甲斐駒ヶ岳 絶景を独り占め
- GPS
- 12:35
- 距離
- 26.0km
- 登り
- 2,216m
- 下り
- 2,203m
コースタイム
- 山行
- 1:45
- 休憩
- 0:01
- 合計
- 1:46
- 山行
- 7:50
- 休憩
- 2:56
- 合計
- 10:46
摩利支天周辺はルートがわからず彷徨ったため恥ずかしいことになっています(笑)
天候 | 5/16 小雨のち曇り 5/17 快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車場はガラガラ この時期、南アルプス林道バスは北沢峠から6.5Km手前の歌宿まで 歌宿以降は林道を歩いて北沢峠へ |
コース状況/ 危険箇所等 |
○歌宿〜北沢峠 単調な林道歩き。各所で林道整備の作業中でした。 ○長衛小屋のテント場 GW営業が終わり夏営業は北沢峠までバスが開通後の6/12からです。 このためテント場は無料開放でした。テン場の水場は途中でホースが破れているためシンクまで流れていません。水源はすぐ近くの斜面途中ですが、昨年と比べて水量が少なく降雨直後のせいか土の匂いが強かったです。飲用は北沢峠の「こもれび山荘」で調達した方が良さそう。ついでにビールも(笑) ここのテント場は隅にビニール袋や紙クズなどのゴミが目に付きました。夏場の利用者が多いせいかと思いますが、ガラ空きのテン場にゴミは少し悲しくなります。 ○北沢峠〜仙水峠 長衛小屋からしばらくは残雪の上を歩くところがいくつかあります。この時期歩く人が少なくトレースがわかりにくいです。早朝は雪が固く沢に向かって傾斜となっているので注意を。 ○仙水峠〜駒津峰 残雪もなく危険なところはありません。 ○駒津峰〜甲斐駒ヶ岳 直登コースで登りました。大きな岩の割れ目や窪みを手掛かりによじ登るルートです。最低限のマーキングしかないので視界不良時は注意を(岩に慣れた方ならどこでも登れるでしょうが)。下山に利用の場合はロープ等がないと厳しいと思います。 ○甲斐駒ヶ岳〜駒津峰(摩利支天、巻き道経由) 摩利支天へは巻き道を下って分岐から進めば問題ありません(途中ハイマツで道がわかりにくいところがあります)。自分は分岐のずっと手前から薄い踏跡を辿ってしまい、しばらく彷徨いました(笑) 花崗岩の砂礫を通る巻き道はこの時期歩く人が少ないせいか、踏跡がとても薄いところがあります。マーキングも少ないので視界不良時には注意を。 直登コースとの合流手前で短い雪渓を横切ります。傾斜のトラバースなので雪に慣れていない方は軽アイゼンの使用を。 ○駒津峰〜北沢峠(双児山経由) 双児山の前後に残雪があります。登山道は稜線通しではないところもあり、稜線通しだと雪が切れてヤブとなっているところが多いので、マーキングを頼りに夏道を辿った方が無難です。ただし雪が緩んでいるので踏み抜きに注意。 |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
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写真
装備
備考 | 事前情報で雪がほとんどないことを知っていたので、夏山装備プラス防寒対策で 軽アイゼン(チェーンスパイク)を持参したが使わず |
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感想
この時期、長野県側の南アルプス林道バスは北沢峠まで開通しておらず、手前の歌宿から林道を歩くことになる。そのおかげか、広大な北沢峠のテント場はとても空いている。昨年はここから仙丈ヶ岳に登ったが、今年は甲斐駒ヶ岳へ。
始発のバスに乗れば1泊で両方アタックも可能だが、仙流荘まで自宅から4.5時間の運転を考えると単独年寄にはキツ過ぎる。という訳で、今年もユルいスケジュールで北沢峠にてテントを張ってきた。
今回は10:05のバスに乗る予定で自宅を出発。この時点では土砂降りの雨。予報では今日の午後より雨は上がり、明日は晴天となるハズなので躊躇なく車を走らせる。思惑通り松本あたりから雨は止み、空は明るくなってきた。
