悲願!蛭ヶ岳周回踏破(玄倉〜ユーシン〜棚沢ノ頭、臼ヶ岳南尾根〜ユーシン)
- GPS
- 11:15
- 距離
- 25.6km
- 登り
- 2,343m
- 下り
- 2,339m
コースタイム
- 山行
- 9:50
- 休憩
- 1:21
- 合計
- 11:11
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ゲートから先の林道、歩くにはいいがチャリはちょっと無理があった。あんなに荒れてるとは思わなかった。 破線ルートはやはり不明瞭、経験、慣れが必要です。 |
写真
装備
備考 | 虫よけわすれた。頭回りには常にハエ?羽音を聞きながらの山行でした(;^_^ |
---|
感想
念願の蛭、制覇!
昨年春、県民の森〜鍋割〜塔〜小丸尾根〜二股、菩提峠〜表尾根〜塔〜丹沢〜天王寺尾根〜塩水橋を続けて踏破。
秋には、神ノ川〜袖平経由で蛭を狙ったが日没リスクにより姫次で撤退。
半年ぶり、日が長くヒルが出ないこの時期に満を持してコース選定。
焼山ルートと迷ったが駐車リスクあるため、玄倉からの周回コースを計画、ただし玄倉ゲート〜ユーシンロッジ分岐は自転車利用が前提(自転車はゲートから先も通行可能とのこと)。
秘密兵器、チャリ利用によるCT大幅短縮の目論見が、ゴロゴロ岩ズブズブ砂の悪路&予想以上の急勾配により大ハズレ!道程の半分近く、自転車を押し歩く…予定が狂う。 登りのチャリは歩くよりキツいのね…体で覚えた。
チャリをユーシン分岐にデポし、熊木沢出合の取り付き発見までは順調、河原からいよいよ登山道に入る。が、そこからはやはりマイナールート、踏み跡が少ないので滑りやすいし、油断するとコース外れていることも何度か…ただし往路はYAMAP地図にルート表示があり、GPS併用すれば精度はイマイチだが大きく外れる不安ナシ!逆に帰り(臼ヶ岳南尾根)の破線ルート(ルート表示ナシ!)に不安がよぎる。
途中、10名ほどのグループ?とすれ違ったのみ、鹿の大群でもいたら怖すぎ!熊も出るとか…孤独=不安なひとり旅が続く。
先は長い…ゆっくり時間を掛け棚沢ノ頭、丹沢〜蛭の主稜線に出た時は、安堵!
たくさん人が歩いている!に純粋に感激した。
丹沢名物の木道…なんて絵になるんだ!そしてなんて歩きやすいんだ!歩幅が合わないとか、逆に歩きづらいというご意見もあろうが…木道って素敵!ワンダフル!!!
鬼ヶ岩〜蛭ヶ岳山頂までのビクトリーロードを悠々と楽しみ、ついに最高峰、悲願だった蛭の頂に立つ!
残念ながら遠望はなく富士は拝めず。しかし過去に歩いた鍋〜塔、塔〜丹、風巻〜袖平〜姫次の稜線、さっき登ってきた熊木沢〜棚沢の尾根、そしてこれから向かう臼ヶ岳〜ユーシンの尾根が一望でき感慨一入。
やっとこの場所に立てた…ひとり祝杯、美味さ過去最高!
時間オシ気味、この先のルートも不安だらけ!なので早めにメシ、食後の一献も省略して先を急ぐ。
あそこは急だな…えげつない、と朝、熊木沢から見上げた蛭〜西方面への下降ルートは、上から見下ろすと遠目に見えた以上のまさに崖!メインルートとは思えない、丹沢屈指の難ルート?登って来るひとばかりで下るひとが少ないのも頷ける。
一気に300m降下し登り返す、また下って登り…山頂から見た稜線のとおりこなして臼ヶ岳山頂。 も〜登り返しはイヤ!
ここで一服していると、檜洞方面からひとり上がって来られたおばさまが…日帰り?この時間ではとても麓までは無理… 蛭ヶ岳山荘泊とのことでホッとして先を急ぐ。
ここからは孤独、時間、そして破線ルートとの戦い!
道らしき道がない!基本、丹沢的なステップらしいモノはなく、木の根や石を足掛かりにズルズル滑るように下るのでつま先にかかる負担が大きい。テープと木に塗られた赤丸を必死に追いながら降りるが、踏み跡少なくまた微かな正規?ルートも荒れており何度もロスト。稜線沿いに降りればOK!を理解しつつも、立ち止まり地図を見、辺りを見回し遠くに目をやりながら、かつ鹿さん熊さんに怯えながら降りる。
通ってみたかった水晶平、この肉体的疲労と精神状況ではとてもとても楽しむ余裕などなく、ただ薄気味悪いだけ…足早に先を急ぐ。
この期に及んでまだ登り返すか…そこからまた滑るように降り、そしてまた登る…尾根ルートの怖ろしさ。登り返す分そこからの下りが余計に心を挫く。
17時が近づく。川・水の音は聞こえてくるが視界に捉えられない…焦りを感じつつ痛む足を気にする余裕もなくなった頃、ようやく右手にユーシンロッジと思われる人工物が現れる。
助かった…途中からマークが極端に少なくなり、踏み跡はあるもののホントにこっちでいいのかな?と振り返る余裕もなくなっていただけに、心底ホッとした。
ロッジから、窓を開け閉めする音が確かに聞こえた…あっ、誰かいるんだ!…ロッジの入口正面まで降りたが人の気配があるような佇まいではなかった…それ以上考えるのはやめた。
針葉樹と巨岩と苔のロッジ前庭を経て朝デポした自転車までたどり着き、一気に力が抜けた。
帰りは一気!朝登りで苦労した分、楽々あっという間にゲート駐車場まで駆け下る!…自転車持ってきてよかった!と思った瞬間。 でも実際にはパンクに気をつけながら無意識にゆっくり…帰りもなんだかんだ40分も自転車に乗っていた計算、18時ちょうどにゲート着。
中年鈍足には無謀な挑戦?
トータル11時間以上、チャリ分込みだが距離20km・累積標高差は2000mを超えた?はいづれも過去最高、当然疲労度も過去最高!でもやっと登れた蛭ヶ岳!しかも一度は見たかったユーシンブルー!や水晶平の幻想の世界などなど、このルートならではの丹沢の真骨頂?を垣間見ることができたような…
昔はメジャーであったであろう、でも今は簡単には立ち入ることすらできない神奈川最後の秘境?巨岩と深い緑、青い水面のユーシンの世界。。。
30年前?にタイムスリップしたかのような錯覚を満喫!今日も体はボロボロ、でも振り返れば楽しい1日だった!
しばらく丹沢はいいや…と思いながらも、次はどっから登ろうか?まだ歩いたことがない大倉から?やっぱ焼山からの縦走…、西丹沢から檜洞?…などと考えてます。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する