記録ID: 634972
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沢登り
丹沢
早戸川水系 太礼ノ沢〜円山木ノ頭北尾根
2015年05月09日(土) [日帰り]
- GPS
- --:--
- 距離
- 7.1km
- 登り
- 803m
- 下り
- 797m
天候 | 曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■太礼ノ沢(垂井沢) 10m上流に隣接して合わさる瀬戸ノ沢と同様、早戸川支流では初級向けの沢。 標高870〜900m間に出現する大滝群は右よりそれ程苦も無く巻ける。 遡行グレード:1級 [啼餐畍誉鄒は魚止橋の先で昨年からゲートができてしまい 駐車は魚止橋100m手前の路肩が膨らんだ2箇所にそれぞれ2台ずつ、 あとは魚止橋のすぐ手前路肩に邪魔にならないよう3台、 丹沢観光センター入口の本間橋を渡った路肩に2−3台ほど。 ゲート前と魚止橋を渡ったすぐ左は空けておきたい。 伝道(早戸川林道終点の広場)から右斜め後ろの早戸川大滝への 登山道を入り、ひと登りして一旦下ったところにある造林小屋の前を 通過してそのまま左の水平道を少し進み、木橋が2つ続く20m手前で 左下に下りるトラロープのついた踏み跡を進む。 平地を抜け早戸川に出て、対岸から2本の支流が水量比1:5で 合わさるのが見える。 上流側が瀬戸ノ沢(1級)、下流側が太礼ノ沢でその間10mほどしかない。 瀬戸ノ沢出合に向け最近鉄板橋が固定設置されている。 おそらく森林作業者用のものであろう。 太礼ノ沢に入ると標高820mまで2〜4mほどの小滝が続くが いずれも左右どちらか容易に巻ける。 標高830m辺りは右岸に4m岩を筆頭に崩落岩群と倒木群のやや開けた 河原となっている。 倒木群をかわすため右側(左岸)を巻くと最近整備された作業径路。 これをそのまま登ると瀬戸ノ沢と太礼ノ沢の界尾根へ行ってしまうので 適当なところから沢へ戻る。 I弦870m二俣状を左へ行けば大滝含む連瀑となる。 1.5、3、2m小滝を越えると堂々と落ちる10m大滝だが、 右(左岸)のザレからそれ程苦も無く高巻ける。 10mの上には6×8m、4m、2段6×10mと続き、 上から見るとなかなかの落差だ。 すべて右から巻ける。この辺は1級の沢ならではだ。 すぐの1.5、2m連瀑を越えると右(左岸)の苔岩ゴーロから 湧き水あり。 左(右岸)からは水の少し流れる2本の支沢が合わさる。 い修慮紊眈滝が8つほど現れるがどれもどちからから容易に巻くと 標高975m二俣。 水量比は2:3で本流はやや水量の多い右沢だ。 右沢は岩の間を流れ落ちる2段2mとY字状4m滝で、岩の左側から 問題なく巻き登れる。 標高1000m二俣状を左へ進むと少々ゴルジュ状となり小滝を4つほど 架けるが、これも特に問題なく小さく巻ける。 ヂ瑤脇遒妨きを変え開けたゴーロとなり、標高1055mで左からやはり ゴーロ支沢が合わさり、標高1060mで再び二俣状。 左沢に進路を取ればもうこの辺ですっかり水涸れだ。 しばらく進むと最後の棚である4m涸棚。卦蕁櫃曚匹捻曚┐鴇しで 標高1150m三俣となる。 中央に進んで30mほどで左上の尾根状に這い上がって、太礼ノ頭と 円山木ノ頭との中間コルを目指す。 沢をそのまま進んでも最後は急峻なザレになっているためです。 Δ海粒Ψ┐梁堯碧楷崑堯円山木沢、瀬戸ノ沢、太礼ノ沢)は下山が 問題になる。 駐車している箇所に戻るにはバリエーション尾根なので、地図読みが できることが前提。 一番まともなルートは本間ノ頭(ほんまのかしら)から丹沢観光センター裏 に下りるもので、踏み跡とハンドメイドの標識も時折ある。 あとは瀬戸ノ頭から早戸川大滝右岸尾根を下る大滝新道の踏み跡か 無名ノ頭から北に向け下降する尾根(最後が踏み跡不明瞭)、 太礼ノ頭から瀬戸ノ沢と太礼沢の間の界尾根(標高1125辺りが迷う)、 そして今回使った円山木ノ頭から円山木沢と太礼ノ沢との界尾根であろう。 