金峰山→甲武信ヶ岳→雲取山(奥秩父縦走)
- GPS
- 77:29
- 距離
- 61.3km
- 登り
- 4,301m
- 下り
- 5,258m
コースタイム
瑞牆山荘6:00→7:16大日小屋→7:56大日岩→9:52金峰山10:51→12:16朝日岳→13:48大弛小屋
(2日目)
大弛小屋6:00→6:53北奥千丈岳→7:32国師ヶ岳7:40→9:59東梓10:05→11:49富士見→13:25水師→14:00甲武信ヶ岳14:25→14:46甲武信小屋
(3日目)
甲武信小屋5:10→6:04破風山避難小屋6:08→6:48破風山→7:57雁坂嶺→8:29雁坂峠→9:00水晶岳→10:32雁峠→11:00笠取小屋11:14→14:01将監峠→14:08将監小屋
(4日目)
将監小屋4:35→6:31禿岩6:36→7:15北天のタル→8:16狼平→8:45三条ダルミ8:55→9:24雲取山10:08→11:12七ツ石山11:17→13:29鴨沢
天候 | ずっと快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年04月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
(瑞牆山荘〜金峰山) 大日小屋登ってしばらくでアイゼン装着 ※以下雁坂嶺までアイゼン必要 (金峰山〜大弛峠) たまにヒザぐらいまで沈む。 (大弛峠〜国師ヶ岳) 雪は深かったがしっかりクラストして埋まってヒザまで (国師ヶ岳〜甲武信ヶ岳) 国師ヶ岳〜水師は27日に雪が降って以降、1日の入山が初? たまに腿まで埋まる。油断するとトレースを見失い何度か引返す。 ただし注意すればテープがずっとあるので安心。 この日は甲武信ヶ岳側からの登山者はいなかったが、翌日は多数あった。 (甲武信ヶ岳〜雁坂峠) 雁坂嶺でアイゼンを外す。雪がないって歩きやすい! ただしたまに雪が出現。アイゼン外した直後の雁坂峠までの下りで滑る・・・。 (雁坂峠〜笠取小屋) 古礼山の巻道がおっかない。自分は軽アイゼン着用。 巻道じゃなくてピークを登るべきだった・・・。 (笠取小屋〜将監峠) 巻道を行く。問題なし。 (将監峠〜雲取山〜鴨沢) 禿岩の前後1時間ぐらいは雪が凍って怖い箇所が数か所あり。 もうアイゼンはいらないと思ってリュックの奥底に・・・。 軽アイゼンを着用したが禿岩で外した途端、おっかないトラバースが・・・。 そこ以降は問題なし。 |
写真
感想
ある旅行記を読んで以来、行きたかった金峰山〜雲取山の奥秩父縦走。
GWはずっと天気予報も晴れ。行ってきますか!体力と経験を考慮し、自炊小屋泊りで。
5月4日には予定があるので、4月30日〜5月3日の4日間の行程。結構余裕があると思っていたが、それが全然そうでもなかった・・・。
(1日目)
瑞牆山荘を6:00に出発。この日の予定は大弛峠まで。5日分の食糧と3リットルの水が重い・・・。
大日小屋の上から雪が出てきて、それ以降はアイゼン必須。雪と荷物の重さにやられながらなんとか金峰山到着!
富士山・南アルプス・八ヶ岳・浅間山・・。景色サイコーです。
・・が、すでにけっこうヘロヘロ・・・。この先大丈夫か??
と思っていたところ頂上で話した人に「縦走は初日が荷物に慣れず一番きついんだよねー」と励まされ、一気に大弛峠へ。
といっても雪あり、朝日岳への登り返しありで、コースタイムよりだいぶかかる。
大弛小屋で確認したところ、27日に雪が降って以来甲武信ヶ岳への入山者はなくトレースは期待できないよう。
ただし翌日は大弛峠から10名以上が入山予定。おそらく明日はこの山行一番の難所。みんなでがんばりましょう!
日暮れとともに消灯の大弛小屋システムで就寝。
(2日目)
6:00大弛小屋出発。5:00発のテント組に続き3人目を行く。
昼までに甲武信ヶ岳に着けばできれば雁坂峠まで、というつもりでいたがこれは全然甘かった・・・。
雪はしまって思ったより歩きやすい。
前国師周辺で国師ヶ岳への分岐が見つけられずさまよったりうっかり北奥千丈に登ったりしながら、何とか国師ヶ岳到着。
(しっかり探せば何ということはなく分岐を発見。 巻きこんでしまった2名の方、申し訳ありませんでした)
国師ヶ岳は静かないい山頂でした。
そして甲武信ヶ岳への稜線へ。樹林帯の似たような尾根を国師のタルまで下る。
単調だし、油断するとトレース・テープを見失うので精神的に疲れる・・・。
今度こそ国師のタルだろうと3回ぐらい思って国師のタル通過。登り返してやっと東梓。
この時点で大きく予定時間を超過。雁坂峠は絶対ムリ。
雪はそれほど多くはないが、コースを外さないように歩くことがこんなに疲れるとは思わなかった・・・。
この稜線唯一の眺望、両門の頭で少しやる気を復活させつつさらにいくつかのアップダウンを越える。
特に水師手前の2,396m峰への登りはこの旅一番きつかった・・。
実際にはそうでもないのかもしれないけど、疲れがピークのところにきたので相当やられました。
とにかく14:00ごろには甲武信ヶ岳へ到着!歩いてきた稜線を眺め充実感にひたる。この日は甲武信小屋泊。
・・しかし残るはあと2日。2日で雲取までいって下山できるのか?明日将監峠まで行かないとムリ。
この2日、雪のおかげでコースタイムでも歩けず若干自信をなくし明日笠取あたりに泊って適当に下山するかなと日和ってたところ
翌日将監峠まで行くという方に「オレは行くぞ!」と励まされる。この方もあと2日で雲取に行くそう。
20近く若い自分が行かない訳には行かないでしょう。果たして本当に行けるのか?と不安を抱えつつ就寝。
(3日目)
気合の5:10出発。この日も快晴。破風山避難小屋まで一気に下る。目の前にそびえる破風山の急登を前に休憩。
この登りも途中凍ってたりでかなりキツかった。その後は順調に東破風山・雁坂嶺と通過。
予定より早く雁坂峠着。なんとか将監峠まで行けそうではないか!
