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Yamareco

記録ID: 651792
全員に公開
沢登り
大台ケ原・大杉谷・高見山

宮川大熊谷崩レ俣谷遡行〜迷岳

2006年04月22日(土) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
12.2km
登り
1,264m
下り
1,264m
過去天気図(気象庁) 2006年04月の天気図
アクセス

感想

https://powttonchaan.wordpress.com/2006/04/22/%E5%AE%AE%E5%B7%9D%E5%A4%A7%E7%86%8A%E8%B0%B7%E5%B7%A6%E5%B2%B8%E7%AC%AC%E4%B8%89%E6%94%AF%E6%B5%81%EF%BD%9E%E8%BF%B7%E5%B2%B3/

コースタイム 7:30駐車地(大熊谷R422出合から100mほど林道奥)→8:03大熊谷左岸第三支流出合→10:15〜10:45大休止→13:13稜線→13:40迷岳→14:21口迷岳(1224m)→16:45駐車地着。


前日まで
 Y口さんと「22-23で白山東面で山スキー(ボード)しょぉ」ゆーてて その段取りをしとった。が、木〜金と雪で、22(土)の予報では気温が かなり上がる。大白川ダムまでの道は山側が結構 急な斜面。降ってスグの雪と合わせて気温急上昇で登ってる途中で落ちてきたら嫌やな…と感じ悪い想像が働き、計画を変えることにした。天気に合わせて遊ぶのが信条です。日曜の予報が雨やったんで泊まりはな…てゆーこともある。で、沢登りにしましょーゆーことでtkd氏に声をかけるが すげなくフラれる。めげずに、他、何人か声かけてみたところ、最初「行けまへーん」との返事やったKSNKさんが 折り返し電話してきてくれはって「やっぱり行くわ」とのことで3人で行くことになる。捨てる神あれば拾う神あり。ヘコんでる暇は無いんや。
 23時に河南道の駅でY口さんと待ち合わせていたが、俺の仕事場脱出が遅れ、おまけに家帰ってからも捜しモノは何ですかー、見つけ難いモノですー状態で、ボード用の荷を車から降ろして積み替えたり、なんやかんやで22時過ぎにようやく出発。ご近所のKSNKさんを拾い、23:45にY口さんと合流。お待たせして すんまへん。夜中2時過ぎにカラスキ谷出合着。大熊谷出合に気づかず 行き過ぎてしまってるが、ここは便所もあるしってことで、寝場所にする。車移動中は暗めだったKSNKさんだが、呑むと前と同じように元気になった。3時前ご就寝。
当日
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7:30 まずは得意の林道歩きでスタート。
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大熊谷本流は堰堤だらけや。
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なんか壁立ってるどぉ。間違えて こんなとこ下りてきたら えらいことなるなぁ。
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目指す左岸第3支流。
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林道対岸には ご丁寧に梯子あり。ありがたく使わせていただきます。
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出合いの滝。
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少し行くとガレガレの平流で伏流ですやん。
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しばらく行くとゴーロゴロの横に滝が出てきた。
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支流の滝。
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一発目、ド迫力CS滝。ゴルジュの始まりだぜ、べいべー。
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CS滝を右岸から巻く。久々の巻きは身体に効くえぇぇ。
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巻き終えて少しで また滝や。これまた迫力あり。
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滝の前を濡れながら横切る。ちべたー。KSNKさんは濡れるのを避けて右岸の高いとこを先の巻きの続きで そのまま巻いて行った。
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ゴルジュは まだ終わりまへーん。
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滝が続くどぉ。
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水流は滑りそうなんで右岸側を登る。
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先行したY口さんにKSNKさんが何か指示して 引っ張りあげてもらおうとしてるみたい。俺は水流中を登ったよん。
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これが その登った水流。
