霞沢岳(西尾根)
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- GPS
- 08:03
- 距離
- 13.8km
- 登り
- 2,062m
- 下り
- 2,067m
コースタイム
- 山行
- 7:09
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 8:04
天候 | 晴天・雲海 【気温】5:00 坂巻温泉旅館:-3℃ / 12:00 山頂:-4℃(予報) 【風】森林限界より上は無風、樹林帯内は微風。 |
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過去天気図(気象庁) | 2024年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
※中の湯温泉旅館の駐車場は、上高地方面へ向かう場合の利用は禁止されています。 【駐車場まで】 東京⇔上田:北陸新幹線 上田⇔坂巻温泉旅館:三才山トンネル・国道158号線など ※前後の予定から松本駅経由(高速バスや特急あずさ)は断念しました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【駐車場-取付】 坂巻温泉旅館⇔中の湯ゲート:赤怒谷トンネルより上部は歩道が無く、特に洞門内は自動車の通行に注意が必要。 中の湯ゲート⇔霞沢岳西尾根取付:太兵衛平まで長野県道24号上高地公園線を歩く。風が通っている場合はとても冷える。 【取付-山頂】 霞沢岳西尾根:痩せ尾根の急登が基本で樹林帯は積雪薄め。硬く締った雪なので歩きやすい。 森林限界を越えるとナイフリッジとお助けロープ設置箇所の核心部が現れる。核心部上部はピッケルがほとんど刺さらず、岩などを掴みたい。 |
その他周辺情報 | 坂巻温泉旅館:日帰り入浴600円 道の駅 風穴の里:買い物や食事ができる。 そばカフェぐりんでる:道の駅風穴の里の向かい。予約すれば奈川名物の「とうじ蕎麦」を食べられる。15:00閉店とされているが売り切れ次第終了となり、13時頃には既に終了していたこともあったため注意。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ゲイター
バラクラバ
毛帽子
靴
ザック
アイゼン
ストック
スノーバスケット
ピッケル2本
昼ご飯
行動食
非常食
水筒(保温性)
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
予備電池
保険証
携帯
時計
サングラス
ヘルメット
スリング
カラビナ
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備考 | 12本爪アイゼンとピッケルは必須、懸垂下降用装備の持参推奨。 ダブルピッケルで臨んだが、一本で十分だった。 森林限界より上部は無風だったためハードシェルは使わなかった。 |
感想
今年の天皇誕生日三連休の天気予報は24日が狙い目。
今回は気になっていた霞沢岳西尾根へ向かうことにしました。
河童橋や大正池のすぐ近くに聳え立つのに穂高連峰や焼岳の存在感に隠れがちといわれ、いつか登ってみたいと思っていたのでした。
北アルプスの冬季バリエーションルート入門のコースとして紹介されることもあり、常念岳東尾根・爺ヶ岳東尾根に続いて挑戦したかったという面もあります。
【登山を始めるまで】
中の湯温泉旅館の駐車場は上高地方面の散策では利用できず、坂巻温泉旅館の駐車場が最寄りです。朝5時に受付開始というものの、4時に既に車列が10台近くになっていました。
また中の湯ゲートまでの途中にある洞門内が歩きにくく、車の通行があると危険なので注意が必要です。
坂巻温泉旅館駐車場を利用しない場合、さわんど駐車場からタクシーに乗るか、もしくは明るくなってからバスに乗って中の湯で降りるかです。
※東京から向かう場合は松本までバスや特急あずさに乗るのが早いですが、満席や時刻表の都合で叶わない場合は北陸新幹線で上田まで行く方法があります。
【登山道について】
とんでもない急登です。取り付きから山頂までの累積標高差は約1100mある一方で水平距離が約2.7kmしかありません。
道は踏み固まって歩きやすい状態でしたが、森林限界より上は特に狭くすれ違いは要注意です。
【核心部について】
ほんの短い区間ですが、壁のような傾斜の斜面です。今回は道のコンディションがよかったのか結果的に滑りそうな瞬間はありませんでしたが、なかなか緊張感があります。
下部のほんの短い区間はダブルピッケルで進めたのですが、上部はほとんど刺さらず、結局掴める場所を探すことになりました。ピッケルは一本で十分でした。
お助けロープが複数設置されていますが、信頼しすぎるのも危ないので懸垂下降用に装備を持参するのがよいと思いました。
(タイミングによっては渋滞必至+擦れ違いがあればさらに気を遣います)
また、核心部以外も付近は痩せ尾根なので転倒や踏み抜きには注意したいです。
【眺めについて】
上高地河童橋・大正池の真上に近いので、間近に見える穂高連峰の眺めは迫力があります。
常念山脈に属しながらもパノラマ銀座とは離れた位置なので大キレットや槍ヶ岳は見えませんが、西穂高岳・奥穂高岳・前穂高岳の連なりを求めるならこちらが勝っていると思います。
向きを変えれば御嶽山や乗鞍岳・白山がはっきり見える点もとてもよいです。
【全体的に】
道の状態と気象条件にかなり恵まれていたこと、累積標高差・水平距離がそこまで大きくなかったこともあり、時間と体力を消耗しすぎることなく下山できたのはよかったです。
行程全体・核心部ともに長くない点にも救われました。
入門といえどもバリエーションルートとされる以上は安易にお勧めできませんが、とても充実した一日になったと思います。
※トンネル内はGPSが正常に作動しないため標高差の表示が実態と大きく異なるように見えますが、実際の累積標高差は1500m程度と思われます。
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