ドキメント・キリマンジャロ
- GPS
- 224:00
- 距離
- 61.8km
- 登り
- 3,983m
- 下り
- 3,984m
コースタイム
- 山行
- 3:40
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 3:40
- 山行
- 5:20
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 5:20
- 山行
- 4:55
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 4:55
- 山行
- 11:20
- 休憩
- 5:00
- 合計
- 16:20
過去天気図(気象庁) | 2015年03月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
飛行機
成田発22:20(12時間15分飛行)→ドーハ着04:45(現地ー6時間) ドーハ発07:35(7時間50分飛行)→キリマンジャロ着15:25(現地ー6時間) 合計飛行タイム20時間に時差が−6時間 疲れました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山コースはマラングルート 歩きやすいがやたら長い・・・(山頂氷河の奥がウフルピーク、見えるのに近づかない) |
その他周辺情報 | 季節は秋で雨季の始まり 山頂はー13℃ぐらいだが、ギボハットで昼+10℃ほど(思ったほど寒くない) |
写真
感想
それは冗談から始まった
【プロローグ】
一昨年のGW、神奈川の高1の孫が高松に里帰りした。うどん屋で高山の話となり、娘が「○○山始めたら」、私が「○○が行けそうな最高の山はキリマンジャロかな、来年行くか?」、○○「行こうかな?」、私「行こう、行こう」で終わった。
二三日して娘から「○○行くって言ってるよ」となり、去年の夏休み行く手配をしたが、不幸が重なりキャンセル。受験前の今年の春休みに決行に。
移動は省略
【1日目】マラングゲート(1,550m)→マンダラ・ハット(2,720m) 5km
マラングゲートで登山手続するのに1時間程かかりやっとスタート、ジャングルの中を進んでいく、そんなに暑くない、幅1m程度で時折鹿やサルに出会ったり、滝があったりと楽しく進む、ランチタイムの時、単独25歳くらいの韓国娘パーティと4人のイギリス人家族と一緒になる。(この3パーティのみが山頂まで同時進行)今のところ高度の影響は全くないがここで問題発生、孫は元気だが私は手足がしびれだす、なんか手足に力が入らない。なんとかマンダラ・ハットに着いたが、ここから地獄が。トイレに行くもGLがひどい、夜中も黒いシャワーGLが1hおきに続く、朝までには出てしまった。
(実はこの日の朝、ダイアモックス(DM)を孫と1粒づつ飲んだ。GLはよく解らないが、手足のしびれはDMのせいだと思われ、飲むのをやめた。孫は無事だがやめた。・・体質的に合わないみたい、次の日から症状は出なかった)
【2日目】マンダラ・ハット(2,720m)→ホロンボ・ハット(3,658m) 10km
ジャングルが終わり草原となる。少し歩くと右に鋭い岩峰の雪が残る山が見えた、ガイドに聞くとマウエンジ峰(5,149m)とのこと、キリマンジャロは雲で見えない、秋のせいか花は少ないが、それでも目を楽しませてくれる。ポレポレとゆっくり歩くがあまり休まない、休憩90分に1回程度だ。霧がかかり出したころホロンボ・ハットに着いた。
(この日は朝からGL用に正露丸を飲んだら、とたん効いてまともになた・・凄すぎ)
【3日目】ホロンボ・ハット(3,658m)→キボ・ハット(4,710m) 9km
朝起きると快晴でご来光を拝め、朝日に生えるキリマンジャロを見た。「待っててよ」 歩き出すと霜柱が出てきた、富士さんと同じ高さだから当然だが太陽に照らされ寒くない、昼ごはんまでフリースもいらなかった。ランチを食べたラストウオーターポイント以降は草もない荒涼とした大地が永遠続いている。少し食欲が落ちてきたが頭痛等の症状は孫ともどもなし。(割といけそう) 後半は風も出てきて少し寒くなってきた。やっと長い道が終わり昼過ぎキボハットに着いた。(ほっとするまもなく夜0時スタートなので夕食まで仮眠) 17時ごろ夕食、(ほとんど喉を通らないので持ってきたカップ麺を無理やり食べた。孫は出された麺を食べた・・まだ少し元気だ)その後急いでアタックの準備をし仮眠。
