笈ヶ岳
- GPS
- --:--
- 距離
- 12.6km
- 登り
- 1,630m
- 下り
- 1,630m
コースタイム
天候 | 晴れのち雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年04月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
野猿広場から標高1200mまでが道が悪く滑落の危険があります。慣れていない方はロープ持参が望ましい。 |
写真
感想
いつかは登ろうと思っていてなかなか行けなかった山。ついに登頂。
登山道が無いので、一年のうちヤブが残雪で埋もれている4月から5月上旬までしか登ることの出来ない、非常にチャンスの限られた山。GWに登ろうかと思っていたが、先週末が2日とも晴れの予報になったので、急遽行くことに。
金曜は仕事も落ち着いていたので午後半休をとって、14時に小田原を出発し東名を西進、名神、北陸道と進み、石川県に入ったところ、尼御前SAで仮眠。
翌4/24.。
30分以上も寝坊し、大急ぎで出発する。なんと天気は予想に反し小雨である。登るのをあきらめようかと思ったが、とりあえず登山口までは行くことに。小松ICで降り、白山スーパー林道の入り口にある自然センターに着いた頃には空は晴れ渡っていた。
今日登るジライ谷からのルートは笈ヶ岳の唯一の日帰り可能なルートとして最近認知されてきつつある。今日も3パーティがすでに出発しようとしていた。自然センターから野猿広場というところまでは尾添川沿いの遊歩道である。野猿広場でジライ沢を渡渉。水量は少なく、靴は濡らさずに渡れる。それにしても物騒な名前だ、ジライ谷。これからの難路が思いやられる。
さて、このジライ谷であるが、実に危険なルートであった。結論から言うととても一般には進められない。自分の経験上、こんな危険なコースをビレイなしで登ったのは初めてである。慣れている人でないとかなり厳しいと思われる。それでも多数の人が何の気なしに登っている。笈の人気に高さには驚くばかりだが、やはりテントを背負ってでも安全なブナオ山から行くべきだと思った。
それはともかく、異常に急なルートのため見る見るうちに標高は上がる。傾斜が緩くなると雪がついてくる。なんとか無事に冬瓜山に到着。ここで頂上から戻ってきた単独行のおじいさんに遭遇。なんと長靴で、アイゼンもピッケルも無し。あまりに無謀な装備で驚いたが、すごいつわもので、なんと昨日から登りはじめて道に迷ってしまい、国境稜線(石川/岐阜)でビバークして今日登ってきたそうだ。すごい方がいるもんだ。
冬瓜山からはほぼ安全なルート。今シーズンは雪も多いせいかヤブもほとんど無く快調である。国境稜線の直下だけは少々悪く、十分注意。稜線上は完全なる冬山であった。たかだか1848mの山であるがもうすぐ5月なのにこの寒さ。今年の天候はやはりちょっと異常かも。正午を目標にしていたが11時 20分に笈ヶ岳山頂に到着。かなりへばったが、時間的には順調であった。
山頂で群馬から来られた単独行の方と一緒になり、一緒に下山することにした。山頂で飯を食っていると天候が崩れ、なんと雪になった。大急ぎで出発する。幸い、視界はまだある。国境稜線からの下降は慎重に行くが、ここは12本爪+ピッケルでないと厳しかった。群馬の方は軽アイゼンとストックだったのだが、滑って少し危ないことになってしまった。やはりこの山なめてかかれない。
冬瓜山まで戻ると天候も落ち着いてきた。でも風花は常に舞っている。やっぱこの日は相当寒かったのだろう。ジライ谷の下降点を誤らないように注意しながら下り、何とか尾根に乗った。最後の最後まで気が抜けない岩場が続くので気が気でない。無事に渡渉点について本当にホッとした。
(行動時間: 10時間40分)
翌日が完璧な晴れの予報だったので、これで帰るのももったいなく、近くの越前の荒島岳を登りに行くことにした。
途中、白山白峰の田舎料理屋に立ち寄る。堅豆腐のチャーハンとうどん、味噌汁がとても美味しかった。堅豆腐も味噌も自家製だそうだ。おかみさんも一見さんの私にとても親切でした。地元の方が飲み会で大いに盛り上がっており、自分も一緒にビールを飲みたくなった。。。
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