雁坂峠では前の晩励ましてくれた方と一緒になる。
この後、雲取山まで抜きつ抜かれつほぼ一緒のペースで歩くことに。
雁坂峠から先はほぼ雪も消え、笹の茂った野原の向こうに常に富士山の見える気持ちのいい稜線を歩く。
途中古礼山の巻道の雪にてこずったものの、順調に雁峠着。
雁峠から見える笠取山の高さに日和って、笠取小屋からの巻道で将監峠を目指す。
尾根と沢を何度も巻き、危なっかしい橋を何度か渡り、ひたすら平坦な道を行く。
将監峠手前の登りでエネルギー切れ。一歩進むたびに息が切れる。
半ばフラつきながら将監小屋到着!水の豊富ないい小屋でした。
将監小屋では、雁坂峠から来たというカップルと話をする。
山でおいしいカレーを食べるために鉄鍋と10合の生米・生野菜を持参し、
26キロの荷物を背負って山を登る姿勢に感動。
うまい米を炊くために吸水と蒸らしに余念のないその姿にも感銘を受けました。
どうやら明日には雲取山の山頂に立てそうという期待感の中、就寝。
(4日目)
さらに気合の4:35出発。小屋上の急坂を登り、飛龍山への巻道に入る。
割と単調な道で、早起きのせいもあり眠い目をこすりながら歩く。
・・が飛龍山手前で雪が復活。結構滑って眠気ふっとぶ。禿岩をはさんで1時間ぐらいは油断なりませんでした。
その後は若干のアップダウンを繰り返しながら、割と平坦な道を行く。
このあたりから雲取方面からとのすれ違いが多くなる。高まる期待感。
狼平手前でついに雲取山が見える。一気に三条ダルミへ。ここでしばし休憩。
あとはとにかく30分登るだけ。気合を入れて無心で歩く。きつい登りもすぐそこのゴールを思えば苦にならない。
気持ちいい風の吹く中、ついに9:24雲取山到着!!!
富士山、南アルプス、歩いてきた稜線がすべて見える。
人目もはばからず「ついたー!」と叫ぶ。前回登った時の10倍感動!
甲武信ヶ岳で励ましてくれ、ずっと同じペースだった方と握手しさらに感動!
ちなみにこの方はこのあと、石尾根で奥多摩駅まで下りたよう。尊敬します&ありがとうございました。
すでに限界気味の自分は、勢いで七ツ石山に登ったものの、大人しく鴨沢に下山。
晴天にも恵まれ、いろいろな人と話ができ、素晴らしい旅でした。
コメント
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kontaka さん はじめまして
奥秩父主脈縦走路の旅おつかれさまでした
大弛からどうするかコブシまでか雁坂峠までかなやみますね
そして4日もかけて雲取山へ着いた時の感動がまたよみがえって来ました。
あーまた行きたくなってきた・・・
甲武信までの雪にはホント苦労しましたけど、
達成感モリモリの楽しい山行でした。
2日目の途中からは、もはや甲武信に着くことのみ考えてました。
雁坂峠なんかよく考えたなと(笑)
これからどんどんいい季節になりますし
yasuhiroさんもぜひまた歩いてください。
自分もいつか逆ルートを行きたいです。
素晴らしい紀行をを読ませて頂きました。感激のあまりどうしてもコメントしたくてサイトに登録してしまいました。
どの写真もきれいで見飽きません。特に金峰山から大弛、国師、甲武信への道は大冒険ですね。笠取から雲取の道も雪が無い時でさえ「尾根筋に獣道が多いので一人では危険だから行かないでください。」と言われた事がありました。
自分の体力ではもうとても無理な行程ですが、読んでいるだけで楽しくなりました。
コメントありがとうございます。わざわざ登録までしていただいて恐縮です。
終始天気も良く、いい旅でした。
同じルートをもう1回・・・はしばらくいいですがどの山も単体でも素晴らしい山でまた行きたいです。
特に国師ヶ岳は静かないい山頂でした。
このあと大弛までの車道が通じるとにぎやかになるのかもしれませんが。
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