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Y口さん、頑張っとりま。
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ゴルジュは まだ続くどー。
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濡れたとこや苔を踏まないようにして登る。
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深そうな釜や。夏なら飛び込んで泳ぎたいなぁ。
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前の深釜滝の左岸側を登るのが嫌らしかった。枯葉の下に隠れとる岩肌が ごっつ滑るんや。ずるずる。
必死のパッチで6〜7m進み、フィックスしてKSNKさん、Y口さんが続く。
俺にとっては今回の沢登りで第二位の難関やったな。
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わおー。また でかい滝やー。水流のスグ右を登れる…、かな、下から3分の2ぐらいはいけるな、その後が問題やな…、とか考えとるうちに、KSNKさんは「こっち行くど」と左岸ルンゼを どんどん登っていき、Y口さんもそれに続いてる。
GWの沢登りに備えて、滝横をビレイしながら登るようなことも一本やっときたかってんけどな…。まぁしゃーないか。シーズンしょっぱなやし、KSNKさんは沢登り1年ぶりとかゆーたはったし、無理して怪我してGWに行けなくなるよりはええかな…。とかなんとか考え、だいぶ上がっていったKSNKさんらに「ちょっと待ってー」と声をかけ、放尿後に後に続く。KSNKさんは落ち口方面に戻れそうなとこやトラバれそーなところをどんどんパスし水流から離れていく。で、途中で 3回目ぐらいの落ち口へいけるかなってとこで 「ここいけるかなぁ、いや、でもこっちのほうが安全やなぁ」と まだまだ水流から離れていこうとしはるので、落ち口に近づくほうを選びましょうというと、「あんた先いってくれ」とのこと。「KSNKさん先いってくださいよ」というと、しばしの沈黙の後、「Y口さん 行って」とのこと。ふーん…。で、Y口さんに聞くと、「いいですよ」とのことで、Y口さんが先に行くことに。足を置くとこはある。斜め上に登っていくって感じ。5m弱ほど嫌らしいとこを過ぎれば太い木が生えてる。そこまで俺がビレイして登ってもらうことに。苦もなく木ぃんとこまで行かはったけど、セルフビレイをとったり、ロープを固定したりすんのに時間 食った。
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フィックスしてもろた後、まず、KSNKさんがPETZLの棘ついたヤツで登り、その後、俺はゴボウで登った。で、Y口さんにインクノットを教えて(再履修?!)姿の消えたKSNKさんを追う。下から見えてた滝は まだ上でも続いてる。ジグザグになっとる感じや。KSNKさんは一段上に居たが、テラスになっとるとこを進むと、まぁちょっとフリーでは降りられへん。懸垂して降りたら滝の続く中に降りることが出来る。が、KSNKさんが「おいおい、そっちは無理や、登れん」と言わはる。「そっかなー、行ってみな分からんと思うけど…」、そういや、SGさん、KSNKさんと3人で日裏山谷の迷い滝の上に行った時にも こんな場面で おんなしことを思ったことがあった。降りてはみたが登れないとなる可能性もある。登る気ぃ無い人に無理にやらすのも危険や。今日は下山が長いっちゅうこともあるし、シーズンしょっぱなやし(こればっかし)…と考えなおして、KSNKさん おすすめの「まとめて巻いちゃう」ルートで二つめの滝上に降りる。
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でかい滝の左岸の巻き中に対岸のに見えた山桜。
と、ここでゴルジュは終わってもた。ふーっ。
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ゴルジュを抜けた思たら、いきなしガレガレやー。広いガレ場やのー。
時々、「ブーンブーン」と羽音が。蜂?虻?カナブン?なんや知らん、下山するまで、忘れた頃にやってきて「ブーンブーン」と一匹だけ飛んでる虫が居た。誰かの おばあちゃんの化身…とか?!
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今日は花見や。山桜の花見や。せやせや、今日は花見のついでに沢登りしとるんやった。
早めの昼食で30分ほど休憩し、また性懲りも無く登りだす。
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ガレをしばらくこなすと滝が出てきた。
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左岸は山ヌケだらけ。なんか人工建造物がある。なんやあれ、ショッカーの基地け?
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植林が ごっつ崩れてるとこ。台風のせいとか? こわー。
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花見や、花見。
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葉っぱが赤っぽい桜。
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でかい蜂の巣やぁ。蜂の姿は見かけへんかったけど、怖いわぁ。
