記録ID: 641615
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沢登り
奥多摩・高尾
多摩川水系峰谷川 坊主谷右俣(源頭:鷹ノ巣山避難小屋直下)
2015年05月17日(日) [日帰り]
体力度
5
1泊以上が適当
- GPS
- 06:36
- 距離
- 15.1km
- 登り
- 2,064m
- 下り
- 2,060m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 5:47
- 休憩
- 0:44
- 合計
- 6:31
奥多摩駅着15:30
天候 | 晴 雲量2〜6 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト) 自転車
↓(JR青梅線) 奥多摩駅 ↓(西東京バス) 峰谷(チャリデポ) 【復路】 ↓ 峰谷 ↓(チャリ) 奥多摩駅 ↓(JR青梅線) ※峰谷行、峰谷発は1日3往復しかないので注意 峰谷から峰谷橋(鴨沢や小菅からバスが来るバス停)まで徒歩40分くらい ※チャリはR411(青梅街道)がトンネル多数のため、前後灯火必須。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・沢の分岐が数ヶ所あるが、基本は右へ、右へ。 上部で1か所だけ、左へ行くところがあるが、 本流が明瞭なので、さほど複雑ではない。 ・小虫多し。苔多し。フェルトソール推奨。アクアはきつい。 ・ワサビ田跡が多い関係で、石垣の堰堤が源頭部近くまで断続的にあった。 ・部分部分で倒木や地滑りなどによる藪あり。 ・岩は全体的に薄くて脆く、ザレ気味。直登時も高巻き時も要注意。 ・坊主谷右左俣分岐手前に15m−15m−10mの大滝があり、 大きく右岸(左)側に高巻くところが微妙。 パーティならロープを出した方が良さそう。 ・高巻き部分はうっすら踏み跡があるところもあるが、ほぼあてにならない。 ・登攀具は使わなかったが、上記の三連滝はパーティなら使用推奨。 |
写真
装備
個人装備 |
フェルト靴
ザイル8mm×20m×2
ハーネス
メット
ATC
シュリンゲ3
ビナ3
ブレードハーケン4(クロモリ2・軟鉄2)
ロックハンマー
ストック
水2L
行動食
|
---|
感想
奥多摩の奥、峰谷という場所から鷹ノ巣山の直下まで伸びる、
坊主谷という沢を遡行してきました。
開始早々腰まで浸かる滝壺あり、場所によっては倒木、藪に登路を隔てられ、
中盤の巨大な3段滝は、到底正面からの直登を許してはくれませんでした。
そんな中で目についたのは、時折あった石垣とワサビ田跡です。
その昔、聞いたところによれば、
1990年代くらいまではこの奥深い沢の清流でワサビを栽培していたようで、
コンクリート製の立派な貯水タンクまでありました。
浅間尾根という尾根道から登れば、
峰谷から鷹ノ巣山まで3時間ほどで辿り着くところ、
この沢を4時間半かけて詰めました。
昔のひとびとが、この険しい沢に深く分け入って地を均し、
石垣を築き、ワサビを栽培しながら生計を立てていたことを想像すると、
何とも言えない、不思議な気持ちになりました。
尾根道を下山する途中、峰谷地区の最奥部にある奥という廃集落を通ります。
尾根道の末端には尾根名の由来になったと考えられる「浅間神社」があり、
いくつかあるお社は、あたかも見守るかのように、
揃って奥集落の方を向いて建てられています。
一番の高台にある家が標高約970mもあるそうですが、
この地域のひとびとは、まさにお山と渾然一体となって暮らしていたと想像します。
奥多摩駅〜峰谷間は、バスが1日に3往復しかありませんので、
今回はチャリをバッグに入れて峰谷バス停まで電車、バスで行き、
バス停脇の空き地にチャリをデポして入渓、
尾根道から下山した後はチャリに乗って奥多摩駅までぴゅーっとひとっ走り。
実に楽しい1日でした。
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コメント
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motchさん こんばんは
日曜日に私も鷹ノ巣山に行ってきました。
もちろんルートは全く違いますけど
私は11時頃に避難小屋近くの水場を利用していたので、
私の手からこぼれた水がmotchさんの足元を流れていったかもしれませんね
素人的な疑問ですが、沢の水で体が濡れると寒くないですか??
最初の1滴の水場は、手を浸し続けてはいられないほど冷たかったです
こんにちは。
doppoさんが避難小屋にいらしたころは、
まだまだ藪と水の流れの中で泳いでいましたね(笑)
濡れればもちろん寒いですが、
常に動きつづけていれば、割とすぐ暖まりますよ。
一応はレインギアを装備してるので、すぐにびしょびしょということはないです。
ま、ツボに入れば即濡れます。
乾きやすい服装であることは必須ですね。
もちろん、コットン素材はアウトです。
motchさん、こんばんわ。
沢のぼり、水の勢いが強くて気持ち良さそうですね
わさび田の設備跡や、廃集落を通ったりで、当時の人の面影がぼんやりと見えてくるようなmotchさんらしいレコですね
お疲れ様でした!
こんばんは。
ありがとうございます。
最近はチャリデポがすっかり定着しつつあります。
クルマの時は折り畳み式で、
交通機関を使用するときはクロスバイク、という使い分けもするようになりました。
やっぱり、下山地のバスの時間を気にしないですむってのは大きいですね。
疲れてるのにそこからさらに体力を使わなければなりませんが(笑)。
水はまだちょびーっと冷たかったですが(笑)、
日差しが強かった分、気持ちよかったです。
わさび田があると興醒め、みたいなことがよく沢本に書いてあるんですが、
ぼくは逆にそういう奥地に人間の生活臭があった、
ということに対して、むしろ感じ入るようです。
まだ本格的なヘツリや泳ぎが必要な場所は寒いのでもうちょっと待ちですが、
7月ごろにはもっと上流の丹波川の支流あたりで
ガッツリ泳いで来ようと思います。
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