仙流荘の駐車場は見事にガラ空き。バス乗り場のベンチのポールポジションにザックを置くも誰も来ない。もしかして?の予感通り、貸し切りとなったバスは定刻に出発。饒舌なガイドもこなす運転手さんはいつもより控えめな感じで、気遣ってくださりありがとうございました。
歌宿からはデカザックを背負ってのんびり。途中から小雨が降ってきたのでザックカバーを装着し傘をさして歩く。風もなく蒸し暑くもなく、小雨模様だけど気持ちの良い散歩だ。やがてガラ空きのテント場に到着。テントを張り昼食を食べ、明日のルートの確認に仙水峠の方へ少しだけ歩く。北沢沿いの登山道は雪が積もってるとイヤな感じだが、雪は少なく問題なさそう。という訳で、あとはテントの中で至福の時間を過ごした。
夜中にトイレに起きると満天の星空。これは予報通りピーカンな日となること間違いない。となると興奮してしまい寝付けなくなる(笑)
3時過ぎに起床し軽く食事、4時テント場を出発。仙水小屋に着く頃にはヘッデンがいらないくらいの明るさに。ここで給水と洗顔。人の気配がないので小屋はやってないのかな?(まだ朝の5時前ですが)
仙水峠へ上がると山梨県側の視界が開け、目指す甲斐駒ヶ岳も見えてくる。ここから駒津峰への登り、樹林帯の前半がキツかった。視界が開けた後半は斜度も緩み、振り返って富士山や北岳、仙丈を眺めながら贅沢な登り。駒津峰を過ぎると甲斐駒から直接つながる稜線となり険しいヤセ尾根が続く。八合目からは直登コースを選んだが、ここは「山と高原地図」では破線コース。大きな岩を掴んでよじ登る感じで高度をグングン上げて行く。なかなか楽しいが、足が届かない段差があったり厳しいところも。黒戸尾根のようにハシゴや鎖が完備されている訳ではなく、マーキングも最小限。登れる人は好きなことろを上がって、な感じか。後半は花崗岩の砂礫の急登となり靴のフリクションを利かせて進む。幸いソールを張り替えたばかりなので、ズルっとなることもなく確実に歩を稼ぐ。
ほどなく山頂の標識が見えてきて、7:30一昨年以来の甲斐駒ヶ岳着。ぐるりと360度の絶景だ。一昨年は人が多くて山頂に長居をでききなかったが、今日は自分一人の貸し切り、富士山から南ア、中ア、北ア、八ヶ岳、奥秩父と全部一人占めだ。
時折やや強い寒風が吹くものの、この時期としては穏やかな3000Mの頂だろう。
黒戸尾根から上がってきた二人連れと入れ替わるように山頂を後に。巻き道を下り摩利支天に寄ってみる。なるほどここも絶景ポイント。黒戸尾根から甲斐駒ヶ岳の東面の絶壁が凄い。黒戸尾根の上部はまるで剱岳の小窓尾根のような険しさだ。一昨年はあんなところを歩いたんだ、と改めての感動。
名残惜しいが、あとは双児山経由で淡々と下山。こもれび山荘で昼食後、テント撤収、再びデカザックを背負って林道を下った。
こんにちは♪
甲斐駒、最高の景色ですね(*^▽^*)
行きたくなりましたが…翌日の歩行時間ハンパないですねえ(>_<)ヽ もうちょっと北アでトレーニングをしてから行きます…。
テント!はえますね~。私のダンロップもどきとはやっぱり違う。
edus4100さんコメントありがとうございます。
歩行時間には帰りの林道も入っているので、北沢峠から甲斐駒だけだと6間ほどです。
しかもテント背負っての歩きは林道だけです。
北沢峠のテン場はシーズンだと激コミなので、今は狙い目ですよ。
雨上がりの快晴
空も澄んで遠くまで眺めることができ絶景ですね
しかし...そんないい天気の時の甲斐駒で"おひとり様"で独占とは
羨ましぃ〜 滅多と無いタイミングで行かれたのですね
あぁ〜行ってみたぁい toshi家も「何時かは南アルプス、何時かは甲斐駒」と思ってるんですが...遠いですね アクセスが
toshiさんコメントありがとうございます。
白山も見えないかなぁ、と期待したのですが、残念でした。
昨年の仙丈も山頂は貸し切りだったので、この時期の南アはこんなものかもしれません。
(首都圏からのアクセスが良い鳳凰山は結構混んでましたが)
伊那市まで福井からだと高山〜安房トンネル経由で200Km程度、4時間かからないのでは?
ほとんど下道経由ですが、意外に近いですよ。
北沢峠のテント場はバスが通れば最もラクな場所のひとつなので(バス停から徒歩10分)、ぜひどうぞ。
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