鋒岳《九州百名山》
- GPS
- 08:37
- 距離
- 15.8km
- 登り
- 1,712m
- 下り
- 1,710m
コースタイム
天候 | 小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
早朝の県道214号を走り鹿川(ししがわ)渓谷に入った。今村橋を渡った処に駐車場があり既に満車に近い車が止められていた。登山口は駐車場から更に2卆茲慮道終点の鹿川キャンプ場にあるようだが、だき山からの下山の便を考えここから歩くことにした。しとしと降る雨の中、雨装備を整えて出発した。キャンプ場へと続く車道は通らず渓谷沿いの遊歩道を進んだ。鹿川渓谷は大岩がゴロゴロ転がり一枚岩を流れる滝もあり素晴らしい。遊歩道は2.5万図にもなく県道と大きく離れだして不安になるが、結果短絡道であったようで尾根を意識して適当に登っていると県道登山口からの登山道が合流してきた。
鹿川の支流の谷の右岸を進み鋒岳の直下に達すると「←鋒岳スラブ取り付き」の黄色い標識に従って入り込むと一枚岩の圧倒的な岩壁が立ちはだかっていた。岩屋さんは此処を登るのだろう、ハーケンが打ち込まれていた。登山道に戻り少し進むと第1渡渉点で飛び石伝いに左岸に渡った。右岸に鋒岳スラブを流れる大滝があり圧巻だ。梯子やロープのある険しい道を15分程進むと第2渡渉点に達した。地図を確認しようとしたら無い! どうやら第1渡渉点でカメラを出した時忘れてきたようだ。この先地図なしでは進むことは難しい。雨も降るのでマップケースなしでは明日からの山行にも支障する、仕方がないので30分掛けて第1渡渉点に戻った。マップケースを発見し一安心。
第2渡渉点は鋒岳展望所への分岐でもあり左岸の少し高い所に展望所があるようだが雨で雲が掛かり行っても展望は得られそうになくパスした。第2渡渉点は岩が水流で穿たれ樋のようになった溝を流れるので簡単に跨ぐことができた。谷を離れ斜面を少し登ると鬼の目林道に達した。林道を少し下りヘヤピンカーブの所で再び谷に下りた処が第3渡渉点、渡渉してまっすぐ進むと雄鋒(おんぼこ)、谷沿いに行くと雌鋒(めんぼこ)で、先ずは鋒岳主峰の雄鋒に向かった。鋒岳(1,277m)山頂に達すると花期は過ぎつつあるがアケボノツツジが満開であった。
先に道が続いているので行ってみるとスラブの先端に達しているようだ。どうせガスで見えないのでパスし第3渡渉点に戻り雌鋒(1,230m’)へと向かった。谷を下るが大岩越えがかなり厳しい。山頂直下に到ると梯子とロープで一枚岩の山頂に這い上がった。山頂標識に「日本最大のスラブ(一枚岩) 雌鋒岳」と記されていた。天気が良ければさぞ素晴らしい景色だっただろう。風が強く寒いのですぐに引き返し、第2渡渉点から林道に上がった所まで戻った。更に林道を東に進み鬼の目山を目指した。谷の右岸を進み堰堤のある所で林道は右に去って行った。更に谷の岩場を進み左岸の斜面に取付き急斜面を這い登り鬼の目山に到った。
鬼の目山(1,491m)は、今日の最高峰で3等三角点「鬼目」が置かれていた。大崩山の南に位置し鹿川越を介し稜線上にある。展望は一部だけありそうだがガスでどうしようもない。山頂標識だけを撮って国見山を目指して南西尾根を下った。200m余り下降して100m余りの登り返しとなった。国見山は稜線のピークから南東に飛び出している。分岐のピークは存在感があるので国見山北峰(1,391m’)として置いた。鞍部は1,375m程でそれなりに縊れていた。
北峰に戻り西への稜線をなだらかに進んだ。路面が柔らかく雨で泥んこ状態の道が続いた。途中のポイントは1,324mの標高点で比較的しっかりしたピークだ。稜線には所々にアケボノツツジが咲き目を楽しませてくれた。だき山(1,420m)の登りもしっかりした斜面で登り切ると3等三角点「中ノ藪」があった。西へと進むと様相が一転して険しい大岩の横を巻いて稜線を通過し、ひと際しっかりした岩峰の南側を巻いて西側の稜線に復帰すると「だき山西峰→」の表示があった。さっきの岩のピークに登頂できるのかと右に折れると直ぐに西峰(1,400m)山頂に到った。ここでもアケボノツツジが咲き誇っていた。
西に続く稜線はこの先も岩稜が厳しく緊張を強いられた。下山は竹の畑山経由と正面コースが県道沿いの林道入口に書かれていたが、竹の畑山は持ってきた地図にはなく、迷ったらどうしようもないと思う反面、比較的赤テープが多く付いていたので行けるかなと葛藤していると分岐の標識が現れたので竹の畑山へのルートを決断した。しかしイメージしていた尾根とは違うようで道が無くなってしまった。やはり地図なしで侵入するのは拙いので正面コースにトラバースして北への尾根を下った。危険個所は続き910mの小ピークに到ると漸く落ち着いた。ピークで男性が一人休憩していた。駐車場には登山者らしい姿があったが山中で初めて出会った人だった。だき山を目指し西峰の近くまで行ったが雨で気がめげて断念したとのことだった。
小ピークを過ぎると普通の登山道となり危険はなくなった。やがて林道終点(663m)に達するとさっきの男性の車であろう福岡ナンバーのワゴン車が止められていた。この後は全く問題のない林道歩き10分余りで県道に到った。県道は登り坂で900mの道程で50m程標高を上げ今村橋駐車場に戻ってきた。
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