赤岳・横岳・硫黄岳周回
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- GPS
- 10:54
- 距離
- 21.1km
- 登り
- 1,656m
- 下り
- 1,639m
コースタイム
- 山行
- 4:07
- 休憩
- 1:07
- 合計
- 5:14
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
美濃戸口で、警察官に行き先や登山計画書の提出などについて質問されました。 美濃戸口からやまのこ村への道は、皆さん書かれている通りの悪路でした。最低地上高が低い車は避けた方が良いと思います。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
4月末に行かれた方のレコを読んで、軽アイゼン(6本爪)&ピッケルを携行。 アイゼンを履いたのは、行者小屋から文三郎尾根の階段下までと、硫黄岳から下った赤岩の頭から赤岳鉱泉への下り途中まで。 表層の雪が緩んでいるところが多いので、ピッケルを持参して正解だったと思いました。 |
その他周辺情報 | 赤岳頂上山荘に宿泊。二食付きで8,800円でした。食事なしの方も含めて、20人程度が利用していました。 下山後は、樅の湯を利用。17時以前は大人500円です。 昼食に、道の駅こぶちざわで蕎麦を食べようと寄ったら大盛況で、大盛は注文不可と言われてしまいました。 |
写真
装備
個人装備 |
軽アイゼン
ピッケル
エマージェンシーブランケット
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
サンダル
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ナイフ
カメラ
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感想
今年は残雪が少ないと聞いて、八ヶ岳主峰の赤岳に登ってきました。昨秋から今冬にかけて、蓼科山、編笠山・権現岳、北横岳、天狗岳と登っていて、早く赤岳に登りたいと思っていましたが、思いがけない早い時期の達成です。
【5月2日】東京から中央道を利用しましたが、かろうじて本格的な渋滞を避けることができました。そういえば、韮崎辺りの反対車線(上り)で文字通り炎上している車を見かけましたが、大丈夫だったのでしょうか?
快晴のやまのこ村に車を停めて出発。ロングTシャツ&ロングタイツの上に、ショートTシャツ&ショートパンツという、夏山の装いですが、まったく寒くありません。途中から雪が出てきますが、アイゼンを着ける必要もなく、そのまま進みます。
行者小屋手前で阿弥陀岳・赤岳・横岳・硫黄岳が見えてくると、またその上空に真っ青な空が広がっていると、否応なくテンションが上がります。
行者小屋で昼食をとり、スパッツ&アイゼンを装着して出発します。最初はどうってことない感じでしたが、中岳との分岐辺りから傾斜がきつくなりました。そのまま進むと階段が現れ、悩んだ挙句ここでアイゼンを外しましたが、正解でした。
階段のはるか先に小さく見える、中岳・阿弥陀岳の稜線に立つ標識がなかなか近づいてきません。それでも、左右に見える雄大な景色を励みに登り続け、やっと稜線にたどり着きました。西に見える中岳・阿弥陀岳を結ぶ稜線の格好良さに見とれていましたが、ふと南を見ると南アルプスを背景にした権現岳が見えて、再びテンションアップ。その勢いで最後の岩稜を登り切って山頂に到着しました。
すでに富士山は姿を消していましたが、霞みながらも南・中央・北のアルプスを見渡すことができました。
ストーブが焚かれた頂上山荘の食堂(談話室)で冷たい生ビール(800円)をいただきながら、明日向かう横岳・硫黄岳の景色を楽しみました。
夕食後、18時半頃の美しい日没を楽しみました。それにしても日が長くなったものです。
【5月3日】4時半頃に外へ出て、日の出を拝みました。昨日は見えなかった富士山も、雲海に浮かぶように聳えていました。日が昇ると景色が急に生き生きとしてきます。昨日の午後には霞んでいたアルプスの山々も、朝の澄んだ空気の中、くっきりと見えました。
赤岳から赤岳展望荘への下りには、何箇所か雪が残っているところがありますが、ステップが出来ているので慎重に足を乗せれば大丈夫。アイゼンを着ける必要はありません。地蔵の頭から三又峰へ向かう途中にはハシゴや鎖があったり、やはり雪が残っているところがありますが、ここも慎重に進めば問題ありません。
進むにつれて、赤岳と阿弥陀岳の間に見える南アルプスの景色が変化するのが楽しくて、何度もシャッターを切りました。
横岳奥ノ院の先には、ハシゴを下って岩稜の細い道を鎖伝いに通るところがあります。ここが一番スリリングでしたが、鎖をつかんでいれば大丈夫です。
ここを越えると足元の状況が一変して、いかにも火山地帯といった趣きになります。硫黄岳山荘まで下って、硫黄岳山頂への地味な登り返しをゼイゼイ言いながら進むと、広い山頂に到着します。
ここから見える景色の素晴らしいこと。今日歩いてきた赤岳からの道のりはもちろん、その向こうの南アルプス、中央アルプス、御嶽山、北アルプス、その手前には蓼科山と天狗岳が綺麗に見渡せます。穏やかな風の中、大勢の人が荷物をおろして景色を堪能していました。
ここから赤岳・阿弥陀岳を左前方に見ながら、赤岩の頭まで下ります。このままノーアイゼンで赤岳鉱泉まで下りようかと思いましたが、赤岩の頭からのいきなりの急坂に恐れをなして、スパッツ&アイゼンを装着しました。正直、雪がグズグズになっているのでアイゼンがどれほど効いているのかわかりませんが、心理的には意味があったように思います。それより、こういう雪面ではピッケルが役立つということを実感しました。
樹林帯の途中でアイゼンを外し、赤岳鉱泉で一休みします。あまりの天気の良さに水を飲み干してしまったので、ここで給水させてもらいました。無料でした。
赤岳鉱泉からは北沢沿いを進みます。比較的平坦な道なので調子に乗って飛ばしていたら、途中で前のめりにコケました。幸い怪我をすることはありませんでしたが、気をつけなくてはダメですね。
最後は木漏れ日が気持ちよい林道歩きでクールダウンして、絶好のコンディションだった赤岳・横岳・硫黄岳周回を終えました。
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