★稜線から春の立山を撮る 〜別山乗越
- GPS
- 49:05
- 距離
- 8.6km
- 登り
- 812m
- 下り
- 816m
コースタイム
- 山行
- 2:37
- 休憩
- 0:08
- 合計
- 2:45
天候 | 20日:晴れ のち 曇り 21日:曇り のち 晴れ 22日:晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
立山黒部アルペンルート 立山駅〜室堂 往復 4,310円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
室堂から積雪あり。 別山乗越へは雷鳥平へ一旦下りて雷鳥沢左側の尾根に近い側を登る。アイゼン要。 稜線に100m位の所から左側の夏道に合流する。 別山の稜線にはほぼ積雪なし。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ネックウォーマー
毛帽子
靴
ザック
サブザック
アイゼン
昼ご飯
非常食
飲料
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
|
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感想
後の雪山撮影を狙って立山へ。別山乗越から地表が現れ始めた立山や室堂の景色を作品にしたい。
【1日目】
立山駅に車を停めてアルペンルートで室堂へ。室堂で準備を整えてから歩き出す。
平日の朝で観光客もそれ程は多くない。天気も良くて暖かい。5月も下旬なので雪は減り、山肌もかなり露出している。
雷鳥沢のキャンプ場近辺でアイゼンを着け、雷鳥尾根を登り始める。
急登なのでゆっくり歩を進めることを心がけようとするが、いつも焦って歩幅を広げてしまってすぐに消耗する。
気温が高くて汗も出やすいので、ルートに立っている赤旗1本毎に立ち休みをしては水を補給する。
稜線から100mくらい下で雪が減ってくるので左の夏道に合流するように誘導される。夏道に上がってアイゼンを外し、20分ほどで目的地の剱御前小屋に到着する。今日の宿泊は8名で5名が写真撮影、3名が山スキーヤーでそれ以外の目的の登山者はなし。この季節としてはもっともなこと。
午前中は快晴だったのに午後からはガスに巻かれて夜になっても回復しなかったが、翌日を期待して早めに床に就く。
【2日目】
早朝起きてみると晩のうちに少し降雪したらしく地面が白い。しかし相変わらずガスの中。
朝食後暫くするとガスが動き始めて時折り青空も覗くので別山方面へ出撃するが、結局一向にガスが晴れてくれず一旦小屋に撤退する。
下界は快晴なのに稜線にだけ雲が纏わりついているようで、午前中は改善の兆しがない。
今日はもう諦めかと思っていたら午後2時を過ぎた辺りで晴れ始めた。カメラマンは一斉に外へ出て撮影に向かう。
午前中と同じく別山の方向へ向かい、主に日がよく当たっている立山、室堂平を中心に撮影。晩に降った新雪がハイマツの葉に着いて白い花が咲いたようになっているのを前景に利用する。
一旦小屋に戻って早めの夕食を取ってから、夕方の情景を撮影するために再度稜線へ戻る。
室堂平から雲が速いスピードで湧き上がって来て面白い変化をしながら、だんだん夕陽に染められていくのを楽しんで撮影する。
この時期は富山平野の水田に夕日の光が反射するのも見えるので、山と平野の両方に目を配りながら忙しくカメラを操作する。
やがて日が落ち、富山平野にも町の灯が点き始めたので切り上げて小屋へ戻り、一眠りする。
11時にもう一度起き、まだ晴れているのを確認してから出かけて、立山の上空の天の川を撮影する。この日は午後から思いのほか色々と堪能することができた。
【3日目】
3時半頃からみんなが出かける物音がし始めたので目を覚まし、撮影の準備をして外へ出る。
東の空は薄赤く色づき始めているが、雲の筋も見えて最高の条件とは言えない感じ。それでも何かは撮れるだろうと再び別山方面へ。
稜線へ出るとまだ日の出の時間ではないのに立山や剱岳の側面が淡いピンクに染まり始めている。
どこで撮ろうかと考えながら、それでも焦るでもなくゆっくりと稜線を登る。別山近くまで来ると南の方角に富士山が見えるのに気づく。
日の出の時間が近づくのに一向に焼ける気配がないので、方針を変えて望遠で遠くの富士山を狙う。空気は比較的澄んでいるようで170kmを隔てても鮮明に撮影できた。
結局、日の出の時刻を過ぎても付近の山肌は焼けることはなく、別山の山頂まで行ってから小屋へ引き返す。
戻って来た他の人達もがっかりした様子だったが、昨日の午後から夕方にかけて十分撮影できただけラッキーだった。
朝食を済ませ、雪が緩む頃まで待ってから下山する。
天気は次第に良くなって気温が上がり、雷鳥沢に着く頃にはかなり汗ばむようになる。長めの休憩を取りながらゆっくりと室堂ターミナルに戻り、帰路に着いた。
今回は山の景色が変わる時期を選び、後半には天候にも恵まれて久しぶりに撮影を満喫できた楽しい山行だった。
※ Tadが所属する山岳写真グループ「山岳写真ASA」の
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