない分岐 ○毛無山〜カタジ谷出合〜林道細見大塚線の毛無山登山口(上部) ・毛無山山頂の200m程度手前にある分岐点から林道への下降路がある。山稜の道よりも細い道だが、踏み跡は概ね明瞭。ピンクテープの誘導が時折付けられている ・カタジ谷から下降側は、一部で流れの中を歩く部分もあるため、道筋が不明瞭なところもある (いずれの記述も2023.10現在) |
その他周辺情報 | ●買う、食べる ○林道細見大塚線付近 ・飲食店、コンビニエンスストアは、付近には全くない。もっとも近いものでは、県道40号から更に国道186号に戻ればドライブインがある ・コンビニエンスストアは、国道186号では加計、県道40号では飯室や鈴張付近が最後になる ●日帰り温泉 ・国道186号では、加計に「月ヶ瀬温泉」がある。料金等は不詳 ・県道40号では、都志見に「天然ラドン温泉 龍頭の湯」がある。中学生以上600円 (いずれの記述も2023.10現在) |
写真
感想
先々週、北海道まで赴きながら、山を諦めるという羽目に遭った。低気圧のために台風並みの強風が吹き荒れていたのでやむを得ない。百名山ばかりではなく、どうにも北海道だけは山と天気の相性が悪い。
今日は、数日前の天気予報が良い意味で裏切られてくれたこともあって、県北を目指すこととした。阿佐山は島根県との境界に位置し、双耳峰の北の島根県側にはスキー場もある。一般道を走り続けて1時間半、過疎地の集落手前に車を駐めた。
川沿いを暫く歩くと、和歌山の山間部を思い出す。こういった山奥に廃村がいくつもあった。ここも同様かと思ったが、奥の木陰に見える家はまだ人の気配があるようだ。
阿佐山橋を越えて、いよいよ山道へと進むがおぼつかない踏み跡だ。登山口標から後には標示もない。
それでも細道は谷の小屋谷に沿って上っていく。標高900mを過ぎると谷の沢音も聞こえない。頂稜ならでは静寂へと進んでいく。
頂稜付近は林のようになっていて、穏やかなおる木のまま二十丁峠に到着。ここからは頂稜歩きとなる。
頂稜とは思えない穏やかかつ幅広な道を進む。これでもう一段道幅が広ければ、果無山脈だ。もちろんそれほど緩い縦走路でもないが、大した昇降もないままに阿佐山に迫っていく。
やがて無線塔が突然現れ、そこを右折すると、狭い阿佐山山頂に出た。ここは東ドウゲンとも呼ばれている。北に聳える同形山を西ドウゲンと呼び、2つで双耳峰をなしている。どちらも丘のような山容で、これまで上ってきた西中国山地のほかの山々ともよく似ている。
阿佐山を後にして、先ほどの無線塔から北へと歩を進める。道は先ほどまでと同様だが、時折、秋色を感じさせるようになってきた。おそらくあと数週間もすれば、紅葉まっただ中になるのであろう。
本日一番の坂道を下り、またも緩やかに上っていくと右手にスキー場らしき広がりを見ながら進むようになる。山頂と思しき辺りまで来たが、スキー場側へと移るための道がない。たかだか数メートルの藪くらいワイルドに飛び抜ければいいのだが、なんとなくそんんあ無理をしたくない気持ちが勝る。気にしながら戻っていくと、ちょうど展望台のところに抜け道とそれを示すピンクテープがあった。
山頂付近を踏んだ上で、展望台で昼食。今日はほかには登山者がいないので、好天の中、展望台を独り占めである。東南方向に開けているようで、天気が良ければ四国山地も見えるとのこと。今日は天気こそはいいものの、遠方には霞もあり、四国は見えていないようだ。
来し方を見ると、阿佐山は西半分が紅葉しかけている。東側は植林のようで、青々としている。加えて斜面も西の広島側は緩やかで、東の島根県側は急になっている。好対照の山肌だが、紅葉しかけている斜面のパッチワークを楽しみながらお昼とした。
帰りは同じ道を二十丁峠まで巻き戻す。峠からは頂稜を直進して毛無山を目指す。途中、ルートを外れている中の丸見山にも立ち寄る。ルートからは赤テープ、ピンクテープに誘導されるが、かなり心許ない。テープは次が見つかるほどにキチンと付けられているのだが、足下はルートとなっているような土の堅さはまったく感じ取れない。一部では枝や笹をも押し分けて三角点に到着。残念ながら山名標もない。私製の古い三角札があるが、すでに文字を読むことはできない。
ルートに戻って先へ。やがて横吹峠に到着するが、ここも特段の標示はない。それにしても道取りが平坦だ。中国山地とはそういうものだとはいえ、なんとなく歯応えを感じない。
峠からは最後の上りとなり、殆ど上りきったところで下降道を合わせて山頂に到着。
この山頂部も見通しが利かない。代わりに紅葉しかけたもみじのグラデーションを見ることができる。それを見上げながら一息ついて、下降へと向かった。
長い林道歩きの末に車に戻った。これにて終了。今回は一人とすれ違っただけという閑かな山歩きであった。
上り応えこそやや足りないものの、山頂展望台で見た眺望は山地の奥座敷ならではであった。もう少し、人気があってもいいように思った。
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