大喰岳周回(飛騨沢〜槍ヶ岳〜槍沢〜中ノ沢)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 24.5km
- 登り
- 2,604m
- 下り
- 2,604m
過去天気図(気象庁) | 2015年04月の天気図 |
---|---|
アクセス | |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
4/11(土)
8:30新穂高−10:30白出沢出合−13:00槍平小屋
朝起きると予報通りの雨。
計画的には早立ちしたいところだが、濡れてまで行動するモチベーションはなく、雨脚が弱まるまで二度寝。そうこうしている内に出発時間は8:30…。
ゲートを過ぎてすぐにシール歩行可能。白出沢出合まで何度か板を脱ぐ。
白出沢には新しい堰堤と強烈な増水の跡。
滝谷出合は板を脱いで徒渉して、対岸の雪壁をスコップで削って乗り上がる。
この周辺は全体的に沢の割れとデブリの荒れ方がひどい。
13:00に槍平小屋到着。当初はこの日中に肩の小屋に上がる予定だったが、霧雨気味のガスでげんなりして早々に行動終了。まあ、本日はアプローチということで。。
しばらくすると歩きの若者三人組が登場。彼らも明日飛騨沢を詰めて槍ヶ岳に登るとのこと。
明日のルート変更とGWの計画を煮詰めて、18:00に就寝。
4/12(日)
1:30槍平小屋−4:00飛騨乗越−5:30槍ヶ岳−7:00槍沢滑降−10:00中岳・大喰沢間コル−11:00槍平小屋−14:00新穂高
0:00起床。満点の星空の中、黙々と飛騨沢を詰める。
上部の急斜面は板を担ぎ、雷鳥の鳴き声に励まされながら、二時間半で飛騨乗越に到着。
空気の澄んだ黎明の北ア稜線を下弦の月が明るく照らす。
肩ノ小屋でアイゼンに履き替え、日の出と共に槍の穂先へ。
槍の穂先は黒々としており、心配していたアイシーな斜面もなく山頂に到着。
山頂で槍平小屋にいた歩きの三人組とも合流。のんびり景色を楽しみ、肩の小屋に戻る。
7:00に槍沢へドロップイン!まだまだ斜面は硬く快適滑降とは言い難いが、広大な槍沢を滑るのは気持ちよい。
標高差550mほど滑降して大喰岳の南東に派生する岩尾根を巻き、中岳と大喰岳のコルに向かってカールを登り返す。
この登行ルートは前日地図を見て決めたのだが、傾斜は比較的緩いものの、表層が薄く剥がれたデブリにカール一帯覆われており、あまり気持ちよくはない。
暑さに喘ぎながらデブリの中を詰め上がると、稜線直下で風に叩かれたカリカリの雪壁が立ちはだかる。
仕方がないので板を担いでアイゼンを装着し、ダブルアックスの雪稜登攀スタイルで登りきる。
到着した場所は中岳と大喰岳のコル。ここから稜線を挟んで反対側の中ノ沢を滑り降りる。
中ノ沢の上部は岩が露出しているので、そのまま担ぎ。
雪が出てから板を履くが、西面なので10時ではまだカリカリ…。
しかし沢幅が広く、滑落してもある程度止められるぐらいの硬さなので、エッジを効かせながら慎重に滑る。
中ノ沢の中部は一旦ノドで狭くなっており、そこに表層が剥がれた固い雪崩トレースが注ぎ込んでいる。
ここをやり過ごすとデブリの規模が増すので、斜面脇をギルランデ気味に滑り抜ける。
デブリ帯を抜けた後は、ザラメ気味の斜面を今までの鬱憤を晴らすかの様にかっ飛ばす。
中ノ沢も快適な滑降とは行かなかったが、標高差900mを一気に滑り降りるのはやはり爽快。
槍平小屋からの帰路は滝谷出合でお昼寝したりしながらのんびりと。
他の方の記録にも書かれているが、例年よりも沢の割れが早いのが気にかかる。
また、3000mの稜線エリアも黒々としており、GWの計画が危ぶまれる。
14:00新穂高到着で、温泉に入って帰京。
前日の悪天で当初の予定は消化できなかったが、大喰岳周回というオリジナル?なラインも引けてそれなりに満足。大喰沢や南沢も気になるので、次回はパウダーかザラメの時期に滑りに行きたい。
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