峰床山《近畿百名山》
- GPS
- 10:14
- 距離
- 15.9km
- 登り
- 1,563m
- 下り
- 1,563m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
山岳会の新緑祭が葛川キャンプ場であった。その翌日伊賀谷山尾根と江賀谷左俣のバリエーションルートを目指し峰床山に登った。キャンプ場を出発し葛川中村町の葛川中学校の裏手から始まる江賀谷林道のゲート前に車を置きたいのだが1台がやっとで、3台の車は坊村の駐車場に置きに戻った。リーダーの軽四を入口に置いて登山準備。先ず今日のミッション1は「伊賀谷山への取付きを見つける」で登山道の無い尾根で取付けそうな所を探して取り付かなければならない。登山口で取付きを探していると足元に蠢く嫌な生物、そう蛭が元気に舞っているのをF田さんが発見した。今は亡き大杉さん直伝のキンチョール作戦で足元にたっぷり振りかけ急斜面を這い上がった。
只管登りが続き標高640mに標高点があるがピーク性は無く現地特定は困難で更に進み進行方向が南に代わると3等三角点「霞ヶ岳」(900m)を発見した。此処に伊賀谷山の標識があったが、最高所は200m程先で等高線から910mと読み取れる所だ。最高所には展望もなく山頂標識もない。一息入れて先に進むと伊賀谷山尾根は右へ右へと回って行き軈て北北西へと進路を変えた。P899、府県境ピークへと結構アップダウンを伴う。右手は江賀谷左俣(スズ谷)で深く切れ込んで直下を抉っているが谷を直接見ることはできない。
府県境尾根を北に下ると久多尾越林道から分岐する林道に出た。開けた明るい林道で更に上方にも道がありトレイルランナーが次々と掛け抜けていた。そう今日は鯖街道ウルトラマラソンの日だ。K藤さんによるとT辺さんが“半”鯖に出場しているとの事だ。時刻は11:25、道端で応援しながら昼食を取ることにした。30分間「がんばれー、がんばれー」と次々とやって来るランナーを声援しT辺さんを探すが遂に巡り合うことはできなかった。ゼッケンが2色あり黄色が小浜からの“本”鯖(77)、青色が梅ノ木からの“半”鯖(43)ということだ。因みにK藤さんは嘗て黄色いゼッケンで走っている。
ミッション2は「峰床山への取付きを見つける」で林道から先は再び道のない尾根を通るので、この尾根への這い上がり地点を探した。何処からでも取り付けるので難なくミッションを終え尾根を北へと辿った。所々ユズリハの藪があるが大したことは無い。次の目標はP916だがその前にある顕著なピーク(約900m)への登りも結構急だ。P916からスズ谷に到る谷の源頭は緩やかな傾斜で下草のなく気持ち良かった。南の鞍部もそんな感じでテントを張れば最高だろう。P916のピーク付近からは展望が良くスズ谷を挟んで南東側にこの後歩く中村乗越南尾根のP914やその後方に比良山系の蓬莱山(1,174m)や皆子山(971m)が見えた。
フノ坂に到ると八丁平と二ノ谷を結ぶ登山道が越えており、峰床山への指導標があり漸く登山道のあるエリアに入った。クラガリ谷を八丁平へ下る道が分岐し、カメラを付けた三脚を担いで下りて行く二人連れを見つけた。峰床山(970m)は京都府で2番目に高い山だ。最高峰は御承知のように此のすぐ南にある皆子山だが以前972mあった標高は平成26年4月の山岳標高改訂で1m縮んで971mとなってしまった。峰床山山頂には2等三角点「久多村二」が設置され南から西方向の展望が良い。皆子山や鍋谷山、少し遠くに愛宕山から地蔵岳の稜線も望めた。
予定時間より1時間遅れている。休憩の後は東に繋がる尾根をオグロ坂峠へと進んだ。鯖街道の古道が越えお地蔵様も鎮座している。山中に入っている2時間の間にウルトラマラソンのランナーは全て通過したようでもう誰もいなくなり静かな峠だった。八丁平へと下ると府県境尾根に源を発する谷に水場がある。府県境尾根に乗り上がると中村乗越で登山道は江賀谷右俣へと下って行った。今日のルートは此処からまたバリエーションルートで府県境尾根を南下し江賀谷左俣を下る。緩いアップダウンの尾根を1卍進むとP914があるので、ミッション3に「P914の位置を特定する」を設定した。先頭を歩くF田さんが此処だと立ち止まりミッション達成した。
この先は地形が複雑でリーダーが先頭に立ち下降点を探すが2.5万図に描かれている点線道は見いだせず急な斜面を適当に木に掴まりながら下って行った。谷音が近づいてくるとそろそろトラバースに入らなければと偵察すると道を発見し左俣枝谷へと巻いて行った。枝谷に下る道は失われ、上から見ると谷沿いにも道は見いだせない。下の方には滝も見えこの先の道形は全く失われているのではないか。谷の道の状況は悲観的で遡行するならともかく帰り道でこの谷に突入するのは進退窮まる可能性があり断念して引き返すことにした。2.2辧標高差300mほどを引き返すのは気が重いがやむを得ない。時間が押しているが暗くなるまでには下りられるだろう。
下りて来る時は道が分からなかったが下から辿ると微かな踏み跡があり稜線の下降点付近まで踏み跡を辿ることができた。2時間50分の道草となってしまい中村乗越に戻ると時刻は16:53、後は登山道だ。明瞭な道となり気を抜いてしまったのが災いして他ルートが合流したものと思い込み旧道なのか尾根をそのまま下ってしまった。2年前に来たことのある土井さんがこんなに荒れていたかなあと疑問を呈したが、4年前に歩いた山本には殆ど記憶がなく暫く進むがやはりおかしい。
2.5万図では尾根の北側を直線的に下っている。正道を探そうと偵察に出るが何時までも見つからず江賀谷右俣に達して漸く明瞭な道を発見した。遠くまで来過ぎて、コールするも聞こえず、余りにも急斜面を下ってしまったので戻るのが憚られ、正道を通り上から合流するしかないと大急ぎで登り返した。何度もコールするが声は届かず意外な程登り返すことになってしまった。漸く間違い点に達しコ−ルすると漸く返事があり、皆の登り返してくるのを待って合流することができた。またしても30分余りの時間ロスをやってしまった。
正道を下るが2.5万図のルートは全然違って真っ直ぐに江賀谷右俣に下りて行き谷沿いに下る道が正道だった。何度も渡渉を繰り返し険しい右俣を下って行った。左俣が合流する地点は江賀谷林道の終点で左俣を渡渉して林道に這い上がった。左俣を覗いてみると倒木が谷を塞ぎ道形は怪しそうだった。江賀谷林道はF田さんの情報だと橋が落ち渡渉が必要かもと云うことだったが、法面崩壊箇所が1箇所あっただけでユンボが置かれていた。特に問題もなく林道を進み暗くなる前に葛川中学校に戻って来ることができた。
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