檜枝岐にいるので会津駒ヶ岳にも登った【キリンテin 滝沢out】(福島県檜枝岐村)
- GPS
- 06:17
- 距離
- 19.9km
- 登り
- 1,444m
- 下り
- 1,540m
コースタイム
天候 | 晴れ☀ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
下山に使った滝沢登山口は、「道の駅 尾瀬檜枝岐」から小出方面へ600m。「民宿すぎのや」のところを右折。つづら折りの山道を1.5kmほど上がっていくとあります。駐車可能台数は約20台。また道路脇の空きスペースにも駐車できます。もし満車の場合は、国道352号線沿いにある檜枝岐村のグラウンド、テニスコートの駐車場に車を置いてください。こちらは「民宿すぎのや」まで徒歩2分と近く、靴が洗える水道とトイレもあります。 公共交通機関の場合、東武野岩鉄道、会津鉄道の会津高原尾瀬口駅から会津バスで1時間20分。1日4〜5本。キリンテバス停もしくは駒ヶ岳登山口バス停で下車。なおキリンテバス停からキリンテ登山口までは200mほど離れていますが、この日は運転手さんがどちらで下車するか聞いてくれたので、登山口に直付けで下ろしてくれました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【キリンテ登山口〜大津岐峠〜駒の小屋】 『山と高原地図 尾瀬』によりますと、キリンテ登山口〜駒の小屋のコースタイムは上り4時間40分、下り3時間50分です。 キリンテ登山口をスタートすると、キリンテ沢の橋を渡ってしばらくつづら折りの上りがつづきます。急登というほどでもないですが、そこそこの上り。標高を600mほど上げたら、今度はゆるーい傾斜の尾根歩きとなります。どんどん進んでいって、周りの木がブナからシラビソに変わっていくと大津岐峠はもう間近。最後だけちょっと急登があり、大津岐峠に到着します。ここで御池登山口方面からの道を合わせます。ここまでは道はしっかりしており迷いそうだったり危険な場所はありません。 大津岐峠から先は基本開けた気持ちのよい草原の尾根歩き。ですが時々樹林帯があり、ここがぬかるみ地獄です(前日の平ヶ岳ほどではないですが)。必要な方は対策を。また駒の小屋への上り直前に、ちょっと注意しなければならない岩場があります。片側が切れ落ちている箇所も。じっくり通過しましょう。 全体的に傾斜は緩く歩きやすいですが、その分距離が長くなってしまい、滝沢登山口のルートに比べて歩く人は少ないようです。 【駒の小屋〜会津駒ヶ岳】 駒の小屋でひと息ついて、目の前にそびえる山頂めざして出発します。池の脇に敷かれた木道を通り、階段の上りへ。山頂まではずっと木の道がつづいています。この道は金属の滑り止めが取り付けられているので、安心して歩けます。しばらく上ると中門岳への巻き道との分岐に差し掛かり、ここを右へ。するとまもなく山頂です。山頂は草木に囲まれ残念ながら展望は期待できません。ピークハントだけが目的ならここで引き返してもいいのですが、せっかくなので景色を楽しみに中門岳まで足を伸ばしてみましょう。駒の小屋〜山頂のコースタイムは上り20分、下り15分。 【会津駒ヶ岳〜中門岳】 山頂からやや急な階段を下り、樹林帯を抜けると中門岳へとつづくたおやかな稜線を望むことができます。池塘が点在する草原の中、木道を進んでいきます。アップダウンは緩やかで歩きやすい……と言いたいところですが、壊れたり朽ちている木道も多く歩きづらいです。駒ヶ岳山頂から中門岳へは2.2km。意外と遠いですので、スケジュールに余裕がない場合は無理しない方がいいかもしれません。大きな池の脇にベンチと中門岳の標識が現れます。ですが本当の中門岳山頂はもっと先。木道の終点まで行ってみましょう。本当の山頂にもベンチがあり、周辺の山々を眺めながら休憩ができます。両方ともくつろげる場所です。会津駒ヶ岳〜中門岳のコースタイムは、どちらの方向へ進んでも50分。 【駒の小屋〜滝沢登山口〜駒ヶ岳登山口バス停】 駒の小屋からは池のほとりを通り、遠くにそびえる那須の山々を目にしながら木道を下っていきます。しばらくすると木道は終わり普通の登山道となります。ここもぬかるみは多いですが、登山者の多いルートなので整備はかなり行き届いているという印象。かなり歩きやすいです。コースのほぼ中間点に水場あり。ベンチから斜面を2分ほど下るとあります。この日はよく出ていました。さらに下っていくとだんだん傾斜がきつくなり、急な下りにうんざりし始めた頃に滝沢登山口に着きます。ここに車を置いていた人はゴールですが、下に置いたりバスで来た人はもうひと頑張り。舗装道路を下ってもいいですが、ショートカットの登山道があるのでそこを下ります。再び舗装道路に合流し、間もなく国道352号線沿いの駒ヶ岳登山口バス停(民宿すぎのや前)に出ます。駒の小屋〜滝沢登山口〜駒ヶ岳登山口のコースタイムは下り2時間40分、上り3時間30分。滝沢登山口コースは二王子岳や粟ヶ岳の登山コースと同じような感じと説明するとイメージしやすいかもしれません(新潟人限定)。 |
