雪山ジャン!《奥穂高岳〜西穂高岳 縦走》
- GPS
- 22:57
- 距離
- 30.7km
- 登り
- 4,142m
- 下り
- 4,103m
コースタイム
- 山行
- 14:31
- 休憩
- 8:36
- 合計
- 23:07
天候 | 快晴☀️.° 微風/ 日暮れ後、強風(ボトルの吸出し口が凍った) |
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過去天気図(気象庁) | 2023年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
白出沢 2,200m以降、雪と岩のミックス。 ルートは不明瞭だが、外せば浮石地獄なのでわかる。 リアルボルダリングができて楽しい。 但し、前には進まない。 奥穂高岳 完全に雪山、最初ビビったが、トレースがあるので楽勝。 ジャンダルム 夏道を知らないが、雪の付いた下りはバックステップで下りる。登山道は雪で埋まり、ほぼ垂直のトラバースをすることになる。ピッケル1本に全体重を乗せて、足場を変えたりもした。かかるGは非常に大きく、2回滑り落ちた。一回目はピッケルで止め、2回目は雪を蹴りこんだ。 救助ヘリが接近してきた、あのトラバースが核心部でしょう。 ジャンダルム〜間ノ岳 登山道は、岐阜県側に位置し、雪で埋まっていて不明瞭。分からない時は、獣が歩いている所が登山道の確率が高い。 西穂高岳 暗闇でも歩ける至れり尽くせりの登山道。 登山道は長野県側が主で雪も少ない。 |
写真
感想
楽しい地獄でした。
楽しいのはもちろんジャンダルム登頂。連日の快晴と気温が高いのとで、穂高の雪は溶けているだろうと思って望みましたが、完全な雪山でした。雪山装備は一応もっていきましたが、前爪がないのは明らかな失敗。
厳冬期なら雪が締まっていて、落ちるのは必至でしょう。この時期の雪はまだ若いので、蹴り込めば弱い部分があります。
特に登山道の雪なんかは脆いです。あと岩石がちょこっと顔をのぞかせている処を、ボルダリングの要領でクリアしました。
それでもジャンダルム手前の、垂直に近いトラバースの雪壁は、本当に恐怖でした。
映画アルピニストや、登山家 中島健郎の映像が自然と思い出され真似をすることによってクリアしました。恐怖を感じながらも、もの凄く気分が高揚し、すごく楽しかったです。
この青空の下、ジャンダルムの雪壁に単独で取り付いているクライマー。
あ〜絵面が見たい。
救助ヘリの救助隊にはそう映った事でしょう。
近くでホバリングしてくれた事は大変力になりました。
私は雪山ド素人でしたが、この緊張感の高い山行を一日中続けたことで、見違える程成長したと思います。
今では、ピッケルとアイゼンさえあれば、ど
この雪山でも登れる気がします。
地獄は、西穂高岳への縦走。
楽観的観測で、勝手に雪はないと思っていましたが、そんな事はない。雪山です。
間ノ岳まで全部緊張を強いられ、楽なところは一切なく、次々と現れる登り返しにもう勘弁してくれと思いました。暗くなる前に間ノ岳を越えられて胸を撫で下ろしました。
ここでの繰り返しのトラバース、バックステップが良いトレーニングとなりました。
しかし積雪期の奥穂高岳〜西穂高岳の縦走は、地獄過ぎてもうやりません。
帰りの運転では幻覚が見え、車が止まってると思って急停車したら、車が消える。対向車が来たと思ったら、消える。
あまりの長時間の緊張に脳が疲れたのでしょう。幻覚バンザイ🙌
余談ですが、ピッケルが傷だらけとなり、岩🪨を掴むので、安くは無いグローブが2個、逝ってしまいました。
縦走、金かかる💰
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重量9kg
エナジードリンク 500ml × 3
水 500ml × 2
アイゼン
ピッケル
ヘルメット
その他備品
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