【4日目】キボ・ハット(4,710m)→ギルマンズ・ポイント(5,685m)2km
ギルマンズ・ポイント(5,685m)→ウフル・ピーク(5,895m) 2.5km
ウフル・ピーク(5,895m)→ホロンボ・ハット(3,658m) 15km
23時起床し寝袋などパッキングするも頭が回らない。何とかまとめ出発したのは0:30。サブガイドが先頭、続いて孫、そして私とガイドが続く。地形が解らないので、前の人に付いて行く事だけを考え一歩一歩進む。息が苦しいが、ぎりぎり付いて行ける。孫も必死で食らいつく。喘ぎながら稜線のギルマンズ・ポイントまで来た。(ここで下山しても登頂証明書は出る)孫が座り込んで動かない、苦しいらしい。ここで下ってもOKと伝えたが、しばらくして「行く」と立ち上がった。(ダウンから蘇った・・がんばれ)私も何とかついていける。ここから急登が終わり比較的緩やかになったのが幸いし、薄明かりの中ついにウフルピークの標識が見えてきた、もうすぐだ、夢に見た頂上だ。6:25分遂にサミッツ・・・・やりました。 感動もつかの間、高山病の症状が出ている孫を1分でも早く下山すべく、ガイドが両脇を抱え下り出した。私も付いていくのがやっとだ。氷河の写真を撮っていたら、見失った。下っていくと二股があり太いほうは別ルートで、ガイドが一人待っていてくれた。(危なかった知らずに別ルートを下るところだった)後はどんどん下り、(キボまでの下部は砂走りがあり、元気なら駆け下れるが無理だ)何とかキボ・ハットに着いた。しばし休憩と衣装替えをしていると、ガイドから提案が(当初予定のホロンボ・ハットまで歩き3658m宿泊予定を、用心のためにホロンボ・ハットからジープでさらにマラングゲート1550mまで下り宿泊)当然OKを出しました。1時間強休憩し、ホロンボ・ハットへ。(ここも早く高度を下げるため速足) 何とか昼過ぎ到着し、ランチは食べれないので抜き、3時間ほど待ってジープが到着し、無事マラングゲート下山。(ジープは11人で満載だった)
めでたし・めでたし
【追伸】
カップ麺とエネルギー系ゼリー飲料は有効
山頂付近は-15℃ほどあるので、手袋はスキー用でも指先感覚無かった
ネックウオーマー、アンダータイツ・シャツ等も有効
ダイアモックスは自分に合っているか一度試したほうが良い
山頂の氷河は見事だ、ゆっくり見たかったが・・・
孫の頑張りはすごい、これを乗り越えたので何でもできる
コメント
この記録に関連する登山ルート
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自分も20歳の時に、キリマンジャロを登りました。懐かしいです。ギルマンズポイントからウフルピークはきつかった思い出があります。頂上で缶に入れてあったノートに名前を記入したことがすごく記憶に残っています。でも、雪が少ないですね。登頂したことで人生が変わりました。お孫さんに拍手を送ります。
今回は孫に連れて行ってもらったようなものです。実は私英語が超苦手でいろいろ通訳してもらいました。30年前20歳でよく行きましたね、その頃のキリマンジャロはもっと迫力があったと思われます。登った勲章は宝にします、ありがとうございました。
tyobinyiさん、こんにちわ。 コメントではお初になります。
お孫さんにとっても一生忘れられない登山の思い出になりましたね^^
tyobinyiさん、初日からトイレ通いのハプニングたいへんでしたね^^;
しかしキリマンジャロにまで行ってしまう行動力は素晴らしいです!
行動力!ぼくも見習わなくてな
e-sannこんにちは、e-sannの山行記録楽しんでます。体力が徐々に衰えている私は、行くっきゃない、後がない、追い詰められ無理やり行ってます。人生何とかなるものです。
スゴイですねー。そしてなんとも羨ましい
じっくり。じっくり読ませて頂きました。
4000m、5000mの世界。ワタクシは富士山で一撃で高山病なりました(笑)
見知らぬ植物に昆虫に。食事も美味しそうで見てて楽しくなります。お孫さんの頑張りにも脱帽、根性ありますね(^^)
文面見るとヒマラヤにも行かれてるような・・
sin-kazamaさんこんばんは、じっくり読んでいただいて光栄です。
いつも口をきいてもらえない、お小遣いをやっても「うん」のみ、そんな孫がキリマンジャロに行ってくれました。(ニンジン超高過ぎ)
今、二人とも登れたんや、あんな遠くのアフリカまで行けたんや、なんか夢の世界です。
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