記録ID: 646948
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
奥秩父
バラクチ尾根〜三ッ山〜雲取山〜白岩山〜猿鼻の尾根・[周回]
2015年05月27日(水) [日帰り]
埼玉県
東京都
山梨県
- GPS
- --:--
- 距離
- 21.5km
- 登り
- 1,980m
- 下り
- 1,993m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 11:04
- 休憩
- 1:28
- 合計
- 12:32
3:28
60分
鮫沢橋(780m)
4:28
4:35
19分
荒沢橋
4:54
16分
・941P
5:10
5:17
31分
山の神
5:48
5:51
13分
惣小屋跡分岐
6:04
31分
・1,383P
6:35
6:40
32分
・1,520m分岐
7:12
7:30
100分
標石一三七
9:10
7分
三ッ山鞍部
14:27
27分
猿鼻の尾根
14:54
15:00
42分
南へ分岐
15:42
18分
旧家屋(805m)
16:00
鮫沢橋(780m)
天候 | 晴れ ・最低/最高気温 (熊谷:17.3/31.4 ℃) (秩父:12.9/32.3 ℃) ・昼間の時間:14:21 (日出:4:29 日入:18:50) ・当日の気象[全国] : 気象人 http://www.weathermap.co.jp/kishojin/diary_detail.php?date=2015-5-27 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
大滝総合支所を右に見て、橋を渡ってすぐの丁字路信号を左折します。 氷柱で有名な「三十槌(みそつち)」を過ぎ,二瀬ダムサイトを経由して 県道278号線に入ります。 途中の 大きなUヘアピンから県道と別れ、「大洞林道」を上流へ進みます。 「鮫沢橋」のゲート脇に駐車します。 ゲートは施錠されておりませんが、本来はクローズです。 (少し行くと、路面に膨大な岩石の落石が至る所にあり、とても車で 奥に入れる状態にありません。) ・ゲート脇は、駐車場としての余地が少なく、3台位がやっとです。 ・今日はピーカン!!。3:22到着。3:27出発。 まだ星空!!。さすがに、他の車はありませんでした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
−− ☆★ 全 般 ★☆ −− ・「バラクチ尾根」と「猿鼻の尾根」は、"超バリルート" ですので、 相当な覚悟と準備をもって入山のこと!! ・「バラクチ尾根」は、大洞川から 奥秩父縦走路(狼平)へ出るのに、 最短路として良かった時期もあったらしい(s30年代は、藪が無かった ようです)ですが、現在は熊笹&アセビの大ジャングル(一部コメツガ等の 原生林もある)がある、”最も困難な尾根"となっています。 したがって、三ッ山(奥秩父縦走路)を目指すのは、大変な藪こぎと 獣道歩きを強いられます。 (熊さんも、多数生息しております。8:21,1,740m付近の窪地にて 熊さんの"藪こぎ音"を聞きました。 熊笹のお陰?で、姿形は見えなかった。) ・「猿鼻の尾根」は、前回(5/17)にピストンにて確認し、今回下山路と して利用しましたが、尾根から南へ降ると、途端にルートが解らなくなり、 斜面を強行急降せざるを得なくなります。 加えて、熊さんの生息地でもあり、糞及び樹皮の剥き跡が多数です。 造林伐採地になっているとは言え、最近は入っておらず、要注意!!。 ・両尾根とも、ただっ広い尾根や「大窪地」に於いては、そこで地図を 広げたところで、そうそう 自分の位置が 解るはずがありません。 もともと、ルート図なんて無いのですから。 現地で"尾根&窪地の状況"をつぶさに見ながら、方向性を持って行動 するしか 手はありません。 ・したがって、コンパス&高度計にて その都度 地形図と現地を チェックしながら行動しました。 −− 山の神まで −− ・「荒沢橋」の取付から 岩の瘠せ尾根ではありますが、「山の神」までは ルート的には問題無く付いており、941mの岩峰を過ぎてから 勾配が一服、 一転して二次林の明るい尾根の登りに。 荒沢橋から 40〜50分ほどで「山の神」到着です。 西に向けて"支線"が 細々と付いてますが、通行不可のようです。 ・key55さんが、御神酒(武甲)を祠にお供え、今日の無事を祈りました。 −− ・1,520m地点まで −− ・また急登が始まり、ダケカンバ(不幸にもワイヤーの巻かれている) 目指して登ります。 明るい新緑豊かな二次林で、緑が鮮やかでした。 ・前回(4/24)は、木々の間から 左に雲取山への稜線、右の後方には、 カバヤの頭〜和名倉山稜線が垣間見えたのですが、その後 新緑が増して 今回は 見えません。 ですから、これが下りの時は"障害"となります。 ・ダケカンバを過ぎると、1,290m付近(現地には何もありません)の 惣小屋跡分岐(旧大洞林道支線)地点です。 ・1,500mからは、アセビのやや瘠せ尾根と枯れた熊笹部分もあり、 1,520mピークを過ぎて平坦に行くと、"旧大洞本線分岐地点"に到着です。 −− 1,680m付近の"伐採跡地"まで −− ・標高1,520mの"分岐点"から先が、いよいよ 頻繁に現地と地図読みを しながら、いかに最適ルートを取って上方に登るか?です。 ・やや東側の"高み"から、巻くように上方を目指しました。 (140923時に懲りたので、中央窪地の大ジャングルには 入り込まない ことが大切。) ・背の低い笹が見えてきたら、標高1,600mを超えてきたということで、 しめたものです。 さらに「標石一三七」が発見できたなら(枝で赤くマーキングしてきた)、 この付近に達したということです。 そして、この付近の右手一帯が、"伐採跡地"あたりです。 西側に行くか?東側を行くか?、"運命の分かれ道"。 また、この付近"獣の宝庫"です。獣道だらけ!!。 −− 「三ッ山」まで −− ・ここから先の登りが、いよいよ"正念場"となります。 ほんとうに"適当"の いよいよです。 ・"大熊笹の獣道"が縦横無尽に走っており、時に獣道が上方へ向かって はっきりしたり、消滅したり。 高度計とコンパス&地形図を頻繁に見て、"適当&最適ルート"を 決めるしか"手"は ありません。(GPS機能の"機械"を持ってませんので、 自分の決めたルートが正しいのです。) ・この時点で本日、同じルートをピストンすることを 諦めました。 また140923〜24日の"二の舞"になりかねないからです。 ・ルートは、画像の説明に記載のため、割愛。 −− [復 路] 三ッ山 〜 雲取山 〜 白岩山まで−− ◎ 奥秩父縦走路のため、割愛。 −− 「猿鼻の尾根」について −− ・一見単純&変哲も無い尾根のように見えますが、尾根からの南面は、 上り下りとも 1,100m付近より下は "踏み跡ルート"がありますが、 それより上部〜尾根までは、踏み跡不明瞭です。 ・それでも 登りに於いては、まああいいとしても、下りは解らなくなります。 勢い、杉造林地&伐採地の急降となっちゃいます。 林業のピンクテープが多く、大筋のルート案内には"正解"のようですが。 ・加えて画像にあるように、"熊さん棲息地帯"ですので、"危ないルート" です。 |
写真
感想
◎ 昨年9月23〜24日の"ビバーク"の反省に立って、今回は1日で
周回しようと、5/17(日)に「猿鼻の尾根」の偵察で、下山の"最短路"
として使えると確信し、鮫沢橋起点の「三ッ山〜雲取山周回」を
実行しました。
・最高の天気&気温に恵まれ、ほぼ"完璧"に周回出来ました。
(但し、やはりそこは"超バリ" コース。前回と違う"獣道"だったり、
"直降"だったり・・・。致し方ないことか。)
◎ 読図・・・読図と言いますが、ルートの無いところで いくら地形図を
広げても、そうそう居場所が特定できるものではありません。
・尾根のただっ広い、ましてや すり鉢状や小尾根が入り込む地形では
現地を具に観察し、方向を見定めて "適当"行動するしかありません。
ですから同じ山を目指しても、同じルートを辿るとは限りません。
(・・・・・・・・・言い訳も含みます。)
※ 画像の説明の中で、"人差し指尾根"との表現を使っておりますが、
地形図を眺めての 直感的な名称です。
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コメント
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fuya0123さん key55さん はじめまして
いつもお二人のレコをバイブルとして拝見させて頂いています!
すごくワクワク!するレコだったので、思わずコメしちゃいました
バラクチ尾根・猿鼻の尾根すごすぎですね〜
まさに!!【超バリルート】なのが、よ〜く分かりました!
こんなに凄い!ところを踏破出来てしまうfuya0123さんが、
うらやまし〜です!
特にバラクチ尾根は興味があったのですがfuya0123さんの
レコでガマンすることにしました
だってfuya0123さんが「相当な覚悟と準備をもって入山のこと!!」
って言っているのを重く受け止めました
(fuya0123さんが、言うのだから相当だと感じました!)
いつかは攻略チームを組んでチャレンジしてみたいです!
ソロでは、やばそうですね
これからもfuya0123さんの超バリレコ楽しみにしています
RossiRossiさん おはようございます。 はじめまして!!。
「バラクチ尾根」は、私にとって,昨年9月23〜24日の"ビバーク"以来の
懸案事項でした 。
ですから今回は、まあまあ まともに[周回]できて ホッとはしてますが、
正にアドベンチャーでして、ルート取りに際し、獣道を見極めて旨く利用する また、大熊笹を如何に避けるか? 。
ここんところが面白いですね 。
こんなところは いろいろと危険が潜んでおり、一人ではやばいので、
最近はもっぱら key55さんとの二人三脚が多いです。
今は昼間の時間が長いので、絶好の"ロング日帰り"が出来ますが、
梅雨入り ?。残念ですね。
旨く梅雨の合間の"晴れ間"を狙って、また何処かへ出没したいです。
RossiRossiさんも、いろいろと登っているご様子。
"迷い道"=遭難には、十分お気を付け下さい 。
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