萩原沢岳:独標2,339m(中三ノ沢岳撤退)御嶽山モルゲンロート&ご来光・風越山から
- GPS
- 08:50
- 距離
- 10.0km
- 登り
- 1,494m
- 下り
- 1,503m
コースタイム
13:40P吉野林道-13:05カヤトの丘-12:45風越山-12:40中央アルプス展望台-10:55天狗山-9:50独標(2,339m)
天候 | 晴れ のち 雲が少し出たり消えたり 風弱し 朝の山頂寒い(標高2,339m) 木曽福島9時の気温8.6℃→高度換算(独標で-0.9℃) カメラカバーとして使用している耳当付きの冬期用の帽子が役立った! 手袋を4種類準備した、2枚重ねが必要となった |
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過去天気図(気象庁) | 2010年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(又は塩尻ICより、R19号を中津川方面に進む 又は伊那ICからR361号の権兵衛トンネルを通り、R19合流点を中津川方面に進む) -小野の滝(交差点)を東側に曲がり、県道266号線 に入る-右折して滑川の橋を渡り吉野集落へ-林道吉野東野線を進むと風越山登山口P(数台駐車可、ボックストイレあり) 〜カーナビがないと道に迷うかも? |
コース状況/ 危険箇所等 |
・風越山登山道(吉野-風越山-中央アルプス展望台)は、一般登山道。 ・独標尾根(中央アルプス展望台-天狗山-独標:萩原沢岳 三角点2,388m)は、踏み跡が少なく、崩壊地点、藪こぎ、極端な急勾配などの危険箇所を含むバリエーションルートで道迷いのリスクが高い。バリエーションルート・一般登山道にかかわらず、山行は自己責任で。 ・中央アルプス展望台の先の1880ピーク手前は倒木が多く、北側をトラバースすると通過し易い。またその先の下りの熊笹のヤブこぎは、北側をトラバースすると通過し易い。(13枚目の写真) ・天狗山の上りは極端な急勾配、山頂手前の岩山部はコース取りが難しい。テープなどのマーキングが参考になる。(写真ダイジェスト1) ・天狗山から先は、樹林帯の日陰部はアイスバーン状の残雪で、アイゼン+ピッケル使用。 ・天狗山から独標までは、薄い踏み跡を頼りに、ほぼ稜線に沿って進む。過去に枝打ちされた痕跡がある。 |
写真
感想
年中通行料金無料のR19を利用して、中央アルプスの風越山(上松町)の登山口を目指す。3台程の駐車場には、ボックストイレが設置されていた。下山したらマイクロバスが一台止まっていた。途中ですれ違った団体さんを待っているようだった。
前日、日の出の時間を確認しないまま、適当な時間に家を出た。運良くちょうど明るくなり始めた時間に、登山口を出発。暗かったら、仮眠する予定だった。最初から急登が連続し、樹間から赤く染まり始めた御嶽山がわずかに見えた。急いで登り、カヤトの丘手前の見晴らしの良い場所で、なんとか御嶽山のモルゲンロートをカメラに収めることができた。風越山の山頂は、山頂と思えないような場所に三角点と標識があるだけで、ほとんど展望はない。すぐ先は、中央アルプス展望台の標識がある北側の展望の良い場所。偶然到着時、宝剣岳と三ノ沢岳の間のコルからご来光を見ることができた。今年の中央アルプスは、極端に気温が高い日があったためか、雪解けが進み、標高2,000m以下にはほとんど残雪がなかった。天狗山の上りは恐ろしいほどの急勾配、ルートの見極めが必要(赤テープが多少参考となる。)。天狗山(2,118m)の先からは、樹林帯の日陰部で、残雪がアイスバーンとなっていた。このため独標まで、アイゼンを装着して、ピッケルを使って登下降。
早朝は、ほぼ快晴だったが、次第に雲が出たり、消えたりで、御嶽山の山頂は雲に覆われてしまった。天狗山と独標の中間点辺りから上は、背の低い樹木となり視界が 開ける。乗鞍岳-笠ケ岳-奥穂高岳-前穂高岳などの白い北アルプスが見られた。独標の頂上は槍ケ岳山頂のような岩山の頂点で360度の展望が得られ、岩とハイマツが混在していた。山頂からは、南側の糸瀬山に続くギザギザの稜線がある。すぐ南に見えるギザギザの小さな塊は、蕎麦粒岳。北から東まで、麦草岳-木曽前岳-木曽駒ケ岳-三ノ沢岳-熊沢岳-空木岳-南駒ケ岳-安平路山-恵那山-南木曽岳などが見えた。山頂に着いた時点で、だんだん雲が増えてきた。早い昼食とした。水は、1.5L用意したが、寒かったせいか、半分程余ってしまった。グレープフルーツが、良い水分補給となった。大きな種が入っていたので、部屋で発芽させてみることにした。山頂の岩陰には、登頂記録のためのビンが置いてあった。