その他周辺情報 | 会津駒ヶ岳 駒の小屋 https://komanokoya.com/ 言わずと知れた大人気の山小屋。宿泊するには予約必須ですので、利用の際には忘れずに予約を。池塘の池を挟んで山頂を間近に望むことができる、抜群のロケーションに建っている小屋です。 道の駅 尾瀬檜枝岐 https://www.aizu-concierge.com/spot/649/ 登山案内所、日帰り温泉、お食事処、おみやげ屋とひと通り揃った道の駅です。車中泊可能。無料Wi-Fiもありますので、車中泊でもヒマしません。 檜枝岐村は民宿は豊富ですがお食事処が少なく、しかも大半が昼営業のみで夜やってるところはわずか。そこが定休日だったりすると夕飯の調達が非常に難しくなります。唯一のスーパー「JA檜枝岐ストアー」も平日は17時30分、土日は15時に閉まってしまうので、車中泊の際食料は多めに持ち込むのがおすすめ。 尾瀬檜枝岐温泉観光協会 http://www.oze-info.jp/minshuku/ 檜枝岐で宿泊するならこちらのサイトを参考に。前泊後泊でお蕎麦やイワナなど地元の美味しいものを食べつつ、温泉と観光を楽しむのもよさそうです。 |
写真
感想
前日平ヶ岳に登って檜枝岐村の道の駅で2夜連続の車中泊(寒かった)。翌日のこの日はせっかく檜枝岐まで来たので会津駒ヶ岳(2132m)にも登って帰ることにしました。
村外れのキリンテ登山口から入山し駒ヶ岳ピークハントして、余裕があれば中門岳へ足を伸ばし、滝沢登山口に下山するルートをチョイス。まずは村営グラウンド(テニスコート)脇の駐車場に車を置いて、バスでキリンテ登山口に移動し登山開始。ブナ林の中、つづら折りの道を上っていると沢を挟んだ斜面の下の方からガサガサという音と共に黒い影が動きました。親子クマです。だいぶ離れていたので安心して見てられましたが、ちょっとビックリ。
キリンテコースは斜度が緩くて歩きやすかったです。ただその分距離がだいぶ長くなるので敬遠されているようで、この日は誰とも出会いませんでした。大半の登山者は標高高いところからスタートでき、距離も短い滝沢コースを利用しているみたいです。尾根に上がると傾斜が緩くなり、大津岐峠が近づくと急登。大津岐峠で御池からの道を合わせ、駒の小屋へ草原の中を進んでいきます。ただ時々樹林帯があり、この中はぬかるみがひどいので注意が必要。また駒の小屋が近づくと、鞍部に片側が切れ落ちた岩場もあります。
駒の小屋に到着したら池の前にあるベンチでひと息入れて山頂を目指します。ここから眺める山頂の姿は絶景。無風なら池に映る「逆さ駒ヶ岳」も拝めることでしょう。駒の小屋から先はきれいな木道歩き。ここは金属の滑り止めが取り付けられているので安心して歩けました。そして到着した会津駒ヶ岳山頂は草木に囲まれて展望なし。これは知ってたことなので、早々に中門岳に進みます。山頂すぐの階段で滑って左腕を強打。痛い……。
中門岳へは駒ヶ岳山頂から2.2km(意外と遠い)。たおやかな稜線に敷かれた木道の上を歩いていきます。ただこの木道は滑るわ傾くわ朽ちてるわでけっこう歩きづらいです。そして着いた中門岳は草原と池塘の広場といった場所。ここでベンチに座って山を眺めながら昼食としました。どれがどの山だったのかよくわからなかったですがw
駒の小屋に戻り、池の前で再び休憩。下山は滝沢コース。このコースは所々にぬかるみはあるものの、よく整備されて非常に歩きやすいです。登山者が多いだけのことはあります。途中の水場を確認しつつわりとガチで下り、国道に下山。それから道の駅で記念に会津駒ヶ岳の山バッジを購入し、観光したりお風呂に入ったりと寄り道しながら下道で新潟に帰りました。
会津駒ヶ岳には初めて登りましたが、前日の平ヶ岳に負けず劣らずすばらしい山でしたね。滝沢コースなら比較的お手軽に登れることもあり、平日でもたくさんの登山者が訪れておりました。人気の山なのも頷けます。ただ個人的には平ヶ岳の方が好きかな。平ヶ岳はぬかるみ、滑る土、長い、急登などきつい要素満載なので、苦労した分登頂した喜びと下山したときの安堵感がより大きいように思います。
今回平ヶ岳と会津駒ヶ岳という尾瀬周辺の山をハシゴしましたが、冬の到来を感じる登山となりました。基本冬山はやらないので、今シーズンの店じまいも近いかな……。そろそろ冬タイヤの装着を考えるかな。というかその前に冬タイヤ買わないと。
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