霊石山 ~晩秋の里山をゆっくり歩く~
- GPS
- 05:10
- 距離
- 8.4km
- 登り
- 336m
- 下り
- 332m
コースタイム
- 山行
- 3:53
- 休憩
- 1:15
- 合計
- 5:08
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
上りに使った南面のコースは道の痕跡はあるものの現在は使われておらず、倒木や灌木で歩き難くなっています。伊勢ヶ平から三角点までの間も道は無く笹の茂みの中を歩かなければならない所もあります。伊勢ヶ平から下山した林業試験場までは道が明瞭で歩き易いです。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ジャンパー
ズボン
靴下
グローブ
日よけ帽子(キャップ)
登山靴
サブザック(19L)
行動食(飴)
予備食(シリアルバー他)
飲料(お茶600mL)
スマートホン(GPS+ナビ)
iPad mini(GPS+ログ)
ドローン(MavicMini)
サブバッテリー
カメラ
腕時計
ラジオ
ヘッドライト
手拭い
ティシューペーパー
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感想
先日の山での転倒から10日ほど経ち、唇の腫れもひいてきた。左腕はまだ力が入らないし、歩く時にもやや腰に負担を感じるが、それでも何とか快方に向かいつつある。日曜日は良い天気だという予報なので、リハビリを兼ねて近くの山を歩いてみようと思った。近くの山で最近歩いていない山ということでいくつか候補を挙げてみたが、今回は河原町の霊石山へ行ってみることにした。
霊石山は5年ほど前に歩いたことがある。→「霊石山 ~車道を使わずに三角点を目指す~」( https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1598257.html ) けれども、道はずいぶん荒れていたので今でも歩けるものかどうか気になっている。前回同様できれば車の通れる舗装道路は歩きたくないので、上りは前回と同じコースを辿り、下りは林業試験場へ続く道を歩いてみることにした。上り口は前回の国英神社ではなく地図に実線の記してある民家の脇から入ってみた。
しばらくは山道があったが、そのうち倒木(竹)と背の高い雑草で道がわからなくなった。谷筋は草が多くて歩行が困難なので、竹林や杉林の下草の少ないところの尾根を登ってみた。しばらく歩くと,枯れ枝や落ち葉の積もった作業道らしきものが見えてきたが歩きにくそうだったので、堆積物の少ない尾根を歩いてみた。しかし、廃道脇の高まりに石地蔵を見つけて、そこが旧参道らしいことが伺えたため、なるべくその道を歩いてみることにした。ジグザグの廃道を上っていくと見覚えのある古い石垣に出くわした。石垣を巻いて進むと石段が現れ、広場と小屋と石塔のある廃寺に着いた。地図にはここの名称は記してないが雑草も少なく、それなりに手入れはされているようだ。地蔵や古く大きな墓石もあるので,何らかの由緒のある所なのだろうが、説明版や標識がないのでこれが何なのかはその時はわからなかった。後で調べたら,麓にある最勝寺が昭和30年までここにあったのだそうだ。
この先には「登山道」の標識があったので、それに従って階段を上っていった。階段の先にはお堂があったが、その先の道はよくわからない。方向的に、右方向だろうと踏んで、右の林の中に入った。杉林の中にうっすらと踏み跡があるような気がする。下草は少ないのでどこでも歩けるのだが、なるべく道の痕跡が伺える場所を探して歩く。そのうち車道を横切り、「伊勢ヶ平」の標識の立った道に入った。そこからは明瞭な道で、更に杉林の中の道を進むと、広い盆地状の場所に出た、伊勢ヶ平だ。前回訪れた時には腰より高い草が生い茂っていたが、今回はどうも草刈りがしてあるようだ。周囲には腰高の草が茂っているが、中心部はせいぜい踝(くるぶし)丈の草しか残っておらず、シートを敷いて日向ぼっこでもするのにうってつけの場所だ。せっかくここまで来たのだから、その少し先にあるはずの三角点を訪ねてみた。道なき森の中をGPS
を頼りに進むと、アップダウンを経て三角点へ辿り着いた。あまり人が訪れた形跡はない。写真を撮ってから山頂広場方向へ引き返した。伊勢ヶ平から先は下草の刈られた明瞭な道があり、不安なく進むことができた。
三角点から20分ほど歩くと山頂広場に着く。ここが舗装された自動車道の終点で、駐車場と休憩舎がある。ジオパークの説明板もある。テレビの中継施設等のアンテナもいくつかみられる。西側が開けていて以前はそこがハンググライダーの滑空施設だったのだが、現在はロープが架けられており使われていないようだ。その代わりに,そこから少し北側に進んだ場所が切り拓かれており、新しいハンググライダー・パラグライダー滑空場所として整備されている。日曜日なのに人はいない。そういえば最近、ハンググライダーやパラグライダーが飛んでいるのをほとんど見ることがないなぁ。せっかく開けた広場があるので,ここで少しドローンを飛ばしてみた。高度を上げると強風警報が出るのは、さすがハンググライダー飛行に適した場所なんだと実感できる。
ドローン映像(2分29秒)
下りは林業試験場へ向かう,北側の道を下りた。こちらの道は林の中を九十九折りに下っていく,歩きやすい道だ。標識はあまりないが、大体の方向が分かれば迷うことなく進むことができる。時々色付いた広葉樹がみられるが、この季節にしては少し寂しい感じだ。そのうち、林業試験場の裏山に入った。様々な樹木があり,それぞれに説明板が取り付けられている。山を歩いていてもそこにあるのが何の木なのかわからず寂しい思いをすることが多いので、これは勉強になる。春になったらまた訪れて樹木の名前をだんだん覚えていきたい。名前がわかるということは記憶だけでなく理解が深まるということで、何の変哲もない山歩きを充実した自然探索に変えることができる。説明を読んだり写真を撮ったりしていたら,ここで思いの外時間を費やしてしまった。最後に山林の自然と林業について子どもたちが楽しみながら学べる施設、「トッキーノ館」に立ち寄り見学と休憩をした。そこから先は舗装道路を歩いて霊石山の西~南の縁をなぞって出発点まで戻った。
一度歩いたことのある山でも、少しコースを変えたり視点を変えて見てみることで新たな発見ができ、楽しく歩くことができることがわかった。樹の名前がわかればもっと楽しめるんだろうなぁとも思う。距離や標高を競うばかりではなく、自然を楽しむことも山歩きの醍醐味だ。身近な場所で様々な視点で山を楽しむこともどんどん行えるようにしていきたい。
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