早朝に出れば、中三ノ沢岳までは行けることは確信していた。雪の着き方によっては、三ノ沢岳まで行けるかもと予想していた。独標から眺めて見ると、中三ノ沢岳までは、樹林帯のアイスバーンの急勾配を下り、また登り返す状況に見えた。その先の三ノ沢岳の急勾配の上りは、無雪期はハイマツのジャングルで、ほとんど歩行不能。独標から眺めると、ハイマツは雪で隠れていて、比較的楽に登れそうに見えた。しかし、アイスパーン状と思われる急斜面を下るのは、富士山頂上付近のようなアイスクライミングに近い危険度ではないかと判断。結果、中三ノ沢岳へ行くのも取りやめ、撤退することとした。八本爪のアイゼンではなく、12本爪のアイゼンを持ってくるべきだった。京都の某山岳会のこの三ノ沢岳の登頂記録を読んだが、無雪期で中三ノ沢岳少し上で一泊。ハイマツのジャングルを通過するのに相当てこずったようだ。下りは、上松Aコースを使ったようだった。この時期が、三ノ沢岳にアプローチするには、好条件かも知れない。(三ノ沢岳の南斜面の雪質次第か?)
独標から上松Aコースを眺めると、雪解けはかなり進んでいそう。7合目までは、ハイペースで登れそう。樹林帯はアイスバーンかも。前岳〜木曽駒ケ岳の稜線には残雪あり、アイスバーンか?このルートなら、春先に木曽駒ケ岳へ登頂できるかも?
コメント
この記録に関連する登山ルート
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面白そうなルートですね、ここは歩いたことがありません。
5月から6月のうちに是非歩いてみたいと思いました。
独標から三ノ沢岳までの尾根の様子はどうなんでしょうね。日帰りピストンでは無理そうですか?
いずれにしても、時期を見定める必要がありそうですね。
alpsdakeさんの記録、詳細でとても参考になります。
taka4さん、おはようございます。
このコースは、展望が良く、おもしろいコースなので、今回で3回目でした。
_麑椶蓮▲襦璽箸慮極めに苦労しました。
回目は、日帰りで、中三ノ沢岳までピストンしました。見事に途中でテープにつられて、違う稜線に迷い込んでしまいした。 独標から中三ノ沢岳までは、晩秋で、少し積雪があり、藪も薄くなっていたため、倒木が多いもののなんとか到達できました。針葉樹林帯なので、展望は、岩の上と、樹間の切れ間からある程度です。途中の岩場からは、蕎麦粒岳・独標が良く見えました。
2麑椶砲覆襪函▲襦璽伴茲蠅鮟話里靴燭燭瓠一般ルートのように歩けました。
Googleで『中三ノ沢岳 蕎麦粒岳』検索すると、トップランナーで、参考となる山行記録がありました。中三ノ沢岳〜三ノ沢岳の歩行は、相当難易度が高いと思われます。
また中央アルプス展望台から先の1,880地点までの上り上部は、6月中旬にはシダ類が生い茂って、足元が見えなくなるかもしれません。天狗山〜独標までは、 シャクナゲが咲いているかも知れません。
(参考)Googleで『中三ノ沢岳 蕎麦粒岳』検索
http://www.google.co.jp/search?sourceid=navclient&hl=ja&ie=UTF-8&rlz=1T4GGLL_jaJP366JP367&q=%e4%b8%ad%e4%b8%89%e3%83%8e%e6%b2%a2%e5%b2%b3%e3%80%80%e8%95%8e%e9%ba%a6%e7%b2%92%e5%b2%b3
早速に詳細な情報をいただきましてありがとうございました。お礼が遅くなり申し訳ありません。
ここ数日、なんとか連休に休めるよう悪戦苦闘しております。そのせいでおそらく初日はダウンでしょう。
それはそうと、調べるほどなかなか手強そうなルートですね。やはり早発ちがカギとなりましょうか。山中一泊しても、行ってみようと、俄然意欲が湧いてきました。
行ってきましたらまた、結果をご報告申し上げます。
ありがとうございました。
taka4さん、おはようございます。
最近のtaka4さんの多くの山行記録に、訪問していたようでした。すべての30件を拝見させて頂きました。なんと半数近くの同じようなコースを歩いていました。
残りは、私では無理なコースや、未知のコースでした。
またアップされるであろう山行記録を、楽しみにしています。
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