丹沢三峰をアップダウンし宮ケ瀬に一般登山道を下りるのが一番安全だが 車の回収等を考えると大変だ。 円山木ノ頭から円山木沢と太礼ノ沢との界尾根は標高1050辺りから 時折ある白ビニールテープと木の土留めの古い作業径路の急下降となるが 径路はかなり古く長いジグザグを切りながら、下部は時期柄繁茂した ブッシュの中を少々掻き分けるなどルートロストしないよう注意。 最後は円山木沢出合にある大岩の岩小屋を潜って早戸川を靴底程度濡らす 徒渉で対岸に渡る。 一段下流側に上がれば伝道に続く明瞭な道に出る。 ちなみにこのエリアは以前からヤマビル生息域であるが、出発前と休憩時に ディート成分入りの虫除けスプレーを靴全体、中の靴下とズボンに 散布しておいたのでまったく見られなかった。 というよりも年々出没エリアが変化しているので少ない印象。 虫除けスプレーは塩水などよりも持続効果があり、ヒル専用忌避剤よりも ランニングコストが低いです。 ■丹沢限定沢登り記録集(ALL by kamog) http://mt-farm.info/tanzawakiroku.html ■沢登り講習 http://mt-farm.info/ |
写真
撮影機器:
装備
個人装備 |
Tシャツ
長袖インナー
タイツ
ズボン
靴下
雨具
ザック
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
タオル
ツェルト
カメラ
ロープ
ハーネス
ヘルメット
確保機
ロックカラビナ
クイックドロー
スリング
ロープスリング
セルフビレイランヤード
タイブロック
ハンマーバイル
ナイフブレード
渓流シューズ
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感想
9年振りに太礼ノ沢へ遡行図取りに行きました。
これだけ時間が経つと記憶も記録も風化の彼方。
ほとんどお初の沢(オンサイト)状態です。
先週はちょっと難し目の沢が続いたので
1級レベルの沢にはホッとします。
雨も何とかもってくれました。
下りは初めてとなる太礼ノ沢と円山木沢の界尾根(円山木ノ頭北尾根)を
使いました。
地形図見ると後半部がかなり急なのでちょっと不安でしたが
古い作業径路がジグザグと錯綜しており外さないよう下れば
円山木沢出合にある大岩の岩小屋にちょうど出ました。
この尾根で毛の手袋(Wrangler)を片方拾いました。
お心当たりのある方はご連絡ください。たぶん男性ものです。
帰り道途上、宮ケ瀬湖畔の無料駐車場の入口でタヌキさんの亡骸が
仰向けにひっくり返っておりました。
お花を手向けてきました。(合掌)
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コメント
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私らのような沢初心者向きのようなので、近々行ってみたいと思います。
ヒルですが、同日原小屋沢に入ったのですがまったく見ませんでした。去年、すぐ下の本間沢では下山後、足元に何匹もひっついていたものです。
ヒルも当たり年や天候に左右されるのかな?
お会い出来ず残念でした。また、よろしくお願いします。
今年は全体的にヒルちゃん少ないですね。
(それはそれでちょっと寂しい気も)
早戸川水系のメジャー沢で難易度順に易しい方から並べると
瀬戸ノ沢(1級)
太礼ノ沢(1級)
伝道沢(1級上)
原小屋沢(1級上)
本間沢(1級上)
鳥屋鐘沢(1級上〜2級下)
カサギ沢(2級下)
円山木沢(2級)
ってところでしょうかね。
ちなみに遡行グレードは私の体感印象です。
ご参考までに。
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