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標高だいぶ上がってきたけど、まだまだ滝は続くどー。
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この滝は どっち側から登ったっけ!?
ぬめってて嫌らしいとこもあるし、土の斜面はズルズルやったりもする。KSNKさん、少しペースが落ちる。
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最後の滝。稜線から100mほど下のところ。
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もう50mちょいで稜線ってところにあった、これは、なんちゅう草でしたっけ?ラン科?なんか畑みたいに一面こればっかしになってた。
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稜線にゃー、所々 雪 残っとるがな。もう4月下旬やのに。
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稜線は こんな感じで歩きやすい。
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4〜5人組のグループが迷岳頂上で休憩したはった。俺らも ほんの少し休憩。「今日は風ないですねぇ」と言うと、女子が「沢日和ですねぇ」と返してきた。ほんまにそない思とんのぉ?寒いのにアホちゃう思てんちゃうー??と ついつい疑心暗鬼になる器の小さなワテでした。彼らはスメールからのピストンだそうな。
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桃ノ木平。どれが桃の木や?KSNKさん きつそう。
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口迷岳。蓮のほうも よぉ見えとったど。
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だだっ広い草原。雪がついてりゃ、初心者向き緩斜面となるのでは?でも ここまで上がってくるんが大変かな。
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なんか荒地って感じ。
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林道らしきところに降り立つ。つづら折れになっとる。忠実に稜線を辿るより林道のほうが早そうに思えたので、林道どおりに降りていく。
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今までススキ野の林道やったんが、植林の屋根付?!林道となった。
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林道 広なってきた。
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林道の合流地点。地形図で890m地点のところ。なんかめっさ広い砂利道やど。ダンプもある。こんだけ広かったらダンプ100台置いても大丈夫!
ここからすぐのヘアピンカーブで林道から離れ、大熊谷出合近くを目指して、尾根をたどっていく。
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こうゆう鹿避けネットが尾根上にある。ネット横の歩きやすいとこを辿って降りていく。途中、めっさ細い痩せ尾根があった。両方ともスパっと切れてた。その痩せ尾根にはピンクのテープが間隔狭くでついとった。痩せ尾根を過ぎると、ところどころ尾根が切れてて、尾根を辿るのは無理で、木ぃを持ちながら適当に尾根近くを降りていく。最後の最後で一番えらかった。この最後1時間が今日の核心部や。
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16:28 沢筋に着いた。この写真を撮る直前、俺は、斜面をズリ落ちかけてて助けてーゆーとんのに、KSNKさんは一瞥を投げただけで無視して水飲んどった。ほんま薄情なオッサンや…と一瞬 思ってもた。落ちるゆーても2mほどやけど…。
人と人とのつながりなんて そんなもんですわ。なんてねー。少し考えさせられた土曜の午後。
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大熊谷本流着。
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大熊谷本流から林道に這い上がる。
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16:45 ようやく車。歩き始めてから9時間15分後に到着でーっす。懐かしの我が家って感じや。
雨降り出す前に戻れて良かったー。
シーズンしょっぱなにしては長時間行程やったのぉ。
着替える時、Y口さんは8mm10m紐を どこかに置き忘れたとのことで少しブルーはいってた。
宮川温泉に浸かり、とろけそうになる。下山で辛かったのも昼食休憩中ブルったのも、全ては この温泉でエエ気持ちになるための前菜やったんでは…との思いが よぎる。
18時半頃 温泉を発ち、R309の安いシェルでY口さんと別れて21時過ぎに豊中のKSNKさん宅着。
やっぱり沢は初めてのトコが ええなぁ。真っ白な山で板に乗るのも おもろいけど、やっぱ 沢登りはエエなぁ。と、今回は妙に納得